『金賞 2-C 木浜 李亜』
職員室の前には、必ず生徒の絵が飾られている。
コンクールで、目覚ましい才能を発揮した美術部の生徒の絵が。
「……この人ってさあ。」
「んー?。」
職員室の扉を静かに閉じ、生徒の一人が絵を見上げる。
つられてもう一人も顔を上げた。
「すごく上手いけど、いつも夕日しか描いてないよね。」
「あー。C組の子でしょ?すっごい絵うまいよね。」
そんな会話をしながら、二人の生徒は絵から遠ざかっていく。
夕日しか描かない天才少女。
立ち入り禁止の屋上で、人知れず絵を描く彼女の名が知れ渡ったのは、学年が変わる3ヶ月前程のことだった。
夕日しか描かない。
にも関わらず、毎回必ず金賞を取る李亜の絵。
「昼ご飯、友達と食べなくていいの?。」
「…………あんたにそっくりそのまま返す。」
「俺はいいんだ。李亜と食いたいから。」
昼休み。
誰もいない屋上。
そこには今日も、二人の生徒がキャンパスを広げて座っていた。
真白は相変わらず何も描かない。
ただ黙って、絵を描く李亜を見ているだけだった。
「今日も部室には行かない?。」
「あんたもでしょ。」
「うん。じゃあ、ここに直行だね。」
校庭に楽しそうな笑い声が響く。
そんな中、休み時間になると必ず、二人は屋上に出向くのだった。
職員室の前には、必ず生徒の絵が飾られている。
コンクールで、目覚ましい才能を発揮した美術部の生徒の絵が。
「……この人ってさあ。」
「んー?。」
職員室の扉を静かに閉じ、生徒の一人が絵を見上げる。
つられてもう一人も顔を上げた。
「すごく上手いけど、いつも夕日しか描いてないよね。」
「あー。C組の子でしょ?すっごい絵うまいよね。」
そんな会話をしながら、二人の生徒は絵から遠ざかっていく。
夕日しか描かない天才少女。
立ち入り禁止の屋上で、人知れず絵を描く彼女の名が知れ渡ったのは、学年が変わる3ヶ月前程のことだった。
夕日しか描かない。
にも関わらず、毎回必ず金賞を取る李亜の絵。
「昼ご飯、友達と食べなくていいの?。」
「…………あんたにそっくりそのまま返す。」
「俺はいいんだ。李亜と食いたいから。」
昼休み。
誰もいない屋上。
そこには今日も、二人の生徒がキャンパスを広げて座っていた。
真白は相変わらず何も描かない。
ただ黙って、絵を描く李亜を見ているだけだった。
「今日も部室には行かない?。」
「あんたもでしょ。」
「うん。じゃあ、ここに直行だね。」
校庭に楽しそうな笑い声が響く。
そんな中、休み時間になると必ず、二人は屋上に出向くのだった。
