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眠る夕日は琥珀に染まる
- 眠った夕日 -

「わぁ綺麗!!!。」

美紗が感嘆の声を上げる。
昼休みの美術室、李亜と美紗は、コンクールに出す絵を取りに来ていた。
今日が顧問に提出しなければならない最終日で、二人が最後だったのだ。

李亜は絵を美紗から取り返し、少し睨む。
そんな李亜に、美紗は申し訳なさそうな表情で微笑んだ。

「でも本当に綺麗。それ、神巫くんがモデルなんでしょ?。」
「…………そういうわけじゃない。」
「あ、照れちゃって。きっと喜ぶと思うけどなぁ。」

キャンパスには、柔らかい色彩で描かれた少年がいた。
美紗の言う通り、これは真白をモデルに描いたのだ。
……………本人には言っていないけれど。
真白は、購買に昼食を買いに行っている。
あとで合流して、一緒に食べる予定だ。
絵を見られるのが照れくさいのでついてこさせなかったが、そのせいで美紗からいじりまわされている。

『真白が好き。』

藍田にも指摘されたが、これはきっと恋愛感情なんかじゃないだろう。
ただ、純粋に友達として好きなだけだ。
恋愛にいくら疎い李亜でも、その違いくらいは………………。

「自分に言い聞かしてるだけだったりしてね。」

美紗の言葉に、思わず目を見開いた。
ひどく心臓が飛び跳ねる。

「あれ、図星だった?うーん、でも、やっぱりなんか、言い聞かしてる気がするんだよね。」
「…………別に私は…。」
「側からみたら完全に恋人同士なのに。不思議だよねぇ、李亜ちゃんと神巫くんって。」

職員室の前で立ち止まり、いたずらっぽい笑顔を浮かべる美紗。
李亜は眉間に皺を寄せ、話を切るようにして職員室の扉をノックした。


<2016/12/11 21:13 なうか>消しゴム
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