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涙星~ずっとキミの傍で~
- ー捨て猫ー -

突然止んだ雨。
近づいてくる足音。


「......どうしたの?」


突然上から降ってきた、優しい声。
びっくりして反射的に顔を上げる。
そこにいたのは、ミルクティー色の髪を揺らしながら、心配そうに首をかしげてる男の人。
あぁ、雨は止んだんじゃない。
この人の傘で遮られてたんだ。

「......誰?」

キッ...と睨むように顔を見る。
彼はその質問には答えずに、こう言った。



「...何で、そんな目をしてるの?」


「何であなたにそんなこと、言わなきゃならないんですか。」
思わず、顔を逸らした。
何もかも見透かしたような瞳が、怖かったから。
「...んー...。市民の安全を守るのが、オレの仕事だから。......あと、ほっといちゃいけない気がするから、かな。」
彼はゆっくりとしゃがみ、ニコッっと笑った。

あぁ、この人の笑顔は“ホンモノ„だ。
そう、直感的に思った。

「ん、これ掛けときな。濡れてるから。傘、置いとくから。きぃつけて帰りな。」
サァー...。
雨の音。

彼の足音が響く。

彼は、自分のさしていた傘をわたしに被せて行った。
ふわりと残るコーヒーの香り。
わたしの頭の上には、彼の着ていた長めのパーカー。
呆然としながら、そこから動くことが出来なかった。
















<2016/05/28 14:53 ラジカル>消しゴム
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