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小さな英雄
- 六章 赤い目の真実2 -

クロウは走る。どこに連れていかれたか、もう予想はできていた。この近くには山がある。きっと、との山のどこかだろう。クロウの勘がそう言っている。山小屋の扉を蹴り開ける。すると、数人の蛮賊か弓を構えこちらに向いた。エリィは無事だ。まだ縛られているだけで、何もされていない。
「動くな。少しでも動けば、お前は矢の雨に打たれることになる」
クロウはその言葉を無視して、ナイフに手を伸ばす。すると、一本の矢がクロウの肩に刺さる。息ができないほど痛い。クロウは矢を引き抜く。蛮賊はクロウを嘲笑い、エリィに手を伸ばす。
「守りたい?」
誰かが、クロウにそう言った。
「僕はもう一人のクロウ。君が望むなら、力を解放させる。だけど、力わ解放させれば、君は強力な魔法を使い、たくさんの人を殺してしまう。それでもいい?」
「いいよ。僕には、しっかりした仲間がいるから。僕が間違ったことをしようとしたら、力付くでも止めてくる馬鹿もいるし」
「そうか。良かったね。君は逃げてきた先で、とてもいい仲間に出会えたみたいだ。なら、力を解放するよ。念じてみて。風の蛇が、雷の蛇が、こいつらを薙ぎ払う姿を」
クロウの後ろに、風の蛇と、雷の蛇が召喚される。
「殺れ」
クロウがそう言うと、二匹の蛇は、蛮賊を薙ぎ払う。蛮賊の叫び声が聞こえ、その後に血が飛び散った。蛮賊のリーダーに、クロウは近付く。
「来るな!化け物!」
「初めてかもね。僕が人を殺すことに対して何も感じないのは」
クロウは冷酷な表情でそう言い、蛮賊を突き刺した。エリィの縄をほどき、
「もう大丈夫」
と言うと、エリィはクロウに怯えているようだった。
「ちょっとショックだな。あ、もしかして、この赤い左目が怖い?」
クロウは笑ってそう言うと、ナイフを抜いた。
「じゃあ、これで怖くないね」
クロウは、自分の瞳をナイフで刺す。いや、刺そうとした。エリィが、そのナイフを弾き飛ばした。
「あなたを怖がっている訳じゃないわ。本当に馬鹿ね。あなたは。馬鹿で…………とっても優しい」
クロウは突然エリィに抱きつかれて戸惑う。落ち着きを取り戻し、エリィの髪をそっと撫でた。
「良かったよ。無事で」
「それは私の台詞よ」

二人が宿に戻ると、
「遅かったじゃねーか。まさかお前ら!二人の営みを!?」
「してないよ」
クロウは速攻でそうツッコミを入れる。
「エリィ様、心配しました。何があったのですか?」
「何もないわ」
エリィはいつもと同じ、冷静な態度でそう返す。
「いいわねぇ。クロウと夜のデート。楽しかった?クロウは格好いいからねー」
アリサがそう言ってエリィをからかう。エリィは真っ赤な顔をして反論する。
「クロウ。何か変わった。クロウ、強くなった?」
セーラはクロウにそう訊いた。クロウはセーラの頭を撫でながら、
「うん。とっても強くなったよ。みんなのおかげで」
クロウはそう言って微笑む。セーラもそれを見て微笑んだ。

それから少し経ち、帝国はさらに蛮行を続けていった。それは、クロウ達の耳にも入っていた。エリィやレイン、アリサはとても怒っている様子だった。兵士達も幾度となくクロウ達を襲ってきた。まるで蛮賊のように。

「さあ、俺の手を取れよ。一緒に帝国を変えようぜ」
「………ああ。仲間の了承はもうある。これは誰かの為じゃない。自分と、仲間の為。その為に、世界を変える。君達に協力するよ。反乱軍(レジスタス)リーダー。 ルイゼ・アーバンド」

どうもこんにちは。トウヤです。いやぁ、暑い日々が続きますね。皆さん、夏バテしてませんか?僕は夏バテをした記憶がありません。もしかしたらしたことがないのか、しているのに気付いてないのか、どっちかですね。あ、そうそう。馬鹿は風邪をひかないのではなく、風邪をひいているのに気付かないんですよね
<2016/07/20 14:42 トウヤ>消しゴム
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