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世界が終わる今日、僕は君を探していた
- 第三試練 -

第二開戦では大地チームが敗北した。

緊張が走る。

「睦月」

「なんだ。皐月?」

皐月は貧乏ゆすりをする。
「にいはどっちに、かってもらいたい?」

「どっちかかぁ‥‥‥」

大地チームにはくららがいる。だが百合子達が負けてほしいという、訳でもない。

「どちらとも助かる、方法が欲しいよ」

「そっか‥‥」

俺は思わず聞き返す。
「皐月は?」

「‥‥‥‥百合子たち」

「文月は?」

「大地たち」

意外だった。文月は百合子を応援すると、思ったのだが‥‥‥

「どうしたんだ?元気なくね?」

「そぅ?」
驚いたのか、皐月は目を丸くする。

「いゃぁ‥‥」

なんだが話がしづらい。

「きっと俺の気のせいだわ」

皐月はなにも言わずただ一点を見つめる。

(どうしたんだ?なんかやっぱしあったんだな‥‥‥。文月にでも振られたか?)

突然右肩をトントン叩かれる。
「むつきくん。」

俺は驚く。
「グループちゃんじゃないか!どうしたんだい?」

「は、話したいことがあるの。暇なら今、来てくれない?」

「おぅ、いいぜ」

くららはふらつく、おぼつかない足取りで歩き出す。俺は思わず杏の手を握り、止めた。
「待て、くらら」

「どうしたの?」

杏を立たせておくと、前へ来てしゃがむ。
「おぶってやる。大事な試合前何だから、出来るだけ体力は使わない方がいい」

「え、そ、そんな。恥ずかしいよぉ‥」
顔を真っ赤にした。そんな仕草が可愛かった。

「良いからさ」

杏は素直にしゃがんだ俺の背中に倒れこむように、おんぶされた。

「よいしょ‥‥ッッて、お前軽いな!!!」

「うぅ、ちびとか言わないでよー?」

心のなかで『チビ』を連発する。

「で、どこなんだい?」
行き場所を聞き忘れて、改めて聞く。

くららは慌てて指差す。
「あそこ!古井戸の近く」

「そこか‥‥‥」

スタスタ歩き出す。




「ここで下ろして」

「うん」

くららは身軽な体で飛び降りる。
「ありがとう!私はじめて友達におぶってもらって少し、緊張しちゃった!!!」

「どうってことねぇよ」

杏は微笑みかけると、ポケットから何やら差し出す。
「これ、渡そうと思って」

くららが渡してきたのは一枚の手紙だった。

「俺宛?誰から?」

「私しか居ないでしょ!」
頬を膨らませた。

「え?、俺に?」

「えぇ」

くららは丹念に3つ編みにした長い髪を、バサッとほどいた。

風に髪の毛が揺れ、余計美しく感じるのは、気のせいだろうか?

「手紙、私が居なくなったら読んでね」

「え?、居なくなったらってどういうことだ?」

くららはふっと、目を曇らせる。
「私達、自殺するの」

「ハッ?」

「私達、罰で死にたくないの。だから自らが望む死に方で死のうって決めたんだ。」

「なにいってるんだ_____」

「バイバイ」

くららは顔に満足したような笑顔が浮かび上がる。

「楽しかったよ。睦月君にあえて。私のこと、忘れないでよ?」

「待てったら!」

だがもう遅かった。

古井戸の先には、海辺の岩道がある。

くららはそこへ、落ちた。

「くらら!!!!!!!!」

俺は急いで下を見つめる。

岩道に広がる血。こちらを見つめる、生を失った瞳。

「これが‥‥お前の望んだ死に方なのかよ‥‥‥」

悔しかった

苦しかった

悲しかった


色々な感情が心のなかで弾けた。






















くららは死んだ______変わり果てた姿になり。




第三試練終了です。まさかの終わり方‥‥‥
<2016/07/15 22:58 栗原小雪>消しゴム
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