第二開戦では大地チームが敗北した。
緊張が走る。
「睦月」
「なんだ。皐月?」
皐月は貧乏ゆすりをする。
「にいはどっちに、かってもらいたい?」
「どっちかかぁ‥‥‥」
大地チームにはくららがいる。だが百合子達が負けてほしいという、訳でもない。
「どちらとも助かる、方法が欲しいよ」
「そっか‥‥」
俺は思わず聞き返す。
「皐月は?」
「‥‥‥‥百合子たち」
「文月は?」
「大地たち」
意外だった。文月は百合子を応援すると、思ったのだが‥‥‥
「どうしたんだ?元気なくね?」
「そぅ?」
驚いたのか、皐月は目を丸くする。
「いゃぁ‥‥」
なんだが話がしづらい。
「きっと俺の気のせいだわ」
皐月はなにも言わずただ一点を見つめる。
(どうしたんだ?なんかやっぱしあったんだな‥‥‥。文月にでも振られたか?)
突然右肩をトントン叩かれる。
「むつきくん。」
俺は驚く。
「グループちゃんじゃないか!どうしたんだい?」
「は、話したいことがあるの。暇なら今、来てくれない?」
「おぅ、いいぜ」
くららはふらつく、おぼつかない足取りで歩き出す。俺は思わず杏の手を握り、止めた。
「待て、くらら」
「どうしたの?」
杏を立たせておくと、前へ来てしゃがむ。
「おぶってやる。大事な試合前何だから、出来るだけ体力は使わない方がいい」
「え、そ、そんな。恥ずかしいよぉ‥」
顔を真っ赤にした。そんな仕草が可愛かった。
「良いからさ」
杏は素直にしゃがんだ俺の背中に倒れこむように、おんぶされた。
「よいしょ‥‥ッッて、お前軽いな!!!」
「うぅ、ちびとか言わないでよー?」
心のなかで『チビ』を連発する。
「で、どこなんだい?」
行き場所を聞き忘れて、改めて聞く。
くららは慌てて指差す。
「あそこ!古井戸の近く」
「そこか‥‥‥」
スタスタ歩き出す。
「ここで下ろして」
「うん」
くららは身軽な体で飛び降りる。
「ありがとう!私はじめて友達におぶってもらって少し、緊張しちゃった!!!」
「どうってことねぇよ」
杏は微笑みかけると、ポケットから何やら差し出す。
「これ、渡そうと思って」
くららが渡してきたのは一枚の手紙だった。
「俺宛?誰から?」
「私しか居ないでしょ!」
頬を膨らませた。
「え?、俺に?」
「えぇ」
くららは丹念に3つ編みにした長い髪を、バサッとほどいた。
風に髪の毛が揺れ、余計美しく感じるのは、気のせいだろうか?
「手紙、私が居なくなったら読んでね」
「え?、居なくなったらってどういうことだ?」
くららはふっと、目を曇らせる。
「私達、自殺するの」
「ハッ?」
「私達、罰で死にたくないの。だから自らが望む死に方で死のうって決めたんだ。」
「なにいってるんだ_____」
「バイバイ」
くららは顔に満足したような笑顔が浮かび上がる。
「楽しかったよ。睦月君にあえて。私のこと、忘れないでよ?」
「待てったら!」
だがもう遅かった。
古井戸の先には、海辺の岩道がある。
くららはそこへ、落ちた。
「くらら!!!!!!!!」
俺は急いで下を見つめる。
岩道に広がる血。こちらを見つめる、生を失った瞳。
「これが‥‥お前の望んだ死に方なのかよ‥‥‥」
悔しかった
苦しかった
悲しかった
色々な感情が心のなかで弾けた。
くららは死んだ______変わり果てた姿になり。
緊張が走る。
「睦月」
「なんだ。皐月?」
皐月は貧乏ゆすりをする。
「にいはどっちに、かってもらいたい?」
「どっちかかぁ‥‥‥」
大地チームにはくららがいる。だが百合子達が負けてほしいという、訳でもない。
「どちらとも助かる、方法が欲しいよ」
「そっか‥‥」
俺は思わず聞き返す。
「皐月は?」
「‥‥‥‥百合子たち」
「文月は?」
「大地たち」
意外だった。文月は百合子を応援すると、思ったのだが‥‥‥
「どうしたんだ?元気なくね?」
「そぅ?」
驚いたのか、皐月は目を丸くする。
「いゃぁ‥‥」
なんだが話がしづらい。
「きっと俺の気のせいだわ」
皐月はなにも言わずただ一点を見つめる。
(どうしたんだ?なんかやっぱしあったんだな‥‥‥。文月にでも振られたか?)
突然右肩をトントン叩かれる。
「むつきくん。」
俺は驚く。
「グループちゃんじゃないか!どうしたんだい?」
「は、話したいことがあるの。暇なら今、来てくれない?」
「おぅ、いいぜ」
くららはふらつく、おぼつかない足取りで歩き出す。俺は思わず杏の手を握り、止めた。
「待て、くらら」
「どうしたの?」
杏を立たせておくと、前へ来てしゃがむ。
「おぶってやる。大事な試合前何だから、出来るだけ体力は使わない方がいい」
「え、そ、そんな。恥ずかしいよぉ‥」
顔を真っ赤にした。そんな仕草が可愛かった。
「良いからさ」
杏は素直にしゃがんだ俺の背中に倒れこむように、おんぶされた。
「よいしょ‥‥ッッて、お前軽いな!!!」
「うぅ、ちびとか言わないでよー?」
心のなかで『チビ』を連発する。
「で、どこなんだい?」
行き場所を聞き忘れて、改めて聞く。
くららは慌てて指差す。
「あそこ!古井戸の近く」
「そこか‥‥‥」
スタスタ歩き出す。
「ここで下ろして」
「うん」
くららは身軽な体で飛び降りる。
「ありがとう!私はじめて友達におぶってもらって少し、緊張しちゃった!!!」
「どうってことねぇよ」
杏は微笑みかけると、ポケットから何やら差し出す。
「これ、渡そうと思って」
くららが渡してきたのは一枚の手紙だった。
「俺宛?誰から?」
「私しか居ないでしょ!」
頬を膨らませた。
「え?、俺に?」
「えぇ」
くららは丹念に3つ編みにした長い髪を、バサッとほどいた。
風に髪の毛が揺れ、余計美しく感じるのは、気のせいだろうか?
「手紙、私が居なくなったら読んでね」
「え?、居なくなったらってどういうことだ?」
くららはふっと、目を曇らせる。
「私達、自殺するの」
「ハッ?」
「私達、罰で死にたくないの。だから自らが望む死に方で死のうって決めたんだ。」
「なにいってるんだ_____」
「バイバイ」
くららは顔に満足したような笑顔が浮かび上がる。
「楽しかったよ。睦月君にあえて。私のこと、忘れないでよ?」
「待てったら!」
だがもう遅かった。
古井戸の先には、海辺の岩道がある。
くららはそこへ、落ちた。
「くらら!!!!!!!!」
俺は急いで下を見つめる。
岩道に広がる血。こちらを見つめる、生を失った瞳。
「これが‥‥お前の望んだ死に方なのかよ‥‥‥」
悔しかった
苦しかった
悲しかった
色々な感情が心のなかで弾けた。
くららは死んだ______変わり果てた姿になり。
