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Best Friend〜姿を変えた君と〜 2


最近、絶対変。

宮河健。

あたしの幼馴染の様子が。

今思えばあの日感じたのとよく似ていた。

何があったか聞いても教えてくれないし。

「健?調子悪いの?」

「大丈夫」

呟くように答える健。

大丈夫、か。

健がよくつく嘘。

健は、そういう人。

だから、あたしが、気付いてあげないと。





「今日席替えすっから」

雑な担任の説明。

もう最近は慣れた。

「はーい、準備ー」

なんか、軽すぎ。

別にいいけどさ。

あたしはふと斜め前の健を見た。

その健は明らかに何かおかしかった。

「健?どうした?」

あたしは気付いたら健の隣に居た。

「健?健?大丈夫?」

まぁ、これで大丈夫って言われても信じないけど。

信じられないよね。

もう健、何も言わないし。

「ちょい健、歩ける?」

うーん。

応えはない。

「大丈夫?寒い?」

「えっ?あ、愛生?」

は?

いつも通り、にしては優しいけど。

そんなに異常はないみたい。

「大丈夫?意識あった?」

「大丈夫、ごめん…」

「いや、良いんだけどさ……」

健はいつものように授業の準備を始めた。

演技上手いのね。

顔も良いし、俳優にでもなればいいのに。

なんて、全く関係ない事考えてた。





その日あたしは、怪しいけど健を見ていた。

そしてあたしが気付いたのは、健が、あの健があたしの
視線に気付かなかったということ。

みんなが言うにはあたしの視線はなにかいけないものを
感じるそうで……

あたし、そんなに怖い?

まさかの自覚がない。

そして健、たまに止まるんだよね。

動きが。

もうなんか、無になっちゃってる感じ。

なりたくてなってるんじゃなくて。

なっちゃってる。

何もない感じ。

「健?」

「おっ、愛生」

そして今日はやたら優しい話し方。

最初は誰かと思う程冷たかったけど。

「大丈夫?もう休んだら?」

「気にすんなって」

それが出来たらそうしてます。

「どーでもいいけど、無理すんなよな?」

「あぁ」

まぁなんてかっこいい。

幼馴染なのに。

慣れてるはずなのに。

こりゃモテるわ。


<2016/08/04 11:35 秋の空>消しゴム
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