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人体エラー
- 第一章 〜色葉と遊介〜 -

「ねー、またあの死病で十万人死んだって」テレビを見ながら村椿 色葉(むらつばき いろは)が言う。
「本当だ。早く特効薬開発されないかなぁ」色葉はそうやね、と相槌を打ちながら
「シェルターはいつまで保つんやろうかねぇ」色葉はテレビを見ながら、菊月 遊介(きくずき ゆうすけ)はパソコンをいじりながら、こんな話を毎日腐る程している。
「色葉、コーヒー頂戴」
「ほい、コーヒー」因みに遊介の好きなのはブラックだ。私は甘いのが好き。
「私もう寝るけ。お休み」
「うん、お休み」

 朝の7時。
いつも新聞やら食料があのパイプを通ってくる。
いつも通り私が取りに行く。
代わり映えのない日々。
いつもと同じ。
なにも変わらない。
けど、今日は違う。
新聞のある一面に、あるヘルメットとマスクを着けるとその「人体組織完全自然消滅病」にならずに外に行けるというもので実験に協力してくれる人を募集しているとのこと。勿論命の保証はない。
だけど私はやりたいと思った。でも咄嗟に浮かんだのは遊介のこと。
それでも遊介や沢山の人達が救われるのなら、私の存在価値ってあると思わない?ただ普通に過ごすより。
別に綺麗事だって構わない。

だから相談してみようと思ったんよ

「色葉、考え直してくれないか?もしそれが成功したならいい。だけどもし失敗したら?色葉は死ぬんだぞ!?」
「そんなの分かっとる!やけど!遊介たちが、これで今までの普通の生活に戻れたらそれでいい!」
「じゃあ俺は色葉が居なくなったら誰を愛して、好いていけばいいんだ!?俺はなそんな成功するかも分からない実験より色葉の命の方がよっぽど重い!!」
「……それでもやりたいんよ。もう誰の死ぬところなんて見たくないんよ」色葉は泣きながら訴える。なんとしてでもやる。そんな意志をもって。
「……そこまで意志が固いとはな。……いいよ行っても。その代わり、絶対帰ってこいよ」そう言って抱き締める。本当に小さくて、脆い。愛しい彼女
「ゆうすけ、大好き」泣きながら彼女は抱きついてくる。ああ、俺はいつも気張って頑張っているくせに、時々甘えてくる彼女に惚れたんだ。ただ、本当に可愛いと思った。
「俺も大好きだよ、色葉」
だから、絶対に死なないで、生きて、感じて、笑って、泣いて、怒って、悲しんで、楽しんで。

to be continued

読んでくれてありがとうございます
ヤバイ書くたびに長くなってる。あはは
でもこれノート1ページ分くらいなんですよ(笑)
次の更新をお楽しみに!

※8/20 一部加筆、修正致しました
内容は全く変わらないのでご安心下さい。
<2016/08/19 20:16 恋佳>消しゴム
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