The first story
「今、産まれた」
暗闇から突然現れた老婆は、ぼそりと呟くように言った。
「希望が、今、地に落ちた」
次は木の陰から、老人が現れた。髭は膝辺りまである。
「希望は必ず希望に、なるわけでも無いのじゃぞ?」
「しかし、希望はあるのだ」
激しく老婆が口答えする。
続々と人が集まってくる。
「誰なんだ?希望とは?」
一人の青年が老人に問い掛ける。
「この子じゃ」
老人はどこからか杖を出したと思ったら、杖の上にシャボン玉ができる。そこにうまれたての子供が映っていた。
「この娘だと?」
驚いたように青年は目を開く。
老婆はへなへなと岩に座る。
「まだ生まれたてだと?今すぐ希望がなくては、下界のものは飢え死にしてしまうのだぞ!」
「いずれこの子は立派な守護者となるだろう」
人混みの中から、黒いマントを羽織った男がやって来た。
その後ろから少年がついてくる。
「あぁ、僕もそう思うよ」
「いずれではいけない!今すぐ必要なんじゃ!!!!!」
堪忍袋の緒がきれたのか、老婆は全員に訴えかけるよう怒鳴った。
その言葉に何人かは怯んだ。
「落ち着け。幸福の女神、ティルネミア」
黒いマントを羽織った男が再び口を開く。
「怒ってもどうにもならん。」
ティルネミアは鋭い瞳を、マントを羽織った男に向ける。
「少しは慌てたらどうなのかい?力の神、ビルデォン。」
「慌てる必要はない。お前は下界の人間たちを甘く見すぎなんだよ。なあ?、ラビルディ・ミルカッティス??」
「そうだよ!下界の人間たちは強く、かしこいんだよ!!」
ラビルディ・ミルカッティスは目を輝かせる。
「ワシもそう思うわい」
老人は長い髭を擦る。
呆れたようにため息をつく。
「今ごろかい?野心の神、テロンピィ」
テロンピィはラビルディ・ミルカッティスに目を動かした。
「新人さんよ、どうやら南の森で、山火事が起きているそうだぞ?」
ラビルディ・ミルカッティスははっと息を飲んだ。
「本当かい?」
「ああ」
その言葉を聞き終えると、ラビルディ・ミルカッティスは慌てて暗闇に消えていった。
「植物の神、ラビルディ・ミルカッティス。熱心なもんだね‥‥‥」
「ティルネミア、このような大切な行事は、妾も呼んでくれよぉ?」
また新しい人。紫のロングヘアーに赤いドレス。
「幸福の女神、ミゥルユゥア」
ミゥルユゥアは自分のハイヒールについた、泥を落としながら言う。
「只今参上ですわ」
そして口を閉ざしているティルネミアに向かって、バカにしたように嘲笑った。
「同じ女神は二人も要らないのですわよ。さっさと消え失せなさいよ」
「ッ、アンタ______」
「まてまて!」
二人が喧嘩を始める前に、慌ててテロンピィが止めにかかる。
「ここで喧嘩してなんの意味がある?喧嘩は他でしておくれ」
そして全員に向かって声を張り上げる。
「希望は産まれた。だが、色々とまだ先の事になりそうだ。各自、自分の持ち場につけ!!」
「解散!!!!」
「今、産まれた」
暗闇から突然現れた老婆は、ぼそりと呟くように言った。
「希望が、今、地に落ちた」
次は木の陰から、老人が現れた。髭は膝辺りまである。
「希望は必ず希望に、なるわけでも無いのじゃぞ?」
「しかし、希望はあるのだ」
激しく老婆が口答えする。
続々と人が集まってくる。
「誰なんだ?希望とは?」
一人の青年が老人に問い掛ける。
「この子じゃ」
老人はどこからか杖を出したと思ったら、杖の上にシャボン玉ができる。そこにうまれたての子供が映っていた。
「この娘だと?」
驚いたように青年は目を開く。
老婆はへなへなと岩に座る。
「まだ生まれたてだと?今すぐ希望がなくては、下界のものは飢え死にしてしまうのだぞ!」
「いずれこの子は立派な守護者となるだろう」
人混みの中から、黒いマントを羽織った男がやって来た。
その後ろから少年がついてくる。
「あぁ、僕もそう思うよ」
「いずれではいけない!今すぐ必要なんじゃ!!!!!」
堪忍袋の緒がきれたのか、老婆は全員に訴えかけるよう怒鳴った。
その言葉に何人かは怯んだ。
「落ち着け。幸福の女神、ティルネミア」
黒いマントを羽織った男が再び口を開く。
「怒ってもどうにもならん。」
ティルネミアは鋭い瞳を、マントを羽織った男に向ける。
「少しは慌てたらどうなのかい?力の神、ビルデォン。」
「慌てる必要はない。お前は下界の人間たちを甘く見すぎなんだよ。なあ?、ラビルディ・ミルカッティス??」
「そうだよ!下界の人間たちは強く、かしこいんだよ!!」
ラビルディ・ミルカッティスは目を輝かせる。
「ワシもそう思うわい」
老人は長い髭を擦る。
呆れたようにため息をつく。
「今ごろかい?野心の神、テロンピィ」
テロンピィはラビルディ・ミルカッティスに目を動かした。
「新人さんよ、どうやら南の森で、山火事が起きているそうだぞ?」
ラビルディ・ミルカッティスははっと息を飲んだ。
「本当かい?」
「ああ」
その言葉を聞き終えると、ラビルディ・ミルカッティスは慌てて暗闇に消えていった。
「植物の神、ラビルディ・ミルカッティス。熱心なもんだね‥‥‥」
「ティルネミア、このような大切な行事は、妾も呼んでくれよぉ?」
また新しい人。紫のロングヘアーに赤いドレス。
「幸福の女神、ミゥルユゥア」
ミゥルユゥアは自分のハイヒールについた、泥を落としながら言う。
「只今参上ですわ」
そして口を閉ざしているティルネミアに向かって、バカにしたように嘲笑った。
「同じ女神は二人も要らないのですわよ。さっさと消え失せなさいよ」
「ッ、アンタ______」
「まてまて!」
二人が喧嘩を始める前に、慌ててテロンピィが止めにかかる。
「ここで喧嘩してなんの意味がある?喧嘩は他でしておくれ」
そして全員に向かって声を張り上げる。
「希望は産まれた。だが、色々とまだ先の事になりそうだ。各自、自分の持ち場につけ!!」
「解散!!!!」
