真白は、屋上に来ていなかった。
李亜はそれを何も気にしていないかのように、今日もキャンバスに向かっている。
同じ色彩。
同じ風景。
空っぽの絵。
どんな言葉を受けても、どんなに批判されても、李亜はこの風景を描き続けるしかない。
描き続けなければいけないのだ。
あの日の夕日を、あの日の風景を、もう一度見るために。
永遠に見続けていくために。
『僕は絵を描いてる李亜が、好きだから。』
真白の言葉が脳内に響く。
柔らかい笑顔で、優しい声で。
何も変わらない姿で、李亜と共にいる。
今にも、夕日に溶けてしまいそうな立ち姿で。
「………………描けない…………………………。」
ぽつりと出た言葉が、風にさらわれる。
筆が止まる。
何も描けなくなる。
いや、何も描けないんじゃない。
出会えないのだ。
あの日と同じ風景に。
「描けない……描けない描けない描けない描けない!!。」
こんなのじゃない。
描かないとダメなのに。
覚えておかないといけないのに。
忘れたら……………………………………。
「李亜。」
キャンバスに黒い絵の具を塗りたくり、頭を抱える李亜。
その背後で、聞き慣れた優しい声が聞こえた。
李亜はそれを何も気にしていないかのように、今日もキャンバスに向かっている。
同じ色彩。
同じ風景。
空っぽの絵。
どんな言葉を受けても、どんなに批判されても、李亜はこの風景を描き続けるしかない。
描き続けなければいけないのだ。
あの日の夕日を、あの日の風景を、もう一度見るために。
永遠に見続けていくために。
『僕は絵を描いてる李亜が、好きだから。』
真白の言葉が脳内に響く。
柔らかい笑顔で、優しい声で。
何も変わらない姿で、李亜と共にいる。
今にも、夕日に溶けてしまいそうな立ち姿で。
「………………描けない…………………………。」
ぽつりと出た言葉が、風にさらわれる。
筆が止まる。
何も描けなくなる。
いや、何も描けないんじゃない。
出会えないのだ。
あの日と同じ風景に。
「描けない……描けない描けない描けない描けない!!。」
こんなのじゃない。
描かないとダメなのに。
覚えておかないといけないのに。
忘れたら……………………………………。
「李亜。」
キャンバスに黒い絵の具を塗りたくり、頭を抱える李亜。
その背後で、聞き慣れた優しい声が聞こえた。
