薄暗い部屋の中。
キャンバスが高々と積まれた棚の前で、静かに目を閉じた。
同じ系統の絵の具ばかりが減る。
同じ景色の絵ばかりが増えていく。
何十枚も重なったキャンバスには、夕日ばかりが描かれる。
李亜は一人、その中の一枚を手に取っていた。
茜色の空。
ゆっくり動く雲。
眩しく輝く夕暮れの太陽。
どれも同じ景色なのに、どれも違う。
だが、やはり、どれも“違う”のだ。
こうじゃない。
こんな、こんな絵が描きたいんじゃない……………………………。
「…………………………私には、描けないの…………?。」
ぽつりと出た言葉は、すぐに空気に溶けていった。
李亜が描きたいのは、夕日に違いない。
けど、どれも李亜の知る夕日ではない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー「あの日」見た、夕日ではない。
『………………………僕は………………………………………。』
李亜はしゃがみ込んだ。
記憶を掘り返し、また埋める。
深く深く埋めるのに、また掘りかえす。
「………真白……………………。」
見つからない。
毎日探しても、見つからない。
「あの日」の夕日は、見つからない。
キャンバスが高々と積まれた棚の前で、静かに目を閉じた。
同じ系統の絵の具ばかりが減る。
同じ景色の絵ばかりが増えていく。
何十枚も重なったキャンバスには、夕日ばかりが描かれる。
李亜は一人、その中の一枚を手に取っていた。
茜色の空。
ゆっくり動く雲。
眩しく輝く夕暮れの太陽。
どれも同じ景色なのに、どれも違う。
だが、やはり、どれも“違う”のだ。
こうじゃない。
こんな、こんな絵が描きたいんじゃない……………………………。
「…………………………私には、描けないの…………?。」
ぽつりと出た言葉は、すぐに空気に溶けていった。
李亜が描きたいのは、夕日に違いない。
けど、どれも李亜の知る夕日ではない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー「あの日」見た、夕日ではない。
『………………………僕は………………………………………。』
李亜はしゃがみ込んだ。
記憶を掘り返し、また埋める。
深く深く埋めるのに、また掘りかえす。
「………真白……………………。」
見つからない。
毎日探しても、見つからない。
「あの日」の夕日は、見つからない。
