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小さな英雄
- 七章 六刃 -

「なあ、クロウ」
レインが声をかけてくる。
「ん?」
「俺達、このままでいいのか?」
「どういうこと?哲学的な?」
「そうじゃねえよ。このまま意味もなく兵士と戦って…………殺して。どうせだったら、意味があるほうがいいだろ?」
「まあ、そうかもね。なら、レジスタンスにでも入る?募集中らしいし」
「でも、どうやって?」
「簡単だよ。レジスタンスに協力すればいい」
クロウはそう言った。

ここは戦場。レジスタンスのリーダーは、若い男だ。歳は19。青い髪に、赤い瞳。ルイゼと言う名前だ。兵士との戦いを終えて、レジスタンスは仲間として認めてくれる。
「ねえ、ルイゼ。ちょっと来て」
クロウがルイゼを呼び出す。
「なんだ、クロウ」
「君は僕達をどう思う?」
「とても強いと思う。と言うよりも、実際にとても強い。ガルシアさんや、セーラちゃん。レインは攻撃力があるし、エリィさんはすぐに治療してくれる。アリサさんは遠くから援護してくれるから、とても助かるんだ。クロウも強いしな。素早いし、魔法も剣術も、ナイフ投げの腕もある。俺の槍じゃ力不足だな」
「そんなことないよ。ルイゼの槍の腕は凄いし、風の魔法も強力だし。それになにより、レジスタンスのリーダーとして皆をまとめるカリスマ性がある」
「カリスマ性か、ありがとな。元気が出たよ」
「ああ。いいよ」
クロウはそう言って、今日は休んだ。

後ろからの兵士の剣を避け、斬りあげる。エリィは兵士を突き刺す。クロウが雷の蛇を作り、兵士に突撃させる。兵士達はまもなく全滅。帝国は大規模なレジスタンスに、少しずつ追い詰められていた。エリィが負傷者の傷を治療する。
「ありがとう」
「いいのよ」
「エリィさんが来たから、怪我をしても平気になったな」
「だからって無理すんなよな」
レジスタンスの兵士、義勇兵はそんな感じに談笑している。
「あんまりエリィさんを見つめると、クロウが怒るぞ」
誰かがそう言うと、エリィが顔を赤くして、
「そんな関係じゃないわ」
「クロウ。君達のおかげで、連戦連勝だ。それにしても、相変わらず君の蛇は凄いな」
ルイゼがクロウにそう言う。
「そうでしょ?だけど、魔力の消費が激しいから、一日二回が限度だけどね」
「そうか。そろそろだな。帝国も」
「ああ。もうすぐ終わる。帝国は。僕達で、この世界を変えよう。途中で死んだりしたら、死後の世界で痛い目あわすから」
「はは。それは恐ろしい。だけど、それはこっちの台詞だぜ。途中で死んだりするなよ?」
「当然だよ」
クロウとルイゼがそう話していると、
「なんだなんだ?何やってるんだ?」
と、レインが割り込んでくる。
「レインか。お疲れ」
ルイゼがレインにそう言うと、
「ああ」
「帝国がもうすぐ終わるって話をしてたんだよ」
「へぇ。まぁ、確かにもうすぐだよな」
「気を引き締めて行こう。一応、六刃がまだ残ってるから」

クロウのそんな言葉が届いたのだろうか。ガステリアが、クロウ達の討伐を命じていた。
「アルテマは老人を。ユグスは赤い髪の男を。アーテはホムンクルスを。レイラは白髪の少女を。セルスは金髪の裏切り者を。スレイは黒髪少年を。徹底的に潰せ。手加減など必要はない」
「なんかよくわかんねーけど、そのレジスタンスってのはクズ連中なんだろ?帝国の平和を脅かす、蛮行集団だっけ?」
「はい。そう聞いています」
「私の相手は女の子か。気が乗らないなー。仕事だからちゃんとやるけど」
「ホムンクルス。私と一緒。でも、手加減しないから」
「誰が来ても、私は命令に従うだけよ」
「少年が相手か。気乗りしないけど、やるしかない」
クロウ達と六刃の戦いは、もうすぐだった。クロウ達が帝国に突入する。ここから、激しい六刃との戦いが始まるのであった。

どうもこんにちは。トウヤです。挿し絵を乗せようと思ったのですが、絵が下手過ぎて無理でした。ホントひで。と言うような出来でした。それはそれとして、いよいよ六刃との死闘か始まります。ご期待ください。あーあ。挿し絵があれば、死闘ももっと盛り上がったんだろうけどなー。って思います
<2016/07/20 20:41 トウヤ>消しゴム
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