今日も朝が来た。
健は今日、どうするんだろう。
とりあえず家、ダメか。
でも翔と出てくれば……
朝から変な考えが。
大丈夫。
無理なら無理で。
来ないなら逆に安心する。
分かってくれたんだと。
『無理なら無理でいい』
それが、分かったんだと。
「ちょい愛生〜?なぁにしてんのよぉ〜?」
姉ちゃん。
朝から怖いのね。
「今行く〜っ」
あたしは急いで準備を終わらせ、家を出た。
そして気付けば健の家の前に。
朝から大迷惑。
「あれっ」
「あっ、翔」
「えっ、愛生?」
翔の後ろから健が。
しかもちょっと元気そう。
「健、大丈夫?」
「うん」
可愛らしい言い方しちゃって。
「愛生が居りゃ安心だな」
「心配すんなっ」
そう言って翔の腕を叩く健。
「仲良し兄弟っ!ちゃっちゃと行くぞっ!」
あたしは二人をおいて走りだした。
「早く〜っ!」
二人も来た。
これが、あたしの最高に幸せな時。
ずっと、待ってた時。
健と、翔と走って学校に。
「愛生っ!早く」
健そっくりな翔の声があたしを急かす。
あたしは走るスピードを上げ、翔の背中に飛び乗った。
「わっ!」
「ハハハッ、背負ってけ〜っ!」
「はーい。もう歩いて行きましょ?」
あたしはついその声がした方を見た。
健だ。
健が、ああ言った。
最高に嬉しかった。
「しょうがないなぁ」
あたしは翔の背中から降りた。
「別に降りなくても良かったんだけどね?」
おや、健くん優しいのね。
「じゃあ、教室まで」
あたしはそう言って翔の背中を軽く叩いた。
「はぁ?」
「テメェ後輩だろ。呼び捨て許してるだけ有り難いと
思え」
「朝から怖い愛生さん」
「なんかさん付けもムカつく」
「はぁい。怒らないでくださぁい?」
「はいはい」
あたしは健の隣へ。
「大丈夫?」
「うん。気にすんな」
メールで届いた言葉と、健の声で届いた言葉。
同じ言葉なのに、嬉しさが全く違う。
そんな事を考えていたら、あっという間に、ここに。
ここから先は、誰に会ってもおかしくない。
さっきから健も少し違うし。
そういえば翔の姿が見当たらない。
いつの間に別れたんだろう。
あたし、返事ちゃんとしたかな。
「健」
「ん?」
「大丈夫。無理なら帰れるし、保健室も行ける」
「愛生こそ俺の心配しすぎ」
そう言う健の声は、思っていたよりは明るく、感情も
入っていた。
「行くか」
あたしは健の目を見て言った。
昨日とは全く違う、健の目を。
ちゃんと、目が合ってる。
健はその目のまま、頷いた。
あたしたちはここからはもう、誰に会ってもおかしく
ない。
そんな所に、あたしたちは足を踏み入れた。
そんな世界に足を踏み入れてから少し歩いた頃、健の
様子が少し変わった気がした。
「健?」
目が違う。
さっきとは、全く。
あたしはなるべく自然に辺りを見渡した。
そして視界に入ったのは、ある女子生徒の姿。
宮田 夕里。
良い子だと思うんだけどな。
まぁ健が怖いなら無理に関わる必要もない。
「えっ、健っ」
健は大きな木の影に。
行くところを見たから分かるけど、そこを見てなかったら分からない くらい上手く隠れる健。
「健?どうしたのさ?」
「しっ」
健は木に寄りかかり、あたしを抱き寄せ口をふさぐ。
あたしは咄嗟に息を止める。
なにこれ。
恋愛ドラマのワンシーンか何かですか。
ってか何この綺麗な手。
白くて指細くて長くて。
もう、あたしとは大違い。
あたしは自分の手を眺めた。
悲しくなるような、自分の手を。
あたしはそんな手で理想の健の手を軽く叩いた。
「ごめん……」
よく息止めてた。
頑張ったぞ、あたし。
明日は土曜日。
自分にご褒美でも買おうかな。
長時間息止めた記念のプレゼント。
もしかしたら1分程止めたかも。
「はぁ、んで、何よ?いきなり」
「ごめん。夕里」
やっぱり。
「なんであんなすぐ分かんの?」
「いや、逆に分かんない?」
あたしはもちろん頷いた。
「そっか」
そう言って校舎の方に向かう健。
「えっ、もう居ないの?」
「居て行けっかよ」
そんなに、なんだ。
分かってあげられなくてごめんね。
そう思ってたあたしだけど、そのうち健の気持ちを
分かることとなった。
健は今日、どうするんだろう。
とりあえず家、ダメか。
でも翔と出てくれば……
朝から変な考えが。
大丈夫。
無理なら無理で。
来ないなら逆に安心する。
分かってくれたんだと。
『無理なら無理でいい』
それが、分かったんだと。
「ちょい愛生〜?なぁにしてんのよぉ〜?」
姉ちゃん。
朝から怖いのね。
「今行く〜っ」
あたしは急いで準備を終わらせ、家を出た。
そして気付けば健の家の前に。
朝から大迷惑。
「あれっ」
「あっ、翔」
「えっ、愛生?」
翔の後ろから健が。
しかもちょっと元気そう。
「健、大丈夫?」
「うん」
可愛らしい言い方しちゃって。
「愛生が居りゃ安心だな」
「心配すんなっ」
そう言って翔の腕を叩く健。
「仲良し兄弟っ!ちゃっちゃと行くぞっ!」
あたしは二人をおいて走りだした。
「早く〜っ!」
二人も来た。
これが、あたしの最高に幸せな時。
ずっと、待ってた時。
健と、翔と走って学校に。
「愛生っ!早く」
健そっくりな翔の声があたしを急かす。
あたしは走るスピードを上げ、翔の背中に飛び乗った。
「わっ!」
「ハハハッ、背負ってけ〜っ!」
「はーい。もう歩いて行きましょ?」
あたしはついその声がした方を見た。
健だ。
健が、ああ言った。
最高に嬉しかった。
「しょうがないなぁ」
あたしは翔の背中から降りた。
「別に降りなくても良かったんだけどね?」
おや、健くん優しいのね。
「じゃあ、教室まで」
あたしはそう言って翔の背中を軽く叩いた。
「はぁ?」
「テメェ後輩だろ。呼び捨て許してるだけ有り難いと
思え」
「朝から怖い愛生さん」
「なんかさん付けもムカつく」
「はぁい。怒らないでくださぁい?」
「はいはい」
あたしは健の隣へ。
「大丈夫?」
「うん。気にすんな」
メールで届いた言葉と、健の声で届いた言葉。
同じ言葉なのに、嬉しさが全く違う。
そんな事を考えていたら、あっという間に、ここに。
ここから先は、誰に会ってもおかしくない。
さっきから健も少し違うし。
そういえば翔の姿が見当たらない。
いつの間に別れたんだろう。
あたし、返事ちゃんとしたかな。
「健」
「ん?」
「大丈夫。無理なら帰れるし、保健室も行ける」
「愛生こそ俺の心配しすぎ」
そう言う健の声は、思っていたよりは明るく、感情も
入っていた。
「行くか」
あたしは健の目を見て言った。
昨日とは全く違う、健の目を。
ちゃんと、目が合ってる。
健はその目のまま、頷いた。
あたしたちはここからはもう、誰に会ってもおかしく
ない。
そんな所に、あたしたちは足を踏み入れた。
そんな世界に足を踏み入れてから少し歩いた頃、健の
様子が少し変わった気がした。
「健?」
目が違う。
さっきとは、全く。
あたしはなるべく自然に辺りを見渡した。
そして視界に入ったのは、ある女子生徒の姿。
宮田 夕里。
良い子だと思うんだけどな。
まぁ健が怖いなら無理に関わる必要もない。
「えっ、健っ」
健は大きな木の影に。
行くところを見たから分かるけど、そこを見てなかったら分からない くらい上手く隠れる健。
「健?どうしたのさ?」
「しっ」
健は木に寄りかかり、あたしを抱き寄せ口をふさぐ。
あたしは咄嗟に息を止める。
なにこれ。
恋愛ドラマのワンシーンか何かですか。
ってか何この綺麗な手。
白くて指細くて長くて。
もう、あたしとは大違い。
あたしは自分の手を眺めた。
悲しくなるような、自分の手を。
あたしはそんな手で理想の健の手を軽く叩いた。
「ごめん……」
よく息止めてた。
頑張ったぞ、あたし。
明日は土曜日。
自分にご褒美でも買おうかな。
長時間息止めた記念のプレゼント。
もしかしたら1分程止めたかも。
「はぁ、んで、何よ?いきなり」
「ごめん。夕里」
やっぱり。
「なんであんなすぐ分かんの?」
「いや、逆に分かんない?」
あたしはもちろん頷いた。
「そっか」
そう言って校舎の方に向かう健。
「えっ、もう居ないの?」
「居て行けっかよ」
そんなに、なんだ。
分かってあげられなくてごめんね。
そう思ってたあたしだけど、そのうち健の気持ちを
分かることとなった。
