「なぜバレたの!」
女が男に叫ぶ。
「知らねぇよ。俺に訊くな」
男がナイフを抜いて、クロウを斬りつける。クロウはそれを回転して避け、男を斬りあげた。だがそれは避けられ、ナイフがクロウの腹に刺さる。クロウの口から鮮血が跳び散った。
「お前っ、やられるの早過ぎっ!」
レインが焦りながらそう言った。女の剣を器用に防ぎ、大きな剣を振り回して応戦する。エリィがクロウに近くに寄ってくる。
「大丈夫よ。今治療するわ」
エリィがそう言って、クロウの傷に手を近付ける。エリィの手がぼんやりと光ると、クロウの傷は塞がった。聞いたことがある。傷を治す魔法。光魔法があるということを。エリィは光魔法が使えるのだろう。クロウはというと、魔法が全く使えない。
「ありがと」
クロウがエリィにそう言って、男に向かう。
「よくも僕を刺したな」
「刺される方が悪いだろ。て言うか、あんな攻撃が当たると思ってなかったし」
クロウが駆ける。男がナイフで応戦するが、クロウは滑り込む(スライド)して、そのナイフを蹴り飛ばした。ナイフを手に取ると、男にそのナイフを向けた。
「チェックメイト。かな」
クロウの呟きに、男が身震いする。女は、レインとエリィが二人で相手している。まず負けないだろう。クロウは男を凝視する。他に武器は隠し持っていないか。魔法を使おうとしていないか。その時だった。男が、クロウに手を向けた。間違いない。魔法を使おうとしている。クロウはナイフを投げた。そのナイフは、男に命中する。手を押さえる男の首に剣を突き付け、
「人質は?案内して」
「やっぱりあのじじぃが喋りやがったか。仕方ない。だが、お前のそれが脅しだってことはわかっている」
クロウはその言葉を聞いて、少しイラっときた。僕にはそんなに迫力が無いのか。まあ、仕方ないかな。クロウが、男の首を数ミリ裂いた。するとようやく信じたのか、人質のところに案内した。
「よかったわね」
エリィがライダに、笑顔でそう言った。
「だけど、ライダさんのやったことは許されないことだ。盗賊と一緒に、罪を償ってくれ。それまで、道具屋のおっさんが面倒見てくれるってさ」
レインがそう言うと、ライダは静かに頷いた。そして、盗賊と一緒に牢に送られて行った。
「じゃあ、レイン」
クロウがレインを呼ぶ。
「なんだ?」
「金。金だよ金。助けたんだからさ」
「はぁ!?金取るのかよ!お前最低だな!」
「最低じゃない。常識だよ」
「いいのよ、レイン。これはクロウの冗談だから」
「いや、本当なんだけど………」
「ん?何か言った?」
「いえ、何でもありません。冗談です。おっしゃる通り」
二人がそんなことを続けていると、レインが急に真剣になって、
「なあ、お前らは旅をしてるんだろ?じゃあ、俺も一緒に連れて行ってくれないか?絶対役に立ってみせる。これでも、炎の魔法は使えるんだぜ、地の魔法だって。な?せめてもの恩返しとして」
「私はいいけど、クロウは?」
「僕もいいよ。レインといると、なんだかんだで楽しいし。それに、やっぱり仲間が増えるとさ、旅をしてるんだなって実感できるから」
「お前は断るかと思ったが、まあ良かったよ。じゃあ、これからよろしくな」
新たな仲間。情熱的な大剣使い、レインを仲間に加えたクロウ達。クロウはもう、これで満足していた。これがまだ、序章よりも前であることを知らずに。
女が男に叫ぶ。
「知らねぇよ。俺に訊くな」
男がナイフを抜いて、クロウを斬りつける。クロウはそれを回転して避け、男を斬りあげた。だがそれは避けられ、ナイフがクロウの腹に刺さる。クロウの口から鮮血が跳び散った。
「お前っ、やられるの早過ぎっ!」
レインが焦りながらそう言った。女の剣を器用に防ぎ、大きな剣を振り回して応戦する。エリィがクロウに近くに寄ってくる。
「大丈夫よ。今治療するわ」
エリィがそう言って、クロウの傷に手を近付ける。エリィの手がぼんやりと光ると、クロウの傷は塞がった。聞いたことがある。傷を治す魔法。光魔法があるということを。エリィは光魔法が使えるのだろう。クロウはというと、魔法が全く使えない。
「ありがと」
クロウがエリィにそう言って、男に向かう。
「よくも僕を刺したな」
「刺される方が悪いだろ。て言うか、あんな攻撃が当たると思ってなかったし」
クロウが駆ける。男がナイフで応戦するが、クロウは滑り込む(スライド)して、そのナイフを蹴り飛ばした。ナイフを手に取ると、男にそのナイフを向けた。
「チェックメイト。かな」
クロウの呟きに、男が身震いする。女は、レインとエリィが二人で相手している。まず負けないだろう。クロウは男を凝視する。他に武器は隠し持っていないか。魔法を使おうとしていないか。その時だった。男が、クロウに手を向けた。間違いない。魔法を使おうとしている。クロウはナイフを投げた。そのナイフは、男に命中する。手を押さえる男の首に剣を突き付け、
「人質は?案内して」
「やっぱりあのじじぃが喋りやがったか。仕方ない。だが、お前のそれが脅しだってことはわかっている」
クロウはその言葉を聞いて、少しイラっときた。僕にはそんなに迫力が無いのか。まあ、仕方ないかな。クロウが、男の首を数ミリ裂いた。するとようやく信じたのか、人質のところに案内した。
「よかったわね」
エリィがライダに、笑顔でそう言った。
「だけど、ライダさんのやったことは許されないことだ。盗賊と一緒に、罪を償ってくれ。それまで、道具屋のおっさんが面倒見てくれるってさ」
レインがそう言うと、ライダは静かに頷いた。そして、盗賊と一緒に牢に送られて行った。
「じゃあ、レイン」
クロウがレインを呼ぶ。
「なんだ?」
「金。金だよ金。助けたんだからさ」
「はぁ!?金取るのかよ!お前最低だな!」
「最低じゃない。常識だよ」
「いいのよ、レイン。これはクロウの冗談だから」
「いや、本当なんだけど………」
「ん?何か言った?」
「いえ、何でもありません。冗談です。おっしゃる通り」
二人がそんなことを続けていると、レインが急に真剣になって、
「なあ、お前らは旅をしてるんだろ?じゃあ、俺も一緒に連れて行ってくれないか?絶対役に立ってみせる。これでも、炎の魔法は使えるんだぜ、地の魔法だって。な?せめてもの恩返しとして」
「私はいいけど、クロウは?」
「僕もいいよ。レインといると、なんだかんだで楽しいし。それに、やっぱり仲間が増えるとさ、旅をしてるんだなって実感できるから」
「お前は断るかと思ったが、まあ良かったよ。じゃあ、これからよろしくな」
新たな仲間。情熱的な大剣使い、レインを仲間に加えたクロウ達。クロウはもう、これで満足していた。これがまだ、序章よりも前であることを知らずに。
