翌日。
李亜は職員室を訪れていた。
顧問の教師に絵を渡し、小さく頭を下げる。
今日は、コンクール応募の最終日だった。
「…………また、夕日を描いたのですね。」
顧問の教師は受け取ったキャンパスをじっと見つめ、どこか寂しそうに呟く。
その問いかけに、李亜は無言で頷いた。
キャンパスに描かれていたのは、茜色の夕空に浮かぶ夕日。
屋上で見る、美しい夕日の情景だった。
「君の描く夕日は、毎回違う表情をしています。込められてる意味も。」
「……先生にはそう見えますか。」
李亜はうつむいたまま言葉を返す。
顧問の教師は微笑み、ゆっくりと頷いた。
「皆さんは戻って来て欲しいとしきりに言っています。ですが、もう戻って来なくても、構いません。…………それで、あなたの描きたい景色が見つかるのなら。」
何も言わなかった。
ただ、静かに頭を下げ、屋上へと向かう。
描きたい景色。
顧問の教師の言葉を繰り返す。
あの場所で、描きたい景色。
ーーーーーー私が、描きたい景色…………。
「あ、李亜。堤出してきたの?コンクールに出す絵。」
屋上では、相変わらず笑顔を浮かべた真白が立っていた。
真白の後ろには、茜色の空が広がっている。
李亜は思わず立ち止まった。
……柔らかな笑顔を浮かべた真白は、夕空に溶けて行ってしまいそうだった。
李亜は職員室を訪れていた。
顧問の教師に絵を渡し、小さく頭を下げる。
今日は、コンクール応募の最終日だった。
「…………また、夕日を描いたのですね。」
顧問の教師は受け取ったキャンパスをじっと見つめ、どこか寂しそうに呟く。
その問いかけに、李亜は無言で頷いた。
キャンパスに描かれていたのは、茜色の夕空に浮かぶ夕日。
屋上で見る、美しい夕日の情景だった。
「君の描く夕日は、毎回違う表情をしています。込められてる意味も。」
「……先生にはそう見えますか。」
李亜はうつむいたまま言葉を返す。
顧問の教師は微笑み、ゆっくりと頷いた。
「皆さんは戻って来て欲しいとしきりに言っています。ですが、もう戻って来なくても、構いません。…………それで、あなたの描きたい景色が見つかるのなら。」
何も言わなかった。
ただ、静かに頭を下げ、屋上へと向かう。
描きたい景色。
顧問の教師の言葉を繰り返す。
あの場所で、描きたい景色。
ーーーーーー私が、描きたい景色…………。
「あ、李亜。堤出してきたの?コンクールに出す絵。」
屋上では、相変わらず笑顔を浮かべた真白が立っていた。
真白の後ろには、茜色の空が広がっている。
李亜は思わず立ち止まった。
……柔らかな笑顔を浮かべた真白は、夕空に溶けて行ってしまいそうだった。
