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眠る夕日は琥珀に染まる


「木浜!。」

次の日の昼休み。
クラスメイトの男子生徒に呼ばれた李亜は、面倒くさげに振り返った。
真白は今、別のクラスの友達に呼び出されて席を外している。
李亜を呼んだ男子生徒は真白と特に仲がいい人物で、名前を藍田といった。

「そんな顔すんなって。あのさ、木浜って確か美術部だよな?。」
「…………そうだけど。」
「だよな。でさ、頼みがあるんだけど……。」

そう言いながら、藍田は片手に持っていた紙を李亜の机の上に置いた。

「次の文化祭の看板の絵、描くの手伝ってくれないか?。」
「……。」

顔の前で両手を合わせる藍田を一瞬見て、それから紙に目を落とす李亜。
紙には、看板のイメージ図と、デザイン案が描かれていた。
現段階で出ているらしい案は、とてもシンプルなものだった。

「……これ、放課後残ったりしないといけないの?。」
「え?ま、まあ、間に合わないようなら残ってやらないといけないかもしれねぇけど…。」
「そう。………別にいいけど。手伝うくらいなら。」
「マジで!?。」

李亜の言葉に顔を輝かせる藍田。
その様子を遠目に見守っていた男子グループも、思わず立ち上がった。

「やった!!サンキュー木浜!。」
「…………うん。」
「よかったー!俺らのクラスの美術部ってなんとなく話しかけづらいからさー、困ってたんだよなー!。」
「…私よりは話しやすいと思うけど。」
「そう?神巫といつも話してるから大丈夫だけどな。」

嬉しそうな表情で笑う藍田。

李亜は、顔を顰めながらも少しだけ楽しみだった。


<2016/09/23 08:41 なうか>消しゴム
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