教室に戻ると私達以外みんな来ていた。
みんな準備も終え、席に座ってる。
そして、黒板の前でイライラしてる担任。
誰のお陰であのイベント盛り上がったと思ってやがる。
感謝しなさいよ。
私はそんな思いを精一杯込めて担任を睨んだ。
目、逸しやがったな?
私の勝ち。
「あれっ、相原くん……」
「何」
「いや、随分静かに動くのね」
もう終わってるよ。
私はまだ手も付けてないのに。
「奥寺ぁ〜!」
「そう怒らないで?背中にあるべき、翼を探してたの……」
相原くんと目があった。
鋭いね。
「はぁ?お前いい加減にしろ?」
「何ですか。私は真面目に言ったんですけど」
「グチグチ言ってねぇで片付けろ」
「誰のお陰でイベント上手く行ったんだよ」
私は小声でそう言い、鞄をロッカーへ。
「お待たせ致しました」
「ったく」
そんなにイライラする?
なんて短気な方。
「じゃ、授業の準備しろ」
大分イライラしてるみたいだけど。
本当に遅れたからなのかな。
他に何かあったんじゃない?
この人、案外優しいけど。
担任はイライラした様子で教室を出た。
「大丈夫?」
相原くんに声を掛けて返ってくるのは言葉じゃなく視線。
「あの、何か色々」
「別に」
「そう……」
「同じ身長の女背負ってきたから」
「だから、7センチ違うから」
あ、黙った。
黙るの好きね。
何なんだろうね。
こんなに冷たそうなのに、どこか優しさを感じる。
感じるだけ?
いやいや、そんな事ない。
そう、信じてるよ?
相原くん?
まぁ、実際に声掛けても返ってこないんだから何も返ってこないか。
また、笑ってね。
無理にじゃなくて。
私が、笑わせてあげる。
私は改めて、心に誓った。
えっと、顔色悪い気がするんだけど。
「ねぇ、ほんとに大丈夫?」
それにも返事や反応は無い。
いつもは無視してる感じが凄いのに、今日はそれが無い
気がする。
気にし過ぎ、か。
いくら相原くんも分かるでしょ。
自分の体調くらい。
とは思っても。
結局相原くんの事だけを考えて授業は終わった。
「あぁ〜、次体育でしょ?」
これにも返事は無し。
大丈夫かな……
「相原くん?」
「え、何」
よくこんなに無で返せるね。
凄いと思う。
全く感情が分からない。
「調子悪いの?」
「いや」
別に、じゃなくなったんだね。
こういう小さな変化が嬉しい。
「行こっか」
「奥寺と…?」
「あら、嫌なら良いけど」
「別に」
あらっ、口癖かな。
「ほんっとに無だよね」
あれ、黙った。
「ちょっと、失礼?」
私は相原くんの前髪をそっと上げた。
まぁ可愛い顔して。
えっ、目大っきくない?
そんな事を考えながらそのまま彼のおでこに手を当てた。
「う〜ん、熱はなさそうだけど。調子悪かったら保健室
行こ?」
「大丈夫……」
「立てる?」
「病人扱いすんな」
「はいはい」
私は相原くんの席の隣の通路を通り、教室を出ようと
した。
「翼っち?」
初めての呼び方で相原くんを呼び、教室を覗いた。
「えっ、相原くん?」
私は咄嗟に相原くんに駆け寄り、体を支えた。
「大丈夫……だから…」
う〜ん、栄養摂ってんのかな。
そんな小さな体して。
縦は、まぁ普通か。
そんな人に病人扱いすんなって言われてもね。
まぁ、病気じゃないんだろうけど。
「わりぃ……」
「ここで待ってたら?体育だよ?無理でしょ」
「大…丈夫……」
全くそうは感じないんだけど。
「行っても良いけど見学してよ?」
「はい……」
「っつーか歩けんの?」
「だから病……」
「えっ?」
「お怒り、みてぇだな」
そう言って私の方に倒れてきた。
「えっ、相原くん?相原っ」
相原くんの細い体を揺さぶった。
「バーカ、分かれよ」
この男、最強。
こんないきなり出来るもん?
私には出来ない。
「ちょっ、とりあえず……」
私は相原くんを抱き上げた。
自分でも驚いた。
私はかなり心配だったけど教室を出た。
「うあっ!」
こんなとこに居たの?
「んっ……」
うわ、可愛い声出しやがって。
こいつ、何者?
「先生……」
「お前らがなかなか来ねぇからお迎えに来てやった」
お迎え。
「って、女に抱けんの?」
「背も大して変わんないってのもあるけど……ねぇ?」
「ねぇ。じゃねぇよ、良いから保健室行け」
「あぁ、はい。すいません」
「奥寺は相原と居ろよ?」
「あ、はい」
私は先生が完全に行ったことを確認し、相原くんに声を
掛けた。
「相原くん?」
「あいつには変な事言うなよ」
私はそっと相原くんを下ろした。
「変な事じゃないわよ!」
「声でかい」
「どこから嘘なの?」
「あの強烈な威圧感を感じた頃」
あ、あの人の。
私でも分かるもん。
けどさっきは気付かなかったな。
「すんごい演技力ね」
「そらどうも。あっ、抱いて」
「はぁ?」
「説教されたいなら良いけど」
「普通逆だろっ」
「ハハッ」
笑ったね。
私もつられて笑った。
「つーか大丈夫?私に抱けるって」
「えっ?」
可愛い顔しやがって。
話し方も普通になってきたし。
もう反則。
「眠ーい」
「良いよ?寝ちゃって」
「ほんとに眠くても寝ねぇわ」
嘘つき男が。
「はい、開けて」
「は?」
「はじゃねぇよ。こっちは自分より背のある男抱いてんの」
相原くんはフッ、と笑って保健室のドアを開けた。
そして和菜ちゃんの姿を確認するとすぐに調子悪そうに。
この人、人間らしいところが無いんだけど。
「相原くん?」
「そう。調子悪いみたい」
何て言えば良いのか。
「そう、じゃあこっち」
「あぁ、ごめんね?」
「ふふっ、そんなかっこいい子なら毎日だっていいわよ」
えぇ〜、顔の問題、なんだ。
私はそんな事を考えながら相原くんをベッドの上へ。
「ゲホッ、ゲホッ……」
何こいつ、咳も上手いんだ。
もう本当に調子悪くても分かんないけど。
「ん……」
「相原くん、大丈夫?」
「はぃ……」
本当に調子悪いのかな。
結構本気で心配になってきたけど。
少ししてから和菜ちゃんがカーテンの外へ。
「大丈夫?」
「んっ……」
声はかなり辛そうだけど顔は笑ってる。
笑ってる?
笑えるんじゃん。
私も笑顔に、最高の笑顔になった。
相原くんの、その笑顔が最高に可愛くて。
みんな準備も終え、席に座ってる。
そして、黒板の前でイライラしてる担任。
誰のお陰であのイベント盛り上がったと思ってやがる。
感謝しなさいよ。
私はそんな思いを精一杯込めて担任を睨んだ。
目、逸しやがったな?
私の勝ち。
「あれっ、相原くん……」
「何」
「いや、随分静かに動くのね」
もう終わってるよ。
私はまだ手も付けてないのに。
「奥寺ぁ〜!」
「そう怒らないで?背中にあるべき、翼を探してたの……」
相原くんと目があった。
鋭いね。
「はぁ?お前いい加減にしろ?」
「何ですか。私は真面目に言ったんですけど」
「グチグチ言ってねぇで片付けろ」
「誰のお陰でイベント上手く行ったんだよ」
私は小声でそう言い、鞄をロッカーへ。
「お待たせ致しました」
「ったく」
そんなにイライラする?
なんて短気な方。
「じゃ、授業の準備しろ」
大分イライラしてるみたいだけど。
本当に遅れたからなのかな。
他に何かあったんじゃない?
この人、案外優しいけど。
担任はイライラした様子で教室を出た。
「大丈夫?」
相原くんに声を掛けて返ってくるのは言葉じゃなく視線。
「あの、何か色々」
「別に」
「そう……」
「同じ身長の女背負ってきたから」
「だから、7センチ違うから」
あ、黙った。
黙るの好きね。
何なんだろうね。
こんなに冷たそうなのに、どこか優しさを感じる。
感じるだけ?
いやいや、そんな事ない。
そう、信じてるよ?
相原くん?
まぁ、実際に声掛けても返ってこないんだから何も返ってこないか。
また、笑ってね。
無理にじゃなくて。
私が、笑わせてあげる。
私は改めて、心に誓った。
えっと、顔色悪い気がするんだけど。
「ねぇ、ほんとに大丈夫?」
それにも返事や反応は無い。
いつもは無視してる感じが凄いのに、今日はそれが無い
気がする。
気にし過ぎ、か。
いくら相原くんも分かるでしょ。
自分の体調くらい。
とは思っても。
結局相原くんの事だけを考えて授業は終わった。
「あぁ〜、次体育でしょ?」
これにも返事は無し。
大丈夫かな……
「相原くん?」
「え、何」
よくこんなに無で返せるね。
凄いと思う。
全く感情が分からない。
「調子悪いの?」
「いや」
別に、じゃなくなったんだね。
こういう小さな変化が嬉しい。
「行こっか」
「奥寺と…?」
「あら、嫌なら良いけど」
「別に」
あらっ、口癖かな。
「ほんっとに無だよね」
あれ、黙った。
「ちょっと、失礼?」
私は相原くんの前髪をそっと上げた。
まぁ可愛い顔して。
えっ、目大っきくない?
そんな事を考えながらそのまま彼のおでこに手を当てた。
「う〜ん、熱はなさそうだけど。調子悪かったら保健室
行こ?」
「大丈夫……」
「立てる?」
「病人扱いすんな」
「はいはい」
私は相原くんの席の隣の通路を通り、教室を出ようと
した。
「翼っち?」
初めての呼び方で相原くんを呼び、教室を覗いた。
「えっ、相原くん?」
私は咄嗟に相原くんに駆け寄り、体を支えた。
「大丈夫……だから…」
う〜ん、栄養摂ってんのかな。
そんな小さな体して。
縦は、まぁ普通か。
そんな人に病人扱いすんなって言われてもね。
まぁ、病気じゃないんだろうけど。
「わりぃ……」
「ここで待ってたら?体育だよ?無理でしょ」
「大…丈夫……」
全くそうは感じないんだけど。
「行っても良いけど見学してよ?」
「はい……」
「っつーか歩けんの?」
「だから病……」
「えっ?」
「お怒り、みてぇだな」
そう言って私の方に倒れてきた。
「えっ、相原くん?相原っ」
相原くんの細い体を揺さぶった。
「バーカ、分かれよ」
この男、最強。
こんないきなり出来るもん?
私には出来ない。
「ちょっ、とりあえず……」
私は相原くんを抱き上げた。
自分でも驚いた。
私はかなり心配だったけど教室を出た。
「うあっ!」
こんなとこに居たの?
「んっ……」
うわ、可愛い声出しやがって。
こいつ、何者?
「先生……」
「お前らがなかなか来ねぇからお迎えに来てやった」
お迎え。
「って、女に抱けんの?」
「背も大して変わんないってのもあるけど……ねぇ?」
「ねぇ。じゃねぇよ、良いから保健室行け」
「あぁ、はい。すいません」
「奥寺は相原と居ろよ?」
「あ、はい」
私は先生が完全に行ったことを確認し、相原くんに声を
掛けた。
「相原くん?」
「あいつには変な事言うなよ」
私はそっと相原くんを下ろした。
「変な事じゃないわよ!」
「声でかい」
「どこから嘘なの?」
「あの強烈な威圧感を感じた頃」
あ、あの人の。
私でも分かるもん。
けどさっきは気付かなかったな。
「すんごい演技力ね」
「そらどうも。あっ、抱いて」
「はぁ?」
「説教されたいなら良いけど」
「普通逆だろっ」
「ハハッ」
笑ったね。
私もつられて笑った。
「つーか大丈夫?私に抱けるって」
「えっ?」
可愛い顔しやがって。
話し方も普通になってきたし。
もう反則。
「眠ーい」
「良いよ?寝ちゃって」
「ほんとに眠くても寝ねぇわ」
嘘つき男が。
「はい、開けて」
「は?」
「はじゃねぇよ。こっちは自分より背のある男抱いてんの」
相原くんはフッ、と笑って保健室のドアを開けた。
そして和菜ちゃんの姿を確認するとすぐに調子悪そうに。
この人、人間らしいところが無いんだけど。
「相原くん?」
「そう。調子悪いみたい」
何て言えば良いのか。
「そう、じゃあこっち」
「あぁ、ごめんね?」
「ふふっ、そんなかっこいい子なら毎日だっていいわよ」
えぇ〜、顔の問題、なんだ。
私はそんな事を考えながら相原くんをベッドの上へ。
「ゲホッ、ゲホッ……」
何こいつ、咳も上手いんだ。
もう本当に調子悪くても分かんないけど。
「ん……」
「相原くん、大丈夫?」
「はぃ……」
本当に調子悪いのかな。
結構本気で心配になってきたけど。
少ししてから和菜ちゃんがカーテンの外へ。
「大丈夫?」
「んっ……」
声はかなり辛そうだけど顔は笑ってる。
笑ってる?
笑えるんじゃん。
私も笑顔に、最高の笑顔になった。
相原くんの、その笑顔が最高に可愛くて。
