僕の青空、君の蒼空
- 全ての始まり . 3年生 -
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【 秋 視点 】
キーン...コーン...カーン...コーン...、
チャイムがなる。 僕は今小学3年生。一番嫌いな算数の授業の終わりのチャイムが耳に入り、 号令が声を張り上げる。やっぱり、算数が5時間目だといいなぁ。 一番頑張った感じがする。
「秋、一緒に帰ろ。」
そう控えめに声を掛けてきたのは、幼馴染みの萌亜。 可愛くて、算数が得意。 運動出来ないけどね。僕は、「いいよ、帰ろっか」と微笑みながら答える。 そう、僕は萌亜が好きだ。 小さい頃は自覚なんてして無かった。でも、だんだん大きくなっていく内に、
『あぁ、これが恋なんだな』って。
帰り道、何時も一緒に肩を並べて下校する。時に、男友達にからかわれるけど、僕は
「やめろよ」と言いつつも内心嬉しい。だって、好きな子と「付き合ってるの?」って言われるんだよ?嘘だとしても、周りからそう見えてるってだけで嬉しい。
僕の母さんと、萌亜の母さんは仲がいい。何時も一緒に喋っている。 小さい頃から、二人ともその場面に何回も連れられて行ったせいで、今は仲良し。母さんのお陰なのかな。
そして、家に着く少し前、僕達は「自分の好きな食べ物」の話題で盛り上がっていた。
萌亜はエビフライが好きらしい。
「僕も...好きだよ。エビh...」
途中で止まってしまった。 車が来てることを一緒に帰ってない違う子が教えてくれたからだ。その後に萌亜を見ると、萌亜は顔を真っ赤にさせて何かぶつぶつ言っていた。
「私の事が好きなの...?」
微かな声だけど、聞き取れた。あながち間違ってもないけど、僕はそれを言おうとしたんじゃない。やってしまった、そう思いつつ苦笑いして『...またねッ』と呟きそのまま走り去ってしまい。
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