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Best Friend〜姿を変えた君と〜


そういえば最近、健の夕里への対応や態度が少し変。

あれ、愛生とも何かあったんだよね?

健、どうしたんだろう。

不安定、なのかな。

それで、いろいろうまく行かなくて?

もし本当にそうだとしたら俺には何が出来るだろう。

『もう、もうそっとしといてあげましょ?』

本当に、それが俺らにできる一番良いことなのか。

そうなら俺はもちろんそうする。

こんな事考え出したらキリがない。

分かってる。

けど、健が何か悩んでるなら。

話も聞く。

ずっとそう思ってる。

一度も、行動に移したことはなかったけど。

「優っ!優っ!」

「あぁ、愛生?」

「大丈夫かよ。調子悪い?ボーッとしてるけど……」

「大丈夫だよ?」

その言葉は、健に言ってあげて。

いろんな人とうまく行ってない、健に。

『健、大丈夫かな』

そう言い出したいけど、愛生ともうまく行ってないなら……

気付いたら授業が始まっていた。

「宮崎〜?」

「はい」

言動の一つ一つが腹立つ人。

「ここ〜っ」

うわ、一番苦手なやつ。

俺は数学の引き出しを片っ端から開けていった。

そしてやっと答えに辿り着いた。

「はい……」

何かテンション低め。

こっちはもう身体が睡眠を欲してるのに。

俺は机に突っ伏した。

「はい。じゃあ終わり」

その言葉を合図に俺のテンションも上がってく。

ハイテンション。

でもないか。

眠気に勝てない。

勝てる気がしない。

諦めて再び机に突っ伏した時、背中に変な感覚が。

「ハハハッ、感度抜群」

「ヤメとくれ?」

「ハハハッ、その優しい反応がまたハマる」

ハマっちゃった。

「あぁっ、もう、良くない?うっ!」

「ヒャッヒャッヒャッ!」

笑い方おかしい。

俺は健の席へ。

「け〜んくんっ」

俺は健の後ろから抱きついた。

「優?」

「ピーンポーンっ」

「何?」

「ちょっとい?」

俺は健に笑顔で言った。







そして俺は健と屋上へ。

「大丈夫?」

「何が?」

「最近元気?」

「まぁ、うん……」

「そっ…か……」

やっぱ、言ってくれないよね。

「健」

「ん?」

「夕里と何かあった?」

俺が聞くと健の顔つきが変わった。

「ごめん……」  

「いや、何もないよ?」

「そっか」

「あの、これ……だけ?」

「そう、だね」

「先……戻ってる…」

「ありがとね」

健は何も言わず、どこかへ。

ちょっと、急だったかな。

俺は少し後悔した。

何が変わるわけでもないのにね。

俺はしばらく、健の姿を消した屋上のドアを見ていた。


<2016/08/01 22:14 秋の空>消しゴム
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