今日も俺は学校へ。
隣には夕里が居て、通路挟んで隣と後ろ、斜め後ろには
名前と顔が一致しないような人。
そして今日も思った。
夕里が怖いと。
『信じてる』
そう叫んだはずなのに。
けど、やっばり……
いつもは声掛けてくるのに、今日はそれがない。
そう思ってた時。
「あ〜っ!」
朝から心臓に悪い夕里の声。
「下敷き忘れた……」
「あっ、あたし二枚持ってるの」
そう言って夕里に一枚の下敷きを渡す俺の斜め後ろの
女子。
名前は知らない。
こういうなんともない会話を聞くのも最近は嫌。
何もない、静かな場所に居たい。
「健くん?」
その斜め後ろの女子が俺を呼ぶ。
「今日も調子悪いの?」
「なんか今日、いつも以上だよ?」
「大丈夫……なんでもない…」
自分でも聞こえないような声で応えた。
「ちょ、行こ?」
そして今日も俺は保健室に。
こんな日をあとどれくらい過ごすのだろう。
「ごめん……」
「ごめんね」
俺と夕里の声が同時に言う。
きっと、その後に続く言葉は立場が違うだけだろう。
一人にしてもらう方と、する方。
「私教室に居るねっ」
夕里は明るく言い、保健室を出た。
俺はその音を確認すると、顔を両手で覆った。
その手を濡らす涙。
俺はそれを拭った。
その時、雑に開くドアの音と、俺を呼ぶ自分そっくりな
声が同時に聞こえた。
「しょう…?」
「健」
「ハハッ、どーしたんだよ……」
下の辺りを見て言った。
「今日は帰ろう」
「え?」
「大丈夫。今日は帰ってこない」
そういえばそんな事も言ってた気が。
「なんで来た」
「今朝、明らかに変だったから」
「そっか…」
「しばらくゆっくりしよう」
「いや、別に……」
「今朝だけじゃない。最近何か変だった」
翔にだけは心配も迷惑も掛けたくなかったのに。
関わらないのは、難しいから。
「居られるなら居ればいい。どう?」
小学校低学年の子供と親みたいな会話。
俺はそんな優しい翔の言葉に、何も言えなかった。
「なっ。無理はすんな」
俺は翔の言葉で、ベッドから降りて保健室を出た。
何故か誰もいない、保健室を。
「健っ!」
俺は聞きたかった、その声に振り返った。
「おっ、愛生」
愛生はそう言った翔には何も言わず、俺の前に。
不思議と全く緊張や恐怖感はなかった。
「ごめん……」
「あき?」
「今日は帰んだろ?ゆっくりしろ」
そう言った愛生の顔は、男子のようにかっこよかった。
「えっ、愛生……」
「余計な事は考えんな。あたしから来てあれだけど帰れ。一緒に行ってやってもいいけど?」
内心かなり嬉しかった。
「今日は……大丈夫…」
「ハハッ、そっか。気を付けて帰れよ?」
「あぁ」
自然と笑顔で応えていた。
頷いて教室に戻る愛生の後ろ姿をしばらく見たあと、
俺らは家に向かった。
隣には夕里が居て、通路挟んで隣と後ろ、斜め後ろには
名前と顔が一致しないような人。
そして今日も思った。
夕里が怖いと。
『信じてる』
そう叫んだはずなのに。
けど、やっばり……
いつもは声掛けてくるのに、今日はそれがない。
そう思ってた時。
「あ〜っ!」
朝から心臓に悪い夕里の声。
「下敷き忘れた……」
「あっ、あたし二枚持ってるの」
そう言って夕里に一枚の下敷きを渡す俺の斜め後ろの
女子。
名前は知らない。
こういうなんともない会話を聞くのも最近は嫌。
何もない、静かな場所に居たい。
「健くん?」
その斜め後ろの女子が俺を呼ぶ。
「今日も調子悪いの?」
「なんか今日、いつも以上だよ?」
「大丈夫……なんでもない…」
自分でも聞こえないような声で応えた。
「ちょ、行こ?」
そして今日も俺は保健室に。
こんな日をあとどれくらい過ごすのだろう。
「ごめん……」
「ごめんね」
俺と夕里の声が同時に言う。
きっと、その後に続く言葉は立場が違うだけだろう。
一人にしてもらう方と、する方。
「私教室に居るねっ」
夕里は明るく言い、保健室を出た。
俺はその音を確認すると、顔を両手で覆った。
その手を濡らす涙。
俺はそれを拭った。
その時、雑に開くドアの音と、俺を呼ぶ自分そっくりな
声が同時に聞こえた。
「しょう…?」
「健」
「ハハッ、どーしたんだよ……」
下の辺りを見て言った。
「今日は帰ろう」
「え?」
「大丈夫。今日は帰ってこない」
そういえばそんな事も言ってた気が。
「なんで来た」
「今朝、明らかに変だったから」
「そっか…」
「しばらくゆっくりしよう」
「いや、別に……」
「今朝だけじゃない。最近何か変だった」
翔にだけは心配も迷惑も掛けたくなかったのに。
関わらないのは、難しいから。
「居られるなら居ればいい。どう?」
小学校低学年の子供と親みたいな会話。
俺はそんな優しい翔の言葉に、何も言えなかった。
「なっ。無理はすんな」
俺は翔の言葉で、ベッドから降りて保健室を出た。
何故か誰もいない、保健室を。
「健っ!」
俺は聞きたかった、その声に振り返った。
「おっ、愛生」
愛生はそう言った翔には何も言わず、俺の前に。
不思議と全く緊張や恐怖感はなかった。
「ごめん……」
「あき?」
「今日は帰んだろ?ゆっくりしろ」
そう言った愛生の顔は、男子のようにかっこよかった。
「えっ、愛生……」
「余計な事は考えんな。あたしから来てあれだけど帰れ。一緒に行ってやってもいいけど?」
内心かなり嬉しかった。
「今日は……大丈夫…」
「ハハッ、そっか。気を付けて帰れよ?」
「あぁ」
自然と笑顔で応えていた。
頷いて教室に戻る愛生の後ろ姿をしばらく見たあと、
俺らは家に向かった。
