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小さな英雄
- 三章 以外な正体2 -

「エリィ様」
ガルシアと呼ばれたその老人は、まるで泣き出しそうた顔でそう言った。
「あ、ただいま。ガルシア」
エリィは戸惑いながらそう言った。アリサとレインは理解できない様子だ。
「とりあえず、行きましょう」
エリィがそう言った。エリィに案内された大きな街。そしてその街の真ん中には、真っ白な屋敷が建っていた。とても美しい噴水のある庭園。数々のメイドや執事。なにより、屋敷そのものがでかい。
「え、エリィってお姫様だったの!?」
アリサが驚愕する。レインも驚いている。クロウが普通にしていると、ガルシアが声をかけてきた。
「どうも。ガルシア・オーイコルトと申します。63歳の老いぼれじじいですが、どうかよろしくお願いします」
「はい。こちらこそ」
そう言って、クロウは頭を下げる。するとガルシアが、
「やめてください。エリィ様のご友人に頭を下げさせるなんて、もっての他。あり得ません」
「あ、じゃあ敬語は使わないでいくよ。そのかわり、ガルシアさんも敬語は無しね」
「ガルシアで構いません。ですが、私の敬語は癖でして………」
「なら、そのままでいいよ。ありがとう。気を使ってくれて」
クロウはそう言って、目をそらす。やりにくいな。何もしてないのに敬語なんて。
「クロウ。行くわよ」
エリィがクロウにそう言うと、クロウは、
「うん」
と返事をしてついていく。レインとアリサに一人一部屋ずつ貸し、クロウにも部屋を貸してくれるようだった。クロウが部屋のベッドに座っていると、一人のメイドが入ってきた。茶髪の、美しい少女だった。
「あ、すいません!ノックをしてませんでした!すいません!すいません!」
「い、いや。いいよいいよ。気にしないで」
「本当ですか?」
「うん。本当本当」
「ありがとうございます」
少女は笑顔になる。少女は名札を付けていた。名前は………ナリア。
「ナリアっていうんだ。歳は?」
「どうして私の名前を?」
ナリアが少し怯えてそう訊いた。すると、クロウがナリアの名札を指指した。
「名札だよ」
「あ、そうでしたか。私、ナリアと申します。歳は16です。まだまだ駄目駄目ですけど、先輩達みたいに、上手にお仕事をするのが目標です」
「へぇー。頑張ってね、ナリア。応援してるよ。で、何の用かな?」
「あ、ありがとうございます!えっと、紅茶を届けようとしてて」
ナリアはそう言って、回りを見回す。まさか、紅茶を忘れたとか?まさかね。
「すいません!紅茶、キッチンに忘れてきました!取ってきます!」
そう言って走り出すナリアを、クロウが止める。
「いや、いいよ。紅茶は自分で淹れるし、それよりも用があるから。ナリアは仕事に戻って」
そう言って、クロウは部屋から出て行った。すると、エリィの声が聞こえる。エリィが、一人の女性と話をしていた。エリィと同じ白髪蒼眼の、美しい女性だ。クロウは、壁にもたれかかって、その話を聞く。いわゆる、盗み聞きというやつだ。悪気はないのだが。
「どこに行っていたの?心配したのよ」
「ごめんなさい。母さん。でも、私このままは嫌なの。ここでずっと過ごして、決められた相手と結婚させられて。そんなの、全然幸せじゃないわ」
「そう。でもね、エリィ。それは仕方ないのよ。それが、貴族に与えられた使命。ルールなの。他の傲慢な貴族だって、それは守っているわ」
「でも………」
「でもじゃない。少し、部屋で反省していなさい」
そう言われると、エリィは部屋から出て行った。クロウは、剣に手をかける。どうする?殺すか?いや、やめよう。そんなことをして、エリィが喜ぶはずもない。それに、あの人の顔。とても辛そうだ。

時刻は夜。深夜0時。クロウはベッドから起き上がり、エリィの部屋に行く。扉をノックすると、エリィが出てきた。
「どうしたの?こんな時間に」
エリィがそう言った。するとクロウは、
「ちょっと来て」
そして、クロウはテラスにエリィを連れてきた。
「綺麗な星空ね」
「そうだね」
「ねえ。どうしたの?」
「今日の話、詳しく教えてほしい。特に、結婚相手のことを」
「………………聞いていたのね」
エリィは少し沈黙してから、そう言った。そして、また沈黙が流れる。そして、口を開いた。
「私の結婚相手、ケリム王子。緑色の髪が特徴的だと聞いているわ。でも、酷い性格だそうよ。最低な男だと言う噂が、私の耳にも入っている。私は、今年でケリム王子と結婚しなければならない」
「それが嫌で逃げ出した。訳ではないをだよね?」
「ええ。もちろんそれもあるけど、本当は自由になりたかったから。素敵な仲間と出会いたかったから」
「じゃあ、その願いはもう叶ったんじゃない?レインも、アリサもいる。頼り無いけど、僕だっているし。僕はもう決めたよ。明日…………じゃない。今日だ。今日、エリィと母さんに許してもらおう。僕も一緒に行くからさ」
「ありがとう」
そして、もう寝ることにした。

「旅をすることを許してほしいですって?黒髪のあなた、本気で言っているの?」
「はい。そうですよ」
「駄目よ。許さないわ」
「違います。あなたの顔を見ればわかりますよ。とても悲しそうな顔をしている。許さないのではなく、許してやることができない。そうじゃないんですか?」
クロウがそう言うと、しばらくの間沈黙する。そして、
「ええ。そうよ。結婚を断ると、ケリム王子が何をするかわからないわ。そうしたら、どうなるかわかってあるの?私の命はともかく、メイドや執事達、それにエリィと命が危ないの」
クロウはその言葉を聞いて、しばらく考える。
「なら、そのケリム王子とか言う奴を消せばいいんじゃないですか?なんなら、僕が消してやってもいいですよ?」
「まさか、あなた…………」
「駄目よクロウ……!」
近くにいたエリィが、クロウの肩を強く掴む。クロウはゆっくりとその手をどけ、
「冗談だよ」
そして、部屋から出て言った。クロウは思う。今のこの世界は腐っている。暴君な王。やりたい放題の貴族。クロウがそんなことを思って歩いていると、ガルシアが声をかけてきた。
「クロウさん。あなたも、私と同じ考えのようですね」
ガルシアはそう言って、刀を強く握る。
「ガルシア。何も本当に殺すことはないよ」
「ええ。そうですね。ひとつだけ、クロウさんに伝えておきたいことがあったのです。クロウさんは、光か闇で言うと、闇の人間でしょう?」
「…………ああ。そうだよ」
クロウは静かにそう答える。
「もし、光が眩しくて、眩し過ぎて、耐えられなくなったら、私を頼ってください。私もあなたと同じ、闇の人間ですから」
そうとだけ言って、ガルシアは去っていった。それからまた一日がたつ。すると何ということか、エリィが旅をする許可がでた。何だか後味は悪いが、まあいいだろう。とクロウは思った。ガルシアが一応ついていくということになり、新たな仲間も加わる。これから、どんな旅になるのか。想像することか、できなかった。

どうも、こんにちは。ところで、今日飲むヨーグルトを飲んだんですよ。それで、その感想があれです。ヤクルト。あれ、ヤクルトの味がしましたよ。なら食べるヤクルトは、ヨーグルトの味かするのでしょうか?謎です
<2016/07/17 22:42 トウヤ>消しゴム
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