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気紛れ毒虫になるまえに


「ゆかちゃん、チューニングすれば?」
「んー…」

青いボディのベースをチューニングし始めると、手伝ってくれるようにつかさがストロークを始めてくれた。

「良樹、新しい曲選んでくれたの?」
「あ、任せてたんだっけ。いつもごめん、よっちゃん。」

榎本は、いいよ、大丈夫、と言いながらリュックから楽譜を3種取り出し広げて見せくれた。
スピッツ、ビートルズ、back numberと三曲。

「back numberは難しいよ、多分。スリーピースバンドで簡単なバンドってあんまりいないから。だから、俺がつかさのヘルプに入る。でもまぁ、他の2曲を進めるよ。」
「今回は、ばっちりゆかちゃんの好みだね!」
「この前、優人くんの希望聞いて、めちゃくちゃ苦労したじゃん。3JSBのバンドアレンジ、時間かかったし…。普通の曲選ぶなら、好みを重視した方が良くない?久しぶりにゆかちゃんの前に選んだ候補あぶりだして、試したらいい感じだった。」

それだけだよ。

榎本は、それだけ言って、キーボードの電源を入れた。

<2017/04/07 12:13 翼 カラナ>消しゴム
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