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懺悔の物語 サイドストーリー:まどか編


少し時間が経ち、まどかがようやく泣きやむ。

「改めて聞くけど、どうしたんだい?『友達を傷つけた』って……」

「……うん……ちょっと前までその約束を忘れてて……思い出した時、私が約束した言葉の重みを理解してなくて……」


詢子は話をなんとなくで理解する。

そして……

「言葉や約束って難しいよな……あたしもそう言う所あったからなぁ。今となってはいい思い出でもあり、いい経験だと思ってるよ」

「ママもそうのがあったの?」


詢子はまどかの眼を見ると、それに吸い寄せられるように昔の話を始める。

知久との出会い……社内での問題……コミュニケーションをとる事。

「……とまぁ、恥ずかしい話ばっかりだけど、要するに大事と思える人との関係があるからこそ、その分だけその思いをちゃんと伝える事。そして、ちゃんと間違ったことを悔いて謝る事。それが一番さ」

「……ありがとう、ママ。私、ちゃんと思いを伝えて友達を大事にする。

少し部屋に戻るよ、ママ」


まどかは笑顔を見せると、一度部屋へと足を進める。

詢子はまどかの背中を見て、何を感じて手を伸ばす。

しかし、届きそうな距離で届かなかった。

詢子自身、気づいてなかった。

伸ばしてたはずの手と、まどかに近づこうとしてた足が途中で止まっていた事に……

『なんで……まどか……』

詢子は取れなかった手を見て、不思議に感じてしまう。

<2016/07/15 08:41 ジェリド・メサ>消しゴム
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