「ちょーー可愛い!」
水族館へやって来た僕達は、コース順に館内を回っていた。彼女が可愛いと見とれているのはペンギンだ。
「見てみて、プルプルしてるよ。」
始めて水族館に来た子供のように、彼女はずっとはしゃいでいた。
「今日はテンションが高いなぁ。」
「なによ?子供みたいにはしゃいでるから呆れてるの?」
「いや、呆れてはいないよ。君はいつもこんな感じだし。」
「それじゃ私がいつもはしゃいでるみたいな言い方!」
「そこがかをりの良いところだって言ってんの!」
照れ隠しで、勢いに任せた捨て台詞みたいになってしまった。
「ふぅん。」
それでも照れ隠しとわかってくれたのか、頬を膨らませて顔を赤くしていた。
それから、イルカショーやラッコのえさやりなどいろんなショーを見た。かをりはイルカショーの時、水がかかるのを楽しむため前の席を選んだ。予想よりは濡れなかったが、たまに飛んでくる水しぶきに濡れて、子供のようにはしゃいでいた。こうして、水族館デートは楽しく終わった。
