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君の笑顔を


結局俺は今、奥寺と歩いてる。

「相原くん、大丈夫?」

「うん…」

「疲れてない?」

「気にしないで?」

「まぁそれが出来たらそうしてんだよね」

何でそんなに気遣うんだろう。

別に良いのに。

「送ってもらわなくて良かったの?」

「うん」

キヨに送ってもらった時はろくな事がない。

「あれ、あの人なんて言うんだっけ?」

「どの人?」

「大川って人」

「清」

「イニシャル一緒だ……」

凄い残念そうなんだけど。

まぁ、分かるよ。

よーく。

あんな人と同じ所なんて1つでも少ない方が良い。

「おっ、着いたぜぃ」

「じゃあ、また」

俺は今来た道を引き返そうとした。

「帰るの?」

「えっ、まぁ」

道は覚えた。

「そう……」

「しょうがねぇから明日も来てやる」

「うわっ、感じ悪っ」

「ハハッ、じゃっ」

「倒れんなよ?」

「俺はそんな弱くない」

「う〜ん」

そんな心配しないでよ。

「人の心配してねぇで自分の心配しろ」

なんとも素直じゃない俺。

嬉しいのにね。

「はいはい」

奥寺は家の中へ。

俺は自分の家に向かった。


「翼っ」

俺はその声を聞いて内心でため息を吐いた。

「キヨ……」

ちゃんと帰れんのかな。

「乗ってけ」

「迷わない?」

「バカにしてんだろ」

バカにはしてないけど心配してる。

「良いから乗ってけ」

「う〜ん……」

と言いながらも素直に乗り込む俺。

「素直じゃん」

もう迷いたくない。

迷うならただ乗ってるだけが良い。

「珍しいな」

「良いから」

「はいよ」

キヨは車を走らせた。










俺は部屋に戻り、やはり後悔した。

キヨには送ってもらわないのが1番だと。

何故車で30分も掛かる……

方向音痴、受け継がれる。

<2016/08/06 20:18 秋の空>消しゴム
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