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- 第一章 〜静寂〜 -

__綺麗な海に、雲一つない大空。静かな雨の音も好きだけれど……

2日目、3日目、4日目……と順調に1週間が過ぎた。
氷室さんと篠宮さんにはとてもお世話になった。
何も分からない私に色々教えてくれた。温かいご飯を恵んでくれた。
そんな優しい2人と過ごす時間はあっと言う間にだった。
最後に1言「ありがとうございました」と言って別れた。
政府に1週間分のデータを渡したら驚愕の一言が飛んできた。
『この7日間生き残れたのは君だけだよ』と。
政府の人は素晴らしい。よく生きたと言った。
私は戦慄した。そんな言葉はもう入って来ない。確か、この実験に参加した人は50人程。
「……そんな人数が7日間で……?」あのヘルメットとマスクは何だったのだろうか。
この実験に意味はあったのだろうか。
「7日間という日程で疲れたでしょう?早く家に帰って休みなさい」やっと耳に入ってきた言葉がそれだった。
「はい、分かりました」重い。おもい。まるで鉛のような足取りで家に帰る。そうだ、家には遊介がいる。
「早く……。家に帰らなきゃ。遊介が待っとる」丸腰で家に返すなんて政府の奴らはふざけているのか。だけどそんな事を掻き消すかの様に胸騒ぎと焦燥感が襲う。
「……!あと少しで家だ!」遊介が待ってる!私は走る。少しでも早く遊介に会いたいから。
「はぁ……はぁ……着いた!」擬似玄関を開ける。
「お帰り」という声がない。寝ているのかと思い、家の彼方此方を探す。いない。
考えられる事は1つ。でも、考えたくない。嫌だ。やだ。まさかそんな。
家の中は静かだ。
「遊介!!ねえ……ふざけてないですか出てきてよお!!早く!!遊介!!」返事はない。
「……やだ……早く……出てきて!やだああああああ!死んでないよね生きとるよね消えてないよねぇ!?……」
……それでも返事はない。あの死病で死んだと知らしめるように、やけに暑い夏の日と蝉の声が鳴り響いていた。

ふとした時にピロンと音が鳴った。遊介のパソコンの音だ

第一章Fin.
to be continued.

やっと第一章が終わりました!
ここまで読んで頂いてありがとうございます!

更新が遅れて申し訳ございません。テストやらなんやらで…。
これからも少しペースは落ちますが絶対完結させます。
次回をお楽しみに!

※一部加筆、修正しました。(三点リーダと改行、色葉の口調の書き忘れ)
<2016/08/30 18:56 恋佳>消しゴム
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