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Best Friend〜姿を変えた君と〜 2


宮河健。

彼、大丈夫かしら。

何か、何か……

なんだろう。

何か、一人にしちゃいけないような人。

「あの、宮本さん?」

「あら、久城さん?」

「宮河くん、前に何かあったの?」

「前?」

「えぇ、他人に関わるような事」

「さぁ?」

まぁ、この人はこんなもんよね。

「そう、ありがとう。私達も帰りましょ?」

「あぁ、はい」

私達は途中まで一緒に帰った。

宮河くんの事も、少し聞きながら。

大した情報は得られなかったけど、彼女にしては頑張ってくれた。

そして私は、この家の前に。

私は深呼吸して、玄関をそっと開けた。

「おかえり」

低く、少し怖い声がそう言う。

姉。

「杏菜さん」

姉は鼻で笑い、どこかへ消えた。

私は今日も心の中でため息を吐き、自分の部屋へ。





やっぱり自分の部屋が一番良い。

いつ、誰が入ってくるか分からないけど。

そう思うと常に緊張する。

けど、リビングなんかに居るよりよっぽどマシ。

あんな所に居たら心身ともに壊れる。

「宮河健」

なんとなく彼の名前を呟いてみる。

結構かっこいい子。

色も白くて目は大きくて。

鼻もスッてしてる。

私も周りには可愛いとか綺麗とか言われるけど。

よく分からない。

私より可愛い人も綺麗な人もいくらでもいる。


「宮河健、宮本愛生」

あの二人は幼馴染らしい。

まぁ、小学生で一緒になった私も幼馴染なんだろうけど。

ちょっと色々話してみよっかな。

宮河健。

あの時、長い付き合いになると思った、彼と。


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