「で、何で嘘をついたんだ?」
改めて、誰にも聞かれそうにない体育館の端で話す。
いまにも泣きそうな皐月。
「どうせ、きっとにいは信じてくれなかったと思うよ。そのときは僕もにいも、興奮してたから。」
「信じなかったって?」
「ぼくはねにぃたちに合流しようと、一階に降りていってる途中だったんだ。多分来るのを予想されてたんだと思う、突然角から紫音が襲ってきたんだ。
僕は慌てて避けたんだ。でも紫音はナイフで刺そうと諦めなかった。丁度階段に追い込まれてね、どーせ降りても大丈夫だったかもしれないけどさ、怖かったんだ」
その事を思い出したのか、皐月は大きく身震いした。
「紫音がナイフを突き刺そうと、走り出した。僕は避けてそのひょうしに隣を通った紫音の背中を思わず、押してしまったんだ。
紫音は階段で激しくぶつけたあと、止まり動かなくなったよ。」
「じゃあ悪意があって、殺したんじゃないんだな?」
安心して胸を撫で下ろす。
皐月は迷いながらも頷く。
「うん、そうだね。もしかしたら心のそこに殺さなきゃっていう自分は居たかもしれない。」
「安心したよ」
「え?」
俺は皐月の頭を俺の胸元に引き寄せる。
「お前の事は俺が守る。」
「文月のこともね。にぃはこのグループのリーダーだよ」
くくっと皐月は言いながら笑うと、右手で軽く俺の頭を叩く。
「お、俺が?」
困惑して叩かれた部分を撫でる。
「あれ?痛かった?」
無邪気に笑う。
「まあにぃはリーダーさ。立派な僕のお兄ちゃんだよ」
「お兄ちゃんって‥‥」
思わず照れる。
「にぃ、照れたりするかおがめちゃめちゃ可愛い♪」
「は、はぁ!?」
「そーいう反応も好き♪♪」
「‥‥‥お前の笑顔、好きだな」
「僕は誰の笑顔も好きだよ」
『ゲイかよ』
あ、ハモった。
賑やかに二人の双子は笑いあった。
~†~
突然哲三に呼ばれ、突然謝られたのは、夜中頃だった。
「え?、哲三どーかしたのか?」
心配になって、俺は聞き返す。
「輝仁の事だよ」
暗いかおをしながらも続ける。
「関係の全くないお前らをさ、巻き込んで」
「あー、気にしないでいいよ」
「でも皐月が具合がなんちゃらかんちゃらって言ってたぞ?」
噂は風よりも早いのか!?
「大丈夫だよ」
モゴモゴ言った。
「そうか‥‥」
空が一面、星で埋め尽くされている。
「次の試練も、乗りきって見せる」
「‥‥‥あぁ」
二人の青年の瞳は敵意で満ちていた。
指示者への敵意に。
改めて、誰にも聞かれそうにない体育館の端で話す。
いまにも泣きそうな皐月。
「どうせ、きっとにいは信じてくれなかったと思うよ。そのときは僕もにいも、興奮してたから。」
「信じなかったって?」
「ぼくはねにぃたちに合流しようと、一階に降りていってる途中だったんだ。多分来るのを予想されてたんだと思う、突然角から紫音が襲ってきたんだ。
僕は慌てて避けたんだ。でも紫音はナイフで刺そうと諦めなかった。丁度階段に追い込まれてね、どーせ降りても大丈夫だったかもしれないけどさ、怖かったんだ」
その事を思い出したのか、皐月は大きく身震いした。
「紫音がナイフを突き刺そうと、走り出した。僕は避けてそのひょうしに隣を通った紫音の背中を思わず、押してしまったんだ。
紫音は階段で激しくぶつけたあと、止まり動かなくなったよ。」
「じゃあ悪意があって、殺したんじゃないんだな?」
安心して胸を撫で下ろす。
皐月は迷いながらも頷く。
「うん、そうだね。もしかしたら心のそこに殺さなきゃっていう自分は居たかもしれない。」
「安心したよ」
「え?」
俺は皐月の頭を俺の胸元に引き寄せる。
「お前の事は俺が守る。」
「文月のこともね。にぃはこのグループのリーダーだよ」
くくっと皐月は言いながら笑うと、右手で軽く俺の頭を叩く。
「お、俺が?」
困惑して叩かれた部分を撫でる。
「あれ?痛かった?」
無邪気に笑う。
「まあにぃはリーダーさ。立派な僕のお兄ちゃんだよ」
「お兄ちゃんって‥‥」
思わず照れる。
「にぃ、照れたりするかおがめちゃめちゃ可愛い♪」
「は、はぁ!?」
「そーいう反応も好き♪♪」
「‥‥‥お前の笑顔、好きだな」
「僕は誰の笑顔も好きだよ」
『ゲイかよ』
あ、ハモった。
賑やかに二人の双子は笑いあった。
~†~
突然哲三に呼ばれ、突然謝られたのは、夜中頃だった。
「え?、哲三どーかしたのか?」
心配になって、俺は聞き返す。
「輝仁の事だよ」
暗いかおをしながらも続ける。
「関係の全くないお前らをさ、巻き込んで」
「あー、気にしないでいいよ」
「でも皐月が具合がなんちゃらかんちゃらって言ってたぞ?」
噂は風よりも早いのか!?
「大丈夫だよ」
モゴモゴ言った。
「そうか‥‥」
空が一面、星で埋め尽くされている。
「次の試練も、乗りきって見せる」
「‥‥‥あぁ」
二人の青年の瞳は敵意で満ちていた。
指示者への敵意に。
