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人体エラー
- 第一章 ~詩と左雨~ -

「またあの死病?」と、彼女、いや氷室 詩(ひむろ うた)は言った。
「ああ、そうみたいだな」今日で何人死んだことか……。
「私たちが生きていれるのってこれのおかげ、だよね?」
これとは即ちシェルターのこと。全ての病をもたらす菌を消してくれる。まぁ、ほぼ無菌空間ということになる。
死病、否「人体組織完全自然消滅病」体にひびが入って、跡形もなく消える病気で、日本全国の人口が1/3に減った。
分かっているのは空気感染と言うことだけ、特効薬は現在開発中。
「そうだな。信憑性はやや欠けるけどな」
*
さてと……
「ねぇ、気を変えてお菓子作ろう?」もちろん私たちは付き合っている。だが、家というか、シェルターから一歩も出られないのだから暇を持て余してしまう。
「何作るの?」篠宮 左雨(しのみや ささめ)は聞いた。
「んー、生チョコとか?」食材は特別なパイプを通って運ばれてくる。生活に必要なものは全て政府が請け負うらしい。それほどまでに、人口が減ったのだ。
「昨日もお菓子作ったよな?」
「うん」
「まぁいいか。よし、作ろう」

シェルターだけは自分の金で買う他なく、買うのが遅れて死人が大量にでた。そしてシェルターができるまで死人は爆発的な量だった。
そしてシェルターが出来ても、感染は止まらない。シェルターは感染までを長引かせる位しか効果はないのだ。用は、いつ死んでもおかしくないということ。
好きな人といられるのは奇跡だ。出会えたのも運命だ。
こうして彼女の言うことを仰せのままにと言わんばかりに引き受けているのは、惚れた弱味でもあり、いつ死ぬか分からないから。
それほどまでにあれは強いのだ。

だからただ、ひたむきにいつ来るか分からない残された時間を大事で、大切で、愛しい彼女と……。

to be continued

読んでくれてありがとうございます。

次もこんな感じの文の長さで書いていこうと思います。

次回をお楽しみに!
<2016/08/13 18:14 恋佳>消しゴム
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