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四月は君の嘘 ~君との幸せ~


僕たちは、花火が上がる一時間前に会場にやって来た。
もう片手で数えるほどしか夏休みが残っていないなか、祭りには多くの人が集まっていた。大人はまだしも、子供たちは宿題が終わっていない子が多いだろうに。
彼女は着くと予想通り、いろんな屋台に目を輝かせ僕の手を引いて屋台を巡った。一番にりんご飴を買わされた。もちろん、りんご飴だけでなく、彼女の買うもの全て……だが。
彼女は反応がいちいち子供みたいで、初めて祭りに来た子供のようだった。
屋台を回りながら、迷子になった子供を見つけては親を探し、遊んでいた子供たちに近寄っては楽しそうに会話していた。
「ほんと、子供が好きだね。」
「だって可愛いじゃん、小さくて無邪気な感じがさ。」
「僕も子供は好きだな。接し方はうまくないけどね。」
「じゃ、公生君いいパパになるね!」
「君こそ、いいママになれるよ。」
僕らは顔を赤くした。そして、パパとママなんてまだ先の話だね、と笑った。
「そんな未来が来るといいなぁ。」
君はそう呟いた。

<2016/08/26 21:41 小日向>消しゴム
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