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Best Friend〜姿を変えた君と〜


あたしは教室に戻り、夕里の席へ。

「上手くいった?」

夕里の優しい声にあたしは笑顔で頷いた。

「ありがと……」

もう泣きそうだった。

健が、あたしを……

「分かったらもう健から離れんな」

珍しすぎる優の少し強めの口調。

あたしはそれに素直に頷いた。

「健は?」

「今日は帰った」

「そっか」

本当に、二人がああ言ってくれて良かった。










あたしは今日もいつも通り学校へ。

「愛生」

真面目な顔であたしを呼ぶ夕里。

「ちょ、いい?」

その隣で同じような顔をした優が言う。

あたしは頷き、二人と屋上に。



「何?」

「いきなりだけど、健は愛生が以内とダメだから。
あんな態度とった今も、健は愛生を求めてる」

あたしはワケが分からなかった。

「は?」

「今、保健室に居るから」

「だから?」

感じが悪くなっているのは良く分かってる。

「行け」

「は?」

けど、ワケが分からない。

「健と、少しでも居たいと思ったら行け」

少しなんかじゃない。

そばに居たい。

居てあげたい。

居てほしい。

「なら行け。保健室」

優があたしの気持ちが分かったように優しく言った。

あたしはよく分からないまま屋上から保健室に走った。





それで、今に。

「えっ、でも結局何?」

「いやぁ、ちょっと大袈裟に言ったけどね」

「優?」

「ごめんなさい。けど、やっぱり二人には仲良く居て
ほしくてさっ」

「答えんなってねぇんだよ」

「いやいや、仲良く居てほしかった。で、それには一回
会わせるしかなくて、けどただ行けって言っても行かないと思ったから」

「んで?大袈裟に?」

優は小さく頷いた。

けど正直、なんであんなに急がなきゃいけない気がしたのかは分らない。

温厚な優があんな言い方したからかな。

なんか、あれを逃したら二度と友達に戻れない気がした。

これでも戻れなかったらどうしよ。

そうしたら、もう諦めよう。


<2016/07/31 15:19 秋の空>消しゴム
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