私達はベッドで眠る相原くんの邪魔な前髪をいじってた。
「これも、な……」
私は隣に座る中澤さんを見た。
中澤さんは切な気に相原くんの寝顔を眺め、微笑んだ。
で、二人には何があったの?
聞け、ないか。
「なかざ……」
「3年前」
私が聞く前に話し始めた中澤さん。
私は大人しくその話を聞いた。
「3年前、相原が中1の頃」
相原くんの辛い過去をもう1つ、知る事になる。
「相原が事故に遭って俺に関する記憶が無い感じ?」
「まだ…?」
「まぁ、みたいだな」
「お二人は、いつからの関係なんですか?」
「小学校」
そんな小さい頃から。
ってことは笑ってた頃の相原くん、知ってるのかな。
「笑う子だったのにな……」
初めて聞くほど悲しそうな中澤さんの声。
普段からそんなには関わらないけど。
「あの顔は、よく憶えてる。写真もいっぱいある」
けど、その笑顔はもう見れない。
「あの……」
中澤さんは首を振った。
分かるんだね。
相原くんが笑わなくなった理由を聞こうとした事が。
「気付けば、こんな奴に。今の相原を奥寺がどう思ってる
か知らないが、これが本当の相原翼でないことを、
どうか覚えておいて欲しい……」
中澤さんは呟くようにそう言い、多分、教室に戻った。
私はただ、相原くんの寝顔を眺めた。
色んな過去を背負う、小さな相原くんを。
小さいって言っても私より背も高いんだけどね。
けど、休む前より、横が……
気のせい、だよね。
そう思いたいけど、中澤さんがここまで連れて来たのって…
まさか、ね。
たまたま手が繋がってたからだよね。
その時、そんな手が少し動かされた。
「んっ、あぁ……」
「相原くん?」
「えっ」
相原くんはまだ繋いだままの私達の手を見た。
「あっ、ごめ…ん……」
そう言って恥ずかしそうに手を解く相原くんが堪らなく
可愛かった。
「私は大丈夫。相原くん、大丈夫?」
「うん……」
この声、やっぱり好きだな。
囁くような、優しくて可愛い、少し高い声。
『これが本当の相原翼でないことを、どうか覚えておいて
欲しい……』
どれが、本当の相原くんなの?
それよりも、1つ私には願いがあった。
『相原くん自身が、本当の自分を知っていて欲しい』
そんな、願いが。
「これも、な……」
私は隣に座る中澤さんを見た。
中澤さんは切な気に相原くんの寝顔を眺め、微笑んだ。
で、二人には何があったの?
聞け、ないか。
「なかざ……」
「3年前」
私が聞く前に話し始めた中澤さん。
私は大人しくその話を聞いた。
「3年前、相原が中1の頃」
相原くんの辛い過去をもう1つ、知る事になる。
「相原が事故に遭って俺に関する記憶が無い感じ?」
「まだ…?」
「まぁ、みたいだな」
「お二人は、いつからの関係なんですか?」
「小学校」
そんな小さい頃から。
ってことは笑ってた頃の相原くん、知ってるのかな。
「笑う子だったのにな……」
初めて聞くほど悲しそうな中澤さんの声。
普段からそんなには関わらないけど。
「あの顔は、よく憶えてる。写真もいっぱいある」
けど、その笑顔はもう見れない。
「あの……」
中澤さんは首を振った。
分かるんだね。
相原くんが笑わなくなった理由を聞こうとした事が。
「気付けば、こんな奴に。今の相原を奥寺がどう思ってる
か知らないが、これが本当の相原翼でないことを、
どうか覚えておいて欲しい……」
中澤さんは呟くようにそう言い、多分、教室に戻った。
私はただ、相原くんの寝顔を眺めた。
色んな過去を背負う、小さな相原くんを。
小さいって言っても私より背も高いんだけどね。
けど、休む前より、横が……
気のせい、だよね。
そう思いたいけど、中澤さんがここまで連れて来たのって…
まさか、ね。
たまたま手が繋がってたからだよね。
その時、そんな手が少し動かされた。
「んっ、あぁ……」
「相原くん?」
「えっ」
相原くんはまだ繋いだままの私達の手を見た。
「あっ、ごめ…ん……」
そう言って恥ずかしそうに手を解く相原くんが堪らなく
可愛かった。
「私は大丈夫。相原くん、大丈夫?」
「うん……」
この声、やっぱり好きだな。
囁くような、優しくて可愛い、少し高い声。
『これが本当の相原翼でないことを、どうか覚えておいて
欲しい……』
どれが、本当の相原くんなの?
それよりも、1つ私には願いがあった。
『相原くん自身が、本当の自分を知っていて欲しい』
そんな、願いが。
