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恋なんて始まるワケがないっ!!


〈紗菜サイド〉

「いってきまーす…」

ついにこの日が来てしまった。

なんの日かって?

私をこんなに憂鬱な気にさせるなんて、そんなの原因は1つしかない。

そう。今日はETとのお勉強会♪

全然嬉しくねーわ!
♪がついてるからって楽しみなわけじゃないから!


この前涼斗に言われた「びっくりすること」とは何か。真剣に考えてみたものの、全く予想がつかないので考えるのをやめた。

それにしてもETの授業は嫌いだ。
だってだって、説明が下手で何言ってるのか分からないのにもかかわらず、超がつくほどのスパルタなの!

「つら…」

そんなことをぼやきながら、重い足取りで学校に向かった。

学校に着き、靴を履いてから気付いた。
もう、集合時間から3分が過ぎているということに!!

うわー。こりゃまずいなーー。(棒)

怒られるの覚悟で教室に入る。

「しつれいしますぅー…」

あれっ?

中はもぬけの殻。

ふぅー。よかった。

すると後ろから。

「おせぇーよ。お前」

ひいっ…!

「すっすいません!」

振り返るとそこには超不機嫌のET

「えっ!?あれっ!?!?」

……ではなく、超不機嫌の森下優がいました。

「なんで、あんたがいるの!?」

「うっせーな。朝から騒ぐなよ」

え、もしかして

「なーんだ。森下もあれ、出来なかったんだー。こんなのヨユーです、みたいな顔して出来てないとか……だっさ」

「は?」

なんだなんだ、仲間だったのか~!

「仲間として、3日間一緒に頑張ろうね!(キラ」

「何勘違いしてるのか知らないけど、俺ETの代わりだから。ちなみに3日間全部」

「え?」

うそだうそだ!!それだったら、私にも連絡がきてるはず!

「うそつかないでよね!今からETに確認してやるんだから!」

『江上先生遅いですけど、何かありましたか?』

高速でLINEをうち、返信を待つ。

ーピコン♪

きた!
観念したまえ森下!

『すまん、平塚に伝え忘れてたな』

『実は、今日の夜中頃から急に妻の陣痛が始まって、見守ってやりたいからそっちに行けなくなった』

『でも、安心しろよ!代わりに成績学年トップの森下に、平塚に教えるように頼んだから。がんばれよ~』

あ、そう。
なんともおめでたいお話し。

『分かりました。そして、おめでとうございます!』

『ちなみに名前は、夏生まれだから夏実だ☆』

ちゃっかりいらない情報をぶっ込んできた担任。

それにしても、森下は成績学年トップとは。
だから、あんなにも女子がホイホイついてくるのか。

「な?だから言ったろ?」

私のスマホを覗き、ニヤッとして言う森下。

「覗くなヘンタイ!」

「はいはい、悪かったな。ほら、やるぞ」

森下に教えてもらうなんて悔しい!
だって、私たちライバルだよ?
でも、今回ばかりは仕方がないみたいだ。

「はーい」

勉強会スタートです。



1個の机で向かい合わせになる形で勉強してる私たち。

「じゃあ今度はこのページの問1から問10まで解いてみて」

「ほーい」

よっしゃ来い!
さっきの要領でスラスラ解いて見せます!

「できた!」

昨日いつもより数学を頑張った成果がでたのか、さっきから驚くほど問題がスラスラと解けている。

森下に見せると手際よく丸つけをする。

「あー、問10だけ違う」

「え、うそっ」

けっこう自信あったんだけどなぁ。

「この場合はここじゃなくてここで、この公式を使う。そうじゃないと、こことここの数が合わない」

「たしかに」

「じゃあ、もう1回やってみ」

森下の説明してくれたとうりにやってみると。

「あ、できた!7x!答え7xでしょ!」

自分で難しい問題を解けたことが嬉しくて、はしゃぎながら森下にノートを見せた。
って、何子どもっぽいことしてるの!

「ははっ。ん、正解」

ーポンポン

………へっ!?!?
いま、頭ポンした!?!?!?

「ななななにしてんの!?!?」

噛み過ぎ!!!
あぁ~私絶対いま、顔あかい。
でもこれは、森下が好きだからとかじゃなくて。

「バカ塚どうしたの?顔真っ赤だけど、もしかして俺にドキドキしちゃった?」

っ!ニヤニヤしながら言うなっ!

「ばっかじゃないの!?たっただ、こういうのに馴れてないだけっ!森下にドキドキなんてするわけっ…!」

<2016/11/12 18:43 かほまる>消しゴム
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