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Old Me 
- 石露聡美 -

小麦色の肌に流れる透明の汗。
陸上部の石露聡美は膝に手を置いた。
体重は維持しているはずだが、走ると異常に息が切れ、脈が早くなる。
前に先輩に言ったのだが、
「もうすぐ大会でしょう、そんなこと言わずに練習をしなさい」
と相手にもしてもらえなかった。
聡美は腰に手を当て、走っている選手を見る。
その選手は3年の、飯代日菜子先輩だ。
飯代先輩は小学生から陸上をやっていて、他の選手より断然、タイムが良い。
こう才能がある飯代先輩だが、性格がキツいので仲良くしようとする選手はいない。
飯代先輩は走り終わるとタイムを見に行き、満足そうに頷いた。
聡美は最近、心にモヤモヤとした感情が渦巻く。
聡美には原因がわかっている。最近タイムが伸びないのだ。
なのでどんどんとタイムを縮める選手たちを見、何とも言えない焦りを感じているのだ。
先輩も自分がタイムを縮めれないことに対して頭を悩ませている。
始めたばかりの時は一緒に始めた友達、七重美彩よりもタイムが伸び、1年は8人いたのだがトップの断トツのタイムを誇っていた。
遅れを感じた美彩は「ごめん」と聡美に言い、部活を辞めていった。
それから聡美と美彩の関わりはなくなり、親友という名の絆も自然と消滅していった。
聡美は、ふぅ、と息をつくと、日陰にあったベンチに腰掛けた。

今回は陸上をやっている女の子のお話ですが、所々にある友情・恋愛・難しい人間関係にも注目し、軽くお目を通して頂けると嬉しく思います。
後、励みになりますので良ければ感想をお書き下さると、なお嬉しく思います。
※誤字脱字などございましたら、感想欄にお書き頂けると速やかに直しますので、よろしくお願い致します。
<2016/07/12 18:59 亀春子>消しゴム
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