おためし小説投稿

登録一切不要で小説投稿!
文字サイズ変更 
世界が終わる今日、僕は君を探していた
- 悪夢は終わらないよ? -

教室には異様な雰囲気が漂っており、薄気味悪かった。

睦月は杏と軽くお礼の挨拶を済ますと、皐月と文月を探した。俺はこう見えて心配性で、皐月が何分か見ないと、すぐに慌てて探しだす。皐月もうんざりしていた。

だが今回は別だ。

今回は大切な弟の生死に関わるのだ。慌てない理由もない。

ドンッ

と、人混みを通っていたら誰かと肩がぶつかる。

「あ、ごめん___」

不機嫌そうに目を吊り上げ、こちらを睨み付けているのはクラス1の暴力少年__少年なのか‥?__川内 哲三だった。
「あぁ?、何様のつもりだ?。え?」

「ご、ごめん。わざとじゃないんだ」

(と、言うかわざとでやりたがるやつなんて、居ねーよ‥!)

しかし哲三は珍しく殴りもせず、睨み付けると人混みの中に消えていった。

「大丈夫か?、危なかったな」
皐月だった。右手を俺の肩にのせてくる。

左手で皐月の細い右手を振り払う。
「おぉ。お前、純平に狙われなかったのか?」

「純平は元々僕たちを捕まえようとはしてないよ」

「え?」

皐月は俺の左手を握ると、人混みを掻き分けながら進んでいった。どうやら何かあるようだ。

「あ、泉ちょっと良い?」

「あ、邪魔だった?。ゴメンネー」

「ほら、見ろよ」

強制的に前へ押される。

突如目に入ったのは二人の少女だった。

一方は梅子に殺された雅奈恵だ。もう一方は、、






梅子だった








腹にずぼりとナイフが刺してあり、よく見るとそれは梅子が持っていたナイフだった。

「どうしてだ?。梅子は自殺したのか??」
俺は困惑して頭をかく。

「違うよ」

皐月は悲しげに言った。

「純平が殺したんだ。」

「あ、、、純平が‥‥」

きっと純平は悩んだのだろう‥‥。最後まで人を殺すことを拒否してたに違いない。しかし殺さなくては自分が死ぬ。そう考えて、最善の結論にたどり着いたんだ。

梅子を殺す、と。

梅子はただ単に近くにいた雅奈恵を無差別に刺したのだ。こんなことが起きる前は、二人はなかがよかった。

何人かは泣き崩れ、他は呆然とした様子で立っていたり、座っていたりしていた。

「あれ?、じゃあ純平は?」
どこにいるのだろう?

「純平は皆と離れているよ。騒ぎを防ぐためだろうね」

「そうか」

二人の死体を見ていたらだんだん吐き気と、目尻があつくなったきたのを感じた。俺は近くの壁におでこを打ち付ける。

(何で‥‥‥こんなことに‥‥)

近くから心配そうに皐月と文月が見守っていた


<2016/07/11 21:49 栗原小雪>消しゴム
Copyright(C) おためし小説投稿 Since2013 All Rights Reserved.