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眠る夕日は琥珀に染まる




「夕焼け、綺麗だね。」


街が燃えているようだった。
茜色が校舎全体を包み、柔らかい光に目を細める。

運動部の生徒さえももう下校してしまった後。

立ち入り禁止の屋上に、二人の生徒が残っていた。
どちらもキャンパスと絵の具を広げ、夕日に向かい合っている。
一人は男子、もう一人は女子だった。

「今日も夕日を描くの?。」

男子生徒が、女子生徒に尋ねる。
女子生徒は少し目を細めただけで、言葉を返したりしなかった。

「……………真白は、何も描かないの。」

しばらく経つと、女子生徒の方が口を開く。
真白と呼ばれた男子生徒は困ったように笑い、「そうだねえ。」と頷いた。
女子生徒………………………李亜はそれを聞くと、一層不機嫌そうに眉間にしわを寄せる。

「いいんだよ。李亜が描いてくれるから。」
「私は私の絵を描いてる。」
「うん。綺麗だよ。」

真白がくしゃっとした笑みを零す。










ーーーーーーーーーーーーーーーーーーこれは、ある償いの話。

生徒と生徒が起こした、些細なすれ違い。

二人の生徒が描く景色と、その想いの軌跡だ。

<2016/07/16 03:38 なうか>消しゴム
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