俺は今日も無事に目を覚ました。
そんな幸せな俺には1つ疑問が。
体、痛くない。
「あっ……」
これあれだ。
10年分も歩いてしまったものだから。
明日、明後日あたりに一気にくるやつ。
「はぁ……」
まぁ今日は痛くない。
とりあえず今日という1日を楽しもう。
俺はいつもより少しだけ明るい気分で学校へ行く準備を
始めた。
そして可愛い妹、弟と共に家を出る。
「つば兄大丈夫?」
「今日は、な……」
「そっ」
「あぁ、じゃあ俺らこっちだから」
「気を付けてけよ?」
これに返事など無い。
求めてもいないけど何となく悲しい。
兄弟なんてこんなもんか。
少し歩いた頃。
「相原くん」
「奥寺」
「おはよ。昨日は、ほんとごめんね?」
「いや……」
「今日は前髪縛ってないの?」
あれで学校は厳しいね。
「まぁ……」
「凄い似合ってたよ?」
似合う似合わないの問題じゃないかな。
この研究に研究を重ねて遂に発見したこの絶妙な長さ。
これはキープするしかない。
これが1番見えない。
「何でそんなに伸ばしてるの?」
「別に」
どういう感じで関われば良いか分からなくなってきた。
「あっ、じゃあ……」
俺は奥寺から離れたところに向かった。
「えっ、相は……あっ」
「楓〜?大好きな相原くんにフラれちゃった?」
「フッたのかもよ!?」
「嘘!?マジで!?」
何くだらない事話してるんだか。
誰が誰を好きとかフッたとかフラれたとか。
「相原っ!」
大川。
俺のそこそこ苦手な先生。
まぁ得意な人は居ない。
「はい……」
「あれっ、何だっけ」
こっちが聞きたい。
「じゃあ……」
俺は今日も絶妙な俯き加減で教室に向かった。
教室に入れば空気は変わる。
まぁ、これくらいの存在が楽で良い。
誰もそんな奴に話し掛けようとはしないはずだ。
誰とも話さなければ、笑わないで済むから。
ある日、親は言った。
『お前の笑顔は人を不幸にする』と。
なら笑わなければ良い。
そうして笑わないようにし始めた。
最初は少し難しかったけど、慣れればそれが当たり前に
なった。
常に無表情で居れば良い。
一度出来るようになれば後は簡単だった。
そして俺はもしも笑ってしまった時のために、前髪を
伸ばし始めた。
それで目元は隠せる。
口元は下を向けば見えない。
何も知らない人から見たらただの変な奴。
別に、そう思われても良かった。
それで、済むなら。
その人が、不幸にまではならないなら。
自分が笑わないだけで人が幸せになるなら笑わない方が
良い。
自分より、他人の方が多いんだから。
どうしても笑いたければ一人で笑えば良い。
誰も居ない、静かな場所で。
「それ絶対嘘だわ」
「いや、嘘じゃないって!」
そんな楽しそうな声が聞こえた後、豪快な複数人の笑い声が聞こえた。
奥寺達が来た。
「相原くん」
「おぉ……」
「元気?ちょっと昨日疲れたね」
「いや……」
昨日の感じでいったらまた笑う。
俺らはやっぱり関わるべき人ではなかった。
お互いの、ために。
「調子悪い?休む?」
「いや」
「そう。無理は、しないでね」
俺はその言葉に軽く頷き、教室を出た。
「あ、相原」
大川、再び。
「はい……」
「今度、言っとけよ?」
そう言ってどこかへ向かう大川。
「あの」
俺はそれを止めた。
「ん?」
「何で、奥寺だったんですか……」
「相原?」
「俺と、関わらせるの。俺は別に誰と関わりたい訳でも
ないんで……」
俺は大川に軽く頭を下げ、自分でも分からないどこかへ
向かった。
ただ、その場に居て大川の話を聞く事は今の俺には
出来なかった。
そんな幸せな俺には1つ疑問が。
体、痛くない。
「あっ……」
これあれだ。
10年分も歩いてしまったものだから。
明日、明後日あたりに一気にくるやつ。
「はぁ……」
まぁ今日は痛くない。
とりあえず今日という1日を楽しもう。
俺はいつもより少しだけ明るい気分で学校へ行く準備を
始めた。
そして可愛い妹、弟と共に家を出る。
「つば兄大丈夫?」
「今日は、な……」
「そっ」
「あぁ、じゃあ俺らこっちだから」
「気を付けてけよ?」
これに返事など無い。
求めてもいないけど何となく悲しい。
兄弟なんてこんなもんか。
少し歩いた頃。
「相原くん」
「奥寺」
「おはよ。昨日は、ほんとごめんね?」
「いや……」
「今日は前髪縛ってないの?」
あれで学校は厳しいね。
「まぁ……」
「凄い似合ってたよ?」
似合う似合わないの問題じゃないかな。
この研究に研究を重ねて遂に発見したこの絶妙な長さ。
これはキープするしかない。
これが1番見えない。
「何でそんなに伸ばしてるの?」
「別に」
どういう感じで関われば良いか分からなくなってきた。
「あっ、じゃあ……」
俺は奥寺から離れたところに向かった。
「えっ、相は……あっ」
「楓〜?大好きな相原くんにフラれちゃった?」
「フッたのかもよ!?」
「嘘!?マジで!?」
何くだらない事話してるんだか。
誰が誰を好きとかフッたとかフラれたとか。
「相原っ!」
大川。
俺のそこそこ苦手な先生。
まぁ得意な人は居ない。
「はい……」
「あれっ、何だっけ」
こっちが聞きたい。
「じゃあ……」
俺は今日も絶妙な俯き加減で教室に向かった。
教室に入れば空気は変わる。
まぁ、これくらいの存在が楽で良い。
誰もそんな奴に話し掛けようとはしないはずだ。
誰とも話さなければ、笑わないで済むから。
ある日、親は言った。
『お前の笑顔は人を不幸にする』と。
なら笑わなければ良い。
そうして笑わないようにし始めた。
最初は少し難しかったけど、慣れればそれが当たり前に
なった。
常に無表情で居れば良い。
一度出来るようになれば後は簡単だった。
そして俺はもしも笑ってしまった時のために、前髪を
伸ばし始めた。
それで目元は隠せる。
口元は下を向けば見えない。
何も知らない人から見たらただの変な奴。
別に、そう思われても良かった。
それで、済むなら。
その人が、不幸にまではならないなら。
自分が笑わないだけで人が幸せになるなら笑わない方が
良い。
自分より、他人の方が多いんだから。
どうしても笑いたければ一人で笑えば良い。
誰も居ない、静かな場所で。
「それ絶対嘘だわ」
「いや、嘘じゃないって!」
そんな楽しそうな声が聞こえた後、豪快な複数人の笑い声が聞こえた。
奥寺達が来た。
「相原くん」
「おぉ……」
「元気?ちょっと昨日疲れたね」
「いや……」
昨日の感じでいったらまた笑う。
俺らはやっぱり関わるべき人ではなかった。
お互いの、ために。
「調子悪い?休む?」
「いや」
「そう。無理は、しないでね」
俺はその言葉に軽く頷き、教室を出た。
「あ、相原」
大川、再び。
「はい……」
「今度、言っとけよ?」
そう言ってどこかへ向かう大川。
「あの」
俺はそれを止めた。
「ん?」
「何で、奥寺だったんですか……」
「相原?」
「俺と、関わらせるの。俺は別に誰と関わりたい訳でも
ないんで……」
俺は大川に軽く頭を下げ、自分でも分からないどこかへ
向かった。
ただ、その場に居て大川の話を聞く事は今の俺には
出来なかった。
