幻想郷。
結界で隔離された、忘れられたもの、幻想となったもの達の楽園。
幻想郷は、全てを受け入れる。
それはそれは、残酷なほどに。
「…え」
呆然と辺りを見回す。しかし、何も変わっていない。さっきまでと景色は同じなのに、決定的に「何か」が、違う。
「ど……何処…?ここ」
ざわざわと不安が広がっていく。帰らなきゃ、でも____
何処に?
「私」は、何処から来た?
何故、ここに?
「わ…から……ない…。なんで?なんで分からないの?なんで____」
覚えてないの?
「あらあら、珍しいことね」
「ひっ……」
ぎょっとして振り返ると、一人の女の人が私を見下ろしていた。
「最近はこんな事無かったのだけれど…。貴女、名前はなんていうのかしら?」
「な…なま、え……?」
「ええ、私は八雲紫。心配しなさんな、危害は加えないから」
「えっと…。美咲、橘美咲」
「そう。………あら……」
その人は、私の名前を聞くと、ひょいと首を傾げた。そして、じぃっと私を見つめた。
「あの…。どうかしました?」
「…ああ、何でもないのよ。貴女、行く所はあるのかしら?」
「行く…ところ………」
「まあ、そうだと思った。この森を抜けて、しばらく行くと道があるわ。その道を左に道なりに進むと、集落がある。とりあえずそこに行けば一夜は無事に過ごせるでしょう」
「あ…ありがとうございます」
「夜になる前に行ったほうがいいわよ。___ああ、そうそう。何か困った事があったら、『博麗神社』へ行ってみるといいわ」
「何処にあるんですか?」
「さあ?…ふふっ、近くの人に聞けば知っているんじゃないかしら。それじゃあ、失礼致しますわ」
次の瞬間、私は信じられないものを見た。
振り返った女の人の目の前の空間に、ぱっくりと裂け目が開き、暗い空間が覗いた。女の人は何の躊躇いもなくその空間に入っていき、姿を消したのだ。
「っえ?えええ⁉︎」
私は腰を抜かした。
「…どうしよう」
もう既に陽は傾き、オレンジ色の光が辺りに満ちている。道は見つかったからいいものの、どれだけ歩いても民家も見えなければ人っ子ひとり見ない。
「これさすがに間に合わないよね…。どうしよう…」
きちんと左に曲がったし、森を出てから一番最初に見つけた道を来ているから道が違うわけではないはずだ。
重い足を引きずるようにしながら、私はひたすら歩いた。そのうちにユラユラと夕陽は落ちていき、遂に辺りは真っ暗になった。
(どうしよう……。怖いよ)
もう歩けなくて、私は情けなく地面に座り込んだ。草が夜風に揺れる音、鈴虫の絶え間無く鳴く声、遠くで水がさざめく音……、それ以外は何も聞こえない。_____が。
何かが____来る。
足音はしない。気配を感じるなんてことは、私には出来ない。でも、何かがこっちに向かって来る。分かることはそれだけだった。
怖い。ただ純粋に怖い。何か知らない、でもとても恐ろしいモノが向かって来る。
『それ』は、私の数メートル後ろでぴたりと止まった。背中を向けていても、全く音がしなくても、何故かはっきりと分かる。私が恐怖で固まっているのを察したのかなんなのか、『それ』は首を傾げて___
ニカッ、と笑った。
私は耐えきれずにばっと勢いよく振り返って、『それ』を見た。___瞬間、私は唖然とした。
『それ』は、私よりも少しだけ幼い少女だったのである。しかし、色々とその少女は変わっていた。
顔つきは純日本風なのに、夜の暗闇でもはっきりと分かるくらいの鮮やかな金髪。赤いリボンのようなものを結んでサイドテールにしている。色素が薄くてなるそれではない、綺麗な紅の目は、驚いたようにまるく見開かれている。そして何より____
彼女は宙に浮いていた。
地面から30センチくらいの高さに、その少女はふわふわと浮かんでいた。
「ばれちゃったのだー」
少々舌足らずな発音で、少女は言った。えへへーと無邪気に笑っているのを見ていると、ついさっきまで生まれて初めてというくらい怯えていたのを忘れてしまいそうだった。
「…何か、私に用?」
ほんの少しだけ警戒しながら尋ねると、その子はうーんと少し考えて言った。
「ききたいことがあるのだー」
「何?」
その刹那、私は戦慄した。上から何か飛んで来る気がして、さっと後ろに飛び退いた。
一瞬遅れて、さっきまでちょうど私が立っていた場所に何か銃弾のようなものが打ち込まれて、轟音と共に大きく、深い穴を穿った。
「よけるのかー」
「ひっ…!」
突然のことにパニックに陥る私に、その子は訊いてきた。
「ねえ、あなたは食べてもいい人間?」
私は走っていた。生まれて初めて、死に物狂いで逃げていた。
私の背後からは、さっきの金髪の女の子がふわふわ浮かびながら追いかけて来ている。
「おとなしく食べられるのだー」
振り返る余裕すらないので分からないが、先程から弾のようなものを打ち出している。狙いが甘いのか、はたまた運が良いのか分からないが当たっていない。
出来る限り腕と足を速く動かして、必死に私は逃れようとしていた………が。
「あっ」
肝心なところで、私は石につまずいた。そのまま転んで、ザーッと滑る。
「やっとつかまえたのだー」
女の子が近づいて来る。紅い目を見開いたまま、にたぁと笑った。暗闇の中で、紅い瞳と三日月型に開いた口から覗く白い八重歯だけが浮かび上がって見えた。それが何より恐ろしくて、私は座り込んだまま後ずさる。
「ひ、ひぃ……、こ、来ないで…」
「人間食べるの、ひさしぶりなのだー」
私の怯えた声には耳を貸さず、ニコニコと笑いながら女の子は私を見下ろした。
「…だ、誰かぁぁ‼︎助けてぇぇー‼︎」
叫んでも、近くには私達の他には誰もいない。
「いただき…まあす」
ぱっくり口を開けて、ニィと女の子は再び笑う。私は、半狂乱になって甲高い声で叫んだ。
『来ないでっ‼︎』
「きゃんっ⁉︎」
いきなり女の子が自らをかばうように頭を抱えた。すると、私を中心に衝撃波のようなものが起きて女の子を弾き飛ばした。
「…え?」
自分が何をしたのか、全く分からなかった。
ただ分かるのは、また逃げるチャンスが出来たということ。
私は立ち上がると、また走って逃げようとした。
しかし、いきなり目の前が真っ暗になって、何も見えなくなった。
「よくもやってくれたのだー」
恐る恐る振り返ると、闇の中で紅く光る二つの目だけが見えた。
「嫌ぁぁぁぁぁっ⁉︎」
私はパニックになったまま、闇雲に走った。
「にがさないのだー」
声が、後ろをついて来る。振り切れない、何処へ行けば良いのか分からない。
『近寄らないでっ‼︎』
「キャァァァァッ‼︎」
再び女の子の悲鳴が聞こえた。すると、いきなり目の前が明るくなって、また私はこけた。
「痛いっ……いたいいたいいたいイタイ‼︎離して‼︎離してよおっ‼︎」
振り返ると、女の子に電気のようなモノが巻き付いて、バチバチと音を立てていた。女の子は必死にもがいている。
「離してっ‼︎も、もう食べようとしないから‼︎だから離してよおっ‼︎イタイ、痛いっ‼︎」
「え、えっと…『離していいよ』……これでいいかな…」
私がそれを言った瞬間、ふっと女の子を縛っていたのが解けて、消えた。
「…うぅ……いたいのだー」
「ご、ごめん…。まさかあんなのが出るとは知らなくて…」
「…もうお姉さんは襲わないのだー」
しょんぼりしてしまった少女を見ていると、さっきまでの女の子に対する恐怖はあっという間に薄れてなんだか可哀想になってきた。
「け…ケガしてない?」
「ルーミアは妖怪だから、勝手に治るのだー」
「そ、そう…。あ、ルーミアっていうんだ」
「そうなのだー」
にっとルーミアは笑って、頷いた。
「ねえルーミア、集落って何処か知らない?」
「ここをまっすぐなのだー。でもすっごく遠いのだー」
ルーミアは今私達がいる道の先を指差して言った。
「そーなのかー」
「そーなのだー」
「……あ」
「あはは、お姉さんもルーミアと同じなのだー」
「えへへ…。でもどうしようかなぁ…」
いつの間にかもう真夜中だし、なんだか安心したら眠くなってきた。早く何処か安全な場所で一休みしたいけど、近くに建物は見えないし…。
「あっ、ルーミアにいい考えがあるのだー」
「え?なになに?」
「近くに『こうまかん』があるから、そこ行けばいいのだー」
「こうまかん?」
「おっきなお屋敷なのだー」
「へー…。何処にあるの?」
「こっち…、えーと、ちょっとルーミアに掴まるのだー」
「えっ、こ…こう?」
「よいしょ!」
「えっ、あっ、っぎゃあああああああ⁉︎」
ひょいと私を抱え上げたかと思うと、ルーミアは空に浮かんだ。30センチどころではない、軽く20メートル以上。
「捕まってれば落ちないのだー。落ちても下は湖だからケガしないのだー」
「うわわわわわわわ………」
がっしりルーミアにしがみついて、私はガタガタ震えていた。
私達がいた道の横にある森の向こうには、巨大な湖があった。鏡のような水面は微かな風でさざ波が立っている。
「あそこなのだー」
顔を上げると、そこには、真紅の巨大な洋館が建っていた。
to be continued……
結界で隔離された、忘れられたもの、幻想となったもの達の楽園。
幻想郷は、全てを受け入れる。
それはそれは、残酷なほどに。
「…え」
呆然と辺りを見回す。しかし、何も変わっていない。さっきまでと景色は同じなのに、決定的に「何か」が、違う。
「ど……何処…?ここ」
ざわざわと不安が広がっていく。帰らなきゃ、でも____
何処に?
「私」は、何処から来た?
何故、ここに?
「わ…から……ない…。なんで?なんで分からないの?なんで____」
覚えてないの?
「あらあら、珍しいことね」
「ひっ……」
ぎょっとして振り返ると、一人の女の人が私を見下ろしていた。
「最近はこんな事無かったのだけれど…。貴女、名前はなんていうのかしら?」
「な…なま、え……?」
「ええ、私は八雲紫。心配しなさんな、危害は加えないから」
「えっと…。美咲、橘美咲」
「そう。………あら……」
その人は、私の名前を聞くと、ひょいと首を傾げた。そして、じぃっと私を見つめた。
「あの…。どうかしました?」
「…ああ、何でもないのよ。貴女、行く所はあるのかしら?」
「行く…ところ………」
「まあ、そうだと思った。この森を抜けて、しばらく行くと道があるわ。その道を左に道なりに進むと、集落がある。とりあえずそこに行けば一夜は無事に過ごせるでしょう」
「あ…ありがとうございます」
「夜になる前に行ったほうがいいわよ。___ああ、そうそう。何か困った事があったら、『博麗神社』へ行ってみるといいわ」
「何処にあるんですか?」
「さあ?…ふふっ、近くの人に聞けば知っているんじゃないかしら。それじゃあ、失礼致しますわ」
次の瞬間、私は信じられないものを見た。
振り返った女の人の目の前の空間に、ぱっくりと裂け目が開き、暗い空間が覗いた。女の人は何の躊躇いもなくその空間に入っていき、姿を消したのだ。
「っえ?えええ⁉︎」
私は腰を抜かした。
「…どうしよう」
もう既に陽は傾き、オレンジ色の光が辺りに満ちている。道は見つかったからいいものの、どれだけ歩いても民家も見えなければ人っ子ひとり見ない。
「これさすがに間に合わないよね…。どうしよう…」
きちんと左に曲がったし、森を出てから一番最初に見つけた道を来ているから道が違うわけではないはずだ。
重い足を引きずるようにしながら、私はひたすら歩いた。そのうちにユラユラと夕陽は落ちていき、遂に辺りは真っ暗になった。
(どうしよう……。怖いよ)
もう歩けなくて、私は情けなく地面に座り込んだ。草が夜風に揺れる音、鈴虫の絶え間無く鳴く声、遠くで水がさざめく音……、それ以外は何も聞こえない。_____が。
何かが____来る。
足音はしない。気配を感じるなんてことは、私には出来ない。でも、何かがこっちに向かって来る。分かることはそれだけだった。
怖い。ただ純粋に怖い。何か知らない、でもとても恐ろしいモノが向かって来る。
『それ』は、私の数メートル後ろでぴたりと止まった。背中を向けていても、全く音がしなくても、何故かはっきりと分かる。私が恐怖で固まっているのを察したのかなんなのか、『それ』は首を傾げて___
ニカッ、と笑った。
私は耐えきれずにばっと勢いよく振り返って、『それ』を見た。___瞬間、私は唖然とした。
『それ』は、私よりも少しだけ幼い少女だったのである。しかし、色々とその少女は変わっていた。
顔つきは純日本風なのに、夜の暗闇でもはっきりと分かるくらいの鮮やかな金髪。赤いリボンのようなものを結んでサイドテールにしている。色素が薄くてなるそれではない、綺麗な紅の目は、驚いたようにまるく見開かれている。そして何より____
彼女は宙に浮いていた。
地面から30センチくらいの高さに、その少女はふわふわと浮かんでいた。
「ばれちゃったのだー」
少々舌足らずな発音で、少女は言った。えへへーと無邪気に笑っているのを見ていると、ついさっきまで生まれて初めてというくらい怯えていたのを忘れてしまいそうだった。
「…何か、私に用?」
ほんの少しだけ警戒しながら尋ねると、その子はうーんと少し考えて言った。
「ききたいことがあるのだー」
「何?」
その刹那、私は戦慄した。上から何か飛んで来る気がして、さっと後ろに飛び退いた。
一瞬遅れて、さっきまでちょうど私が立っていた場所に何か銃弾のようなものが打ち込まれて、轟音と共に大きく、深い穴を穿った。
「よけるのかー」
「ひっ…!」
突然のことにパニックに陥る私に、その子は訊いてきた。
「ねえ、あなたは食べてもいい人間?」
私は走っていた。生まれて初めて、死に物狂いで逃げていた。
私の背後からは、さっきの金髪の女の子がふわふわ浮かびながら追いかけて来ている。
「おとなしく食べられるのだー」
振り返る余裕すらないので分からないが、先程から弾のようなものを打ち出している。狙いが甘いのか、はたまた運が良いのか分からないが当たっていない。
出来る限り腕と足を速く動かして、必死に私は逃れようとしていた………が。
「あっ」
肝心なところで、私は石につまずいた。そのまま転んで、ザーッと滑る。
「やっとつかまえたのだー」
女の子が近づいて来る。紅い目を見開いたまま、にたぁと笑った。暗闇の中で、紅い瞳と三日月型に開いた口から覗く白い八重歯だけが浮かび上がって見えた。それが何より恐ろしくて、私は座り込んだまま後ずさる。
「ひ、ひぃ……、こ、来ないで…」
「人間食べるの、ひさしぶりなのだー」
私の怯えた声には耳を貸さず、ニコニコと笑いながら女の子は私を見下ろした。
「…だ、誰かぁぁ‼︎助けてぇぇー‼︎」
叫んでも、近くには私達の他には誰もいない。
「いただき…まあす」
ぱっくり口を開けて、ニィと女の子は再び笑う。私は、半狂乱になって甲高い声で叫んだ。
『来ないでっ‼︎』
「きゃんっ⁉︎」
いきなり女の子が自らをかばうように頭を抱えた。すると、私を中心に衝撃波のようなものが起きて女の子を弾き飛ばした。
「…え?」
自分が何をしたのか、全く分からなかった。
ただ分かるのは、また逃げるチャンスが出来たということ。
私は立ち上がると、また走って逃げようとした。
しかし、いきなり目の前が真っ暗になって、何も見えなくなった。
「よくもやってくれたのだー」
恐る恐る振り返ると、闇の中で紅く光る二つの目だけが見えた。
「嫌ぁぁぁぁぁっ⁉︎」
私はパニックになったまま、闇雲に走った。
「にがさないのだー」
声が、後ろをついて来る。振り切れない、何処へ行けば良いのか分からない。
『近寄らないでっ‼︎』
「キャァァァァッ‼︎」
再び女の子の悲鳴が聞こえた。すると、いきなり目の前が明るくなって、また私はこけた。
「痛いっ……いたいいたいいたいイタイ‼︎離して‼︎離してよおっ‼︎」
振り返ると、女の子に電気のようなモノが巻き付いて、バチバチと音を立てていた。女の子は必死にもがいている。
「離してっ‼︎も、もう食べようとしないから‼︎だから離してよおっ‼︎イタイ、痛いっ‼︎」
「え、えっと…『離していいよ』……これでいいかな…」
私がそれを言った瞬間、ふっと女の子を縛っていたのが解けて、消えた。
「…うぅ……いたいのだー」
「ご、ごめん…。まさかあんなのが出るとは知らなくて…」
「…もうお姉さんは襲わないのだー」
しょんぼりしてしまった少女を見ていると、さっきまでの女の子に対する恐怖はあっという間に薄れてなんだか可哀想になってきた。
「け…ケガしてない?」
「ルーミアは妖怪だから、勝手に治るのだー」
「そ、そう…。あ、ルーミアっていうんだ」
「そうなのだー」
にっとルーミアは笑って、頷いた。
「ねえルーミア、集落って何処か知らない?」
「ここをまっすぐなのだー。でもすっごく遠いのだー」
ルーミアは今私達がいる道の先を指差して言った。
「そーなのかー」
「そーなのだー」
「……あ」
「あはは、お姉さんもルーミアと同じなのだー」
「えへへ…。でもどうしようかなぁ…」
いつの間にかもう真夜中だし、なんだか安心したら眠くなってきた。早く何処か安全な場所で一休みしたいけど、近くに建物は見えないし…。
「あっ、ルーミアにいい考えがあるのだー」
「え?なになに?」
「近くに『こうまかん』があるから、そこ行けばいいのだー」
「こうまかん?」
「おっきなお屋敷なのだー」
「へー…。何処にあるの?」
「こっち…、えーと、ちょっとルーミアに掴まるのだー」
「えっ、こ…こう?」
「よいしょ!」
「えっ、あっ、っぎゃあああああああ⁉︎」
ひょいと私を抱え上げたかと思うと、ルーミアは空に浮かんだ。30センチどころではない、軽く20メートル以上。
「捕まってれば落ちないのだー。落ちても下は湖だからケガしないのだー」
「うわわわわわわわ………」
がっしりルーミアにしがみついて、私はガタガタ震えていた。
私達がいた道の横にある森の向こうには、巨大な湖があった。鏡のような水面は微かな風でさざ波が立っている。
「あそこなのだー」
顔を上げると、そこには、真紅の巨大な洋館が建っていた。
to be continued……
