相原くんに聞くと、森って子、いや、森っていう先輩の
事を教えてくれた。
森さんと相原くんは幼馴染らしい。
小学校の頃から一緒らしくて。
それから中学と高校も同じらしい。
多分これ、綺麗に話には出てこなかったけど、中澤さんも
だよね。
もう、全くなんだね。
名前出すのも可哀想だから知ってるかも聞けないし。
けど、今まで一度も相原くんの口から中澤さんの名前は
出てきていない。
だから、やっぱり……
「人に忘れられるってどんな気持ちなんだろうね……」
私は相原くんを見た。
きっと、とても可愛いとは言えないような顔で。
「ん?何で?」
「中澤 瞬って1つ上の先輩が居るんだけど……」
思い、出した?
全く関係無いのに泣きそうなほど嬉しかった。
「ビックリでしょ。その人のことしばらく綺麗に
忘れてんの」
「大丈夫だよ?思い出したって事知ったら喜ぶん
じゃない?」
中澤さんだけじゃなくて、森さんも。
「今フッて思い出した。森くんの事話してたら、
何となく?もう1人居たなぁと思って」
そういえば凄い話すようになった。
やっぱり笑う事は少ないし、表情もほぼ無いけど、
かなり話すようになったし、言葉にも気持ちが入ってる。
「もう言っても良い?」
「ん?」
「ここまで相原くんを連れて来たの、中澤さんなの」
「そうなんだ。話した?」
「中澤さんと?」
私は相原くんが頷いたことを確認し、続けた。
「話したよ?良い人だよね」
「そんな人の事忘れちゃったんだもんね。自分でも
ビックリ」
相原くんって、こういう人なんだ。
何か、新発見。
色んな相原くんを見れて嬉しい。
「しょうがない、それ程の事があったんだよ。きっと」
「うーん」
「そんな気にすんなって。思い出せたんだから。そっち
喜ばないと」
「そうだよね」
ダメだ。
相原くん、可愛い。
「あっ」
もう帰りだ。
「歩ける?」
「バーカ、病人扱いすんな」
「はぁ?こっちは心配してやってんの」
「勝手に心配してんだろ」
「キカない相原が出てきた」
「フッ」
笑った。
最高に嬉しい帰りの時間だね。
史上最高に嬉しいかも。
「行こっか」
「うん」
「ゆっくりね?」
「だから、病人扱いすんな」
「こっちが心配してやったら」
「頼んでねぇし」
と言いながらこっちに倒れてくる相原くん。
私は咄嗟にそれを支える。
「頼まれなくてもこれじゃ心配にもなるわ?」
「えっ……ごめん…」
自分でも相当驚いてる。
この前髪から見えるさらに大きくなった目が可愛い。
男の子に見えない。
「背負ってってあげようか?」
「それはヤメて」
「前は素直だったのに」
「いや、ほんとヤメて……」
「別に嫌なら良いんだけど」
「あっ、ごめん。ほんと、大丈夫だから……」
「そう。とりあえず教室、行こっか」
頷く相原くんを支え、和菜ちゃんに軽く手を振り保健室を
出た。
私達はやっと教室へ。
「翼っ」
うわ、大川の奴。
相原くんはその姿を確認すると、ごめん、と小さく言い、
私から離れた。
「はい……」
「大丈夫か?」
「はい、全然……」
それを信じるほどのバカではないはずだけど。
「あ、先生送ってってあげて?」
「言われなくてもそうするつもりだった」
ムカつく〜っ。
私はなんとかイライラを隠し、帰りの準備を始めた。
相原くん居なかったら隠さないけど。
「しょうがねぇからその奥寺とかって女も乗せてって
やっても良いけど?」
う〜ん。
相原くんともっと居れるのは嬉しいんだけどね。
「大丈夫です。まだ明るいですし」
相原くん程は方向音痴じゃないし。
きっと、ね。
事を教えてくれた。
森さんと相原くんは幼馴染らしい。
小学校の頃から一緒らしくて。
それから中学と高校も同じらしい。
多分これ、綺麗に話には出てこなかったけど、中澤さんも
だよね。
もう、全くなんだね。
名前出すのも可哀想だから知ってるかも聞けないし。
けど、今まで一度も相原くんの口から中澤さんの名前は
出てきていない。
だから、やっぱり……
「人に忘れられるってどんな気持ちなんだろうね……」
私は相原くんを見た。
きっと、とても可愛いとは言えないような顔で。
「ん?何で?」
「中澤 瞬って1つ上の先輩が居るんだけど……」
思い、出した?
全く関係無いのに泣きそうなほど嬉しかった。
「ビックリでしょ。その人のことしばらく綺麗に
忘れてんの」
「大丈夫だよ?思い出したって事知ったら喜ぶん
じゃない?」
中澤さんだけじゃなくて、森さんも。
「今フッて思い出した。森くんの事話してたら、
何となく?もう1人居たなぁと思って」
そういえば凄い話すようになった。
やっぱり笑う事は少ないし、表情もほぼ無いけど、
かなり話すようになったし、言葉にも気持ちが入ってる。
「もう言っても良い?」
「ん?」
「ここまで相原くんを連れて来たの、中澤さんなの」
「そうなんだ。話した?」
「中澤さんと?」
私は相原くんが頷いたことを確認し、続けた。
「話したよ?良い人だよね」
「そんな人の事忘れちゃったんだもんね。自分でも
ビックリ」
相原くんって、こういう人なんだ。
何か、新発見。
色んな相原くんを見れて嬉しい。
「しょうがない、それ程の事があったんだよ。きっと」
「うーん」
「そんな気にすんなって。思い出せたんだから。そっち
喜ばないと」
「そうだよね」
ダメだ。
相原くん、可愛い。
「あっ」
もう帰りだ。
「歩ける?」
「バーカ、病人扱いすんな」
「はぁ?こっちは心配してやってんの」
「勝手に心配してんだろ」
「キカない相原が出てきた」
「フッ」
笑った。
最高に嬉しい帰りの時間だね。
史上最高に嬉しいかも。
「行こっか」
「うん」
「ゆっくりね?」
「だから、病人扱いすんな」
「こっちが心配してやったら」
「頼んでねぇし」
と言いながらこっちに倒れてくる相原くん。
私は咄嗟にそれを支える。
「頼まれなくてもこれじゃ心配にもなるわ?」
「えっ……ごめん…」
自分でも相当驚いてる。
この前髪から見えるさらに大きくなった目が可愛い。
男の子に見えない。
「背負ってってあげようか?」
「それはヤメて」
「前は素直だったのに」
「いや、ほんとヤメて……」
「別に嫌なら良いんだけど」
「あっ、ごめん。ほんと、大丈夫だから……」
「そう。とりあえず教室、行こっか」
頷く相原くんを支え、和菜ちゃんに軽く手を振り保健室を
出た。
私達はやっと教室へ。
「翼っ」
うわ、大川の奴。
相原くんはその姿を確認すると、ごめん、と小さく言い、
私から離れた。
「はい……」
「大丈夫か?」
「はい、全然……」
それを信じるほどのバカではないはずだけど。
「あ、先生送ってってあげて?」
「言われなくてもそうするつもりだった」
ムカつく〜っ。
私はなんとかイライラを隠し、帰りの準備を始めた。
相原くん居なかったら隠さないけど。
「しょうがねぇからその奥寺とかって女も乗せてって
やっても良いけど?」
う〜ん。
相原くんともっと居れるのは嬉しいんだけどね。
「大丈夫です。まだ明るいですし」
相原くん程は方向音痴じゃないし。
きっと、ね。
