「今日でしょ?」
「久城杏梨!」
久城杏梨。(くじょう あんり)
私の最高の、大切な友達、宮河 健(みやかわ けん)
の大切な人らしい。
どんな人なのか。
そんな、少し楽しみな気持ちで私は学校へ向かっていた。
私達は教室へ。
いつも以上に騒がしい教室内。
少し前に笑えるようになった健はかなり緊張してる。
「健、大丈夫だよ?」
「あ、うん」
緊張してるといっても、笑えるほどで済んでる。
内心かなり安心した。
まぁ、私が健をああさせちゃったんだけどね。
「大丈夫。自身持って!」
私は席に座り、届くようになった健の肩を二回叩いた。
「うん……ありがと…」
可愛らしい声に笑顔。
やっぱり健はこうでなくっちゃ。
あれっ、健、今までずっとこんな可愛い顔しなかった。
ずっと、作ってたんだね。
けど、もう私達が居るから大丈夫。
私達は健を一人にしない。
私は改めて心にそう誓い、愛生と席についた。
「大丈夫だよ。健には優しい優くんが居るからさっ」
「そうだよねっ」
そう。
私が隣にしてあげたんだから。
健の奴、感謝しやがれ。
いや、私のせいでこうなったんだけど。
分かってるけど、そう考えると泣きたくなるから。
もうあれも、笑い話にしてやる。
私が健にイタズラをしたっていう、笑い話に。
「ねぇ、超美人らしいよね?」
「そうそう、そういえばさ、宮河くんの知り合いって
噂も」
「えっ?彼女じゃないの?」
「えぇ!?彼女!?」
そんな声と共に、クラス全員の視線が健に。
私達の、視線も。
私達は、少し心配で。
私は健と目が合い、『大丈夫だよ』そんな意味を込めて
軽くガッツポーズをした。
健は可愛らしく笑って頷いてくれた。
その時、教室のドアが開いた。
教室内は一気に静かになり、生徒たちの視線はそのドアの方へ。
そして再び騒がしくなる教室内。
忙しいね。
静かになったり騒がしくなったり。
私は健を見た。
「ねぇ、愛生」
「ん?」
「健、何か変じゃない?」
「えっ?」
愛生は少し驚いて健を見た。
「ほんとだ……」
もっと、喜ぶ顔が見れると思ってた。
「ちょっと、久々に姿を見て驚いてるんじゃない?オスになってるとか?」
「ちょっ!愛生ったら何変な事言ってるのよ!」
私は強めに愛生の腕を叩いた。
「ニヒヒッ」
愛生は私が叩いた左腕をさする。
「ほんっとに……」
「はい。じゃあ、軽く自己紹介でも」
久城さんは先生に頭を下げ、黒板の前の真ん中辺りに
立った。
「久城 杏梨です。後は、誕生日とか?」
わーお。
そんな綺麗な声で冗談を。
そんな久城さんのふざけた言葉に、教室内は笑いに包まれた。
久城さんはそれに少し恥ずかしそうに笑った。
「えっと……」
少し戸惑う久城さんに、頑張れ、などと男子が声を
掛ける。
「誕生日は10月25日です」
へぇ~、そんな頃なんだ。
夏っぽいけど。
まぁ、誕生日だからね。
見た目で分かるものじゃない。
「これくらいで良いでしょうか」
「そうだね。じゃあ、あそこに」
そう言って先生は席替えする前の愛生の席を指差した。
「えっ……」
久城さんも、少し苦手なのかな。
健がある程度落ち着いて良かった。
「どうした?」
「あっ、いえ……」
久城さんは下を向いてしまった。
「ここ来れば?」
そう、優しく言ったのは優だった。
もちろん優には行くねぇ〜、などと男子の声が。
「健と知り合いなんでしょ?」
気にしないんだね。
そういえば優、意外と気、強めなんだもんね。
「じゃあ、あっちにする?」
「すみません……」
先生は優しく笑い、机と椅子を移動させた。
「久城さん…」
「多分ね。私も思った」
私は愛生とお互いギリギリ聞こえるくらいの声で話した。
「はいっ、じゃあ、ここに」
久城さんは大きめに名前の書かれた黒板の前から動かなくなってしまった。
私達の前に現れる子は人見知りが多いのね。
「久城さん?」
「嫌っ!」
先生が久城さんの腕に触れようとすると久城さんは
その手を避けるようにその場にしゃがみこんだ。
「あっ……ごめんなさい……」
「あいつ」
愛生、怖いよ?
「ごめんね?じゃあ、あそこに」
「はい……すみません……」
久城さんは綺麗な茶色い髪で顔を隠すように下を向き
ながら健と優の間の席へ。
間?
なんでわざわざ二人の間に。
緊張、解けるまでかな。
いつか久城さんとも仲良くなれたらいいな。
「久城杏梨!」
久城杏梨。(くじょう あんり)
私の最高の、大切な友達、宮河 健(みやかわ けん)
の大切な人らしい。
どんな人なのか。
そんな、少し楽しみな気持ちで私は学校へ向かっていた。
私達は教室へ。
いつも以上に騒がしい教室内。
少し前に笑えるようになった健はかなり緊張してる。
「健、大丈夫だよ?」
「あ、うん」
緊張してるといっても、笑えるほどで済んでる。
内心かなり安心した。
まぁ、私が健をああさせちゃったんだけどね。
「大丈夫。自身持って!」
私は席に座り、届くようになった健の肩を二回叩いた。
「うん……ありがと…」
可愛らしい声に笑顔。
やっぱり健はこうでなくっちゃ。
あれっ、健、今までずっとこんな可愛い顔しなかった。
ずっと、作ってたんだね。
けど、もう私達が居るから大丈夫。
私達は健を一人にしない。
私は改めて心にそう誓い、愛生と席についた。
「大丈夫だよ。健には優しい優くんが居るからさっ」
「そうだよねっ」
そう。
私が隣にしてあげたんだから。
健の奴、感謝しやがれ。
いや、私のせいでこうなったんだけど。
分かってるけど、そう考えると泣きたくなるから。
もうあれも、笑い話にしてやる。
私が健にイタズラをしたっていう、笑い話に。
「ねぇ、超美人らしいよね?」
「そうそう、そういえばさ、宮河くんの知り合いって
噂も」
「えっ?彼女じゃないの?」
「えぇ!?彼女!?」
そんな声と共に、クラス全員の視線が健に。
私達の、視線も。
私達は、少し心配で。
私は健と目が合い、『大丈夫だよ』そんな意味を込めて
軽くガッツポーズをした。
健は可愛らしく笑って頷いてくれた。
その時、教室のドアが開いた。
教室内は一気に静かになり、生徒たちの視線はそのドアの方へ。
そして再び騒がしくなる教室内。
忙しいね。
静かになったり騒がしくなったり。
私は健を見た。
「ねぇ、愛生」
「ん?」
「健、何か変じゃない?」
「えっ?」
愛生は少し驚いて健を見た。
「ほんとだ……」
もっと、喜ぶ顔が見れると思ってた。
「ちょっと、久々に姿を見て驚いてるんじゃない?オスになってるとか?」
「ちょっ!愛生ったら何変な事言ってるのよ!」
私は強めに愛生の腕を叩いた。
「ニヒヒッ」
愛生は私が叩いた左腕をさする。
「ほんっとに……」
「はい。じゃあ、軽く自己紹介でも」
久城さんは先生に頭を下げ、黒板の前の真ん中辺りに
立った。
「久城 杏梨です。後は、誕生日とか?」
わーお。
そんな綺麗な声で冗談を。
そんな久城さんのふざけた言葉に、教室内は笑いに包まれた。
久城さんはそれに少し恥ずかしそうに笑った。
「えっと……」
少し戸惑う久城さんに、頑張れ、などと男子が声を
掛ける。
「誕生日は10月25日です」
へぇ~、そんな頃なんだ。
夏っぽいけど。
まぁ、誕生日だからね。
見た目で分かるものじゃない。
「これくらいで良いでしょうか」
「そうだね。じゃあ、あそこに」
そう言って先生は席替えする前の愛生の席を指差した。
「えっ……」
久城さんも、少し苦手なのかな。
健がある程度落ち着いて良かった。
「どうした?」
「あっ、いえ……」
久城さんは下を向いてしまった。
「ここ来れば?」
そう、優しく言ったのは優だった。
もちろん優には行くねぇ〜、などと男子の声が。
「健と知り合いなんでしょ?」
気にしないんだね。
そういえば優、意外と気、強めなんだもんね。
「じゃあ、あっちにする?」
「すみません……」
先生は優しく笑い、机と椅子を移動させた。
「久城さん…」
「多分ね。私も思った」
私は愛生とお互いギリギリ聞こえるくらいの声で話した。
「はいっ、じゃあ、ここに」
久城さんは大きめに名前の書かれた黒板の前から動かなくなってしまった。
私達の前に現れる子は人見知りが多いのね。
「久城さん?」
「嫌っ!」
先生が久城さんの腕に触れようとすると久城さんは
その手を避けるようにその場にしゃがみこんだ。
「あっ……ごめんなさい……」
「あいつ」
愛生、怖いよ?
「ごめんね?じゃあ、あそこに」
「はい……すみません……」
久城さんは綺麗な茶色い髪で顔を隠すように下を向き
ながら健と優の間の席へ。
間?
なんでわざわざ二人の間に。
緊張、解けるまでかな。
いつか久城さんとも仲良くなれたらいいな。
