あたし等は気付けば中2になっていた。
その教室に、健の姿は、ないけど。
その頃、あたしはやっと気付いた。
久城杏梨が居ないということに。
あたしはそんなに関わってなかったからもう忘れてた
けど、健はずっと一緒に居た。
その久城さんが居ない。
何があって居ないかは知らないけど、それで不安定なの
かな。
色々心配で?
彼氏みたい。
「ねぇ、愛生ちゃん?」
「あ、夕里ちゃん?」
「健くんって、宮河さんだよね?」
「あぁ、そうだけど?」
もう出席取る時も呼ばれていない。
もう彼は、この学校から消えてしまった。
「私達、みんな『宮』って字が付くの!」
悪いけど、どうでもいいですね。
「凄くない?」
「はあ」
「宮崎、宮田、宮本、宮河」
「何があるのかもねぇ」
なんてふざけたことを言ってみる。
「本当!何かあるみたい!運命?」
運命なんてあるか。
「そうかもねぇ〜」
自分でも驚くほど感情のない言葉。
けど、本当に心からどうでもいい。
「健くん、どうしたんだろうね」
知ってるんだ。
あたしはつい夕里ちゃんを見た。
夕里ちゃんはすぐそれに気付き、笑顔を見せた。
「何か変な様子とかなかった?」
「なんか元気ないとは思ってたけど?」
「そっか。なんで元気なかったんだろう」
それが分かったら苦労しません。
最初は夕里が苦手だった。
それが今では最高の友達にねぇ。
時、凄い。
「あぁ、宮、宮〜……」
「あたしは宮本、隣は宮田、その後ろは宮崎!今居ないのが宮河!」
あたしは一人一人指をさして言った。
「じゃあ、宮本。今日良いか?」
「内容にもよりますけど?」
あたしが言うとあたしに向かって手招きする担任。
「んすか」
「今日、宮河に連絡してほしい」
「分かりました」
あたしはそう言ってすぐ席に戻った。
あたし、こいつ大嫌いだから。
1センチでも遠くに居たい。
「やっぱりそういうのは愛生ちゃんなんだね」
「幼馴染だから。どうせそんなもんよ?」
「かっこいいなぁ」
「健?」
「愛生ちゃんよ〜っ」
やっぱこの子、苦手。
大人しいけど一部の人にはやたら明るいタイプ。
別にその差があるのは良いししょうがないんだけど。
何故あたしに明るいかなって感じ。
あたしの性格を知っておいた方がいいよ?
あたしは一日中頭の片隅に健の事をちらつかせながら
一日を過ごした。
今は自分のベッドの上。
右手には携帯がのってる。
そしてその携帯をのせた右手はそのまま右耳へ。
「健?」
『どうした?』
「いや、なんとなく?」
『そう……』
「無理、しないでね?」
『愛生?』
「来れないなら良いんだから。変わるべき時が来りゃ勝手に変わってくから」
『愛生……』
「ハハッ、どうしたぁ?」
あーあ、男の子泣かせちゃったよ。
『あき……』
「ん?何?」
『どうしよう……』
「何が?」
あたしってこんなにも優しく話せるんだ。
あたしの知らないあたしが顔を出した。
『あき、は……』
「一回落ち着いて?大丈夫、切らないから」
『あき……居なっ……どうしよ……』
「大丈夫だよ?」
やっぱり久城杏梨か。
「大丈夫。あたしはどこも行かないよ?」
行くとこもないしな。
『愛生……』
「何?」
『そば……に…』
「大丈夫。そばに居るよ?」
そう言ってる今、居ないんだけど。
『愛生、だけ……』
わーお。
あの健にあたししか居ない。
凄くない?
高まる〜っ。
『愛生だけは……』
あれっ、あたしが高まってる間に相手の男の子落ち着い
ちゃったよ。
『愛生、だけは……信っ、じてる…』
うわ、信じられちゃったよ。
健にとって他人は全員敵なのに。
凄いよね。
あたし、最強。
ダメだ。
調子にノッてきた。
『ごめん……また……』
「あぁ、はい。ゆっくりしてね」
『うん……』
健の電話の声って凄い可愛いのね。
あたしはそんな事を考えながら電話を切った。
久城さん、居なくなって落ち着かないんだね。
あたしはこの時、まだ健の本当の気持ちには辿り着けて
いなかった。
その教室に、健の姿は、ないけど。
その頃、あたしはやっと気付いた。
久城杏梨が居ないということに。
あたしはそんなに関わってなかったからもう忘れてた
けど、健はずっと一緒に居た。
その久城さんが居ない。
何があって居ないかは知らないけど、それで不安定なの
かな。
色々心配で?
彼氏みたい。
「ねぇ、愛生ちゃん?」
「あ、夕里ちゃん?」
「健くんって、宮河さんだよね?」
「あぁ、そうだけど?」
もう出席取る時も呼ばれていない。
もう彼は、この学校から消えてしまった。
「私達、みんな『宮』って字が付くの!」
悪いけど、どうでもいいですね。
「凄くない?」
「はあ」
「宮崎、宮田、宮本、宮河」
「何があるのかもねぇ」
なんてふざけたことを言ってみる。
「本当!何かあるみたい!運命?」
運命なんてあるか。
「そうかもねぇ〜」
自分でも驚くほど感情のない言葉。
けど、本当に心からどうでもいい。
「健くん、どうしたんだろうね」
知ってるんだ。
あたしはつい夕里ちゃんを見た。
夕里ちゃんはすぐそれに気付き、笑顔を見せた。
「何か変な様子とかなかった?」
「なんか元気ないとは思ってたけど?」
「そっか。なんで元気なかったんだろう」
それが分かったら苦労しません。
最初は夕里が苦手だった。
それが今では最高の友達にねぇ。
時、凄い。
「あぁ、宮、宮〜……」
「あたしは宮本、隣は宮田、その後ろは宮崎!今居ないのが宮河!」
あたしは一人一人指をさして言った。
「じゃあ、宮本。今日良いか?」
「内容にもよりますけど?」
あたしが言うとあたしに向かって手招きする担任。
「んすか」
「今日、宮河に連絡してほしい」
「分かりました」
あたしはそう言ってすぐ席に戻った。
あたし、こいつ大嫌いだから。
1センチでも遠くに居たい。
「やっぱりそういうのは愛生ちゃんなんだね」
「幼馴染だから。どうせそんなもんよ?」
「かっこいいなぁ」
「健?」
「愛生ちゃんよ〜っ」
やっぱこの子、苦手。
大人しいけど一部の人にはやたら明るいタイプ。
別にその差があるのは良いししょうがないんだけど。
何故あたしに明るいかなって感じ。
あたしの性格を知っておいた方がいいよ?
あたしは一日中頭の片隅に健の事をちらつかせながら
一日を過ごした。
今は自分のベッドの上。
右手には携帯がのってる。
そしてその携帯をのせた右手はそのまま右耳へ。
「健?」
『どうした?』
「いや、なんとなく?」
『そう……』
「無理、しないでね?」
『愛生?』
「来れないなら良いんだから。変わるべき時が来りゃ勝手に変わってくから」
『愛生……』
「ハハッ、どうしたぁ?」
あーあ、男の子泣かせちゃったよ。
『あき……』
「ん?何?」
『どうしよう……』
「何が?」
あたしってこんなにも優しく話せるんだ。
あたしの知らないあたしが顔を出した。
『あき、は……』
「一回落ち着いて?大丈夫、切らないから」
『あき……居なっ……どうしよ……』
「大丈夫だよ?」
やっぱり久城杏梨か。
「大丈夫。あたしはどこも行かないよ?」
行くとこもないしな。
『愛生……』
「何?」
『そば……に…』
「大丈夫。そばに居るよ?」
そう言ってる今、居ないんだけど。
『愛生、だけ……』
わーお。
あの健にあたししか居ない。
凄くない?
高まる〜っ。
『愛生だけは……』
あれっ、あたしが高まってる間に相手の男の子落ち着い
ちゃったよ。
『愛生、だけは……信っ、じてる…』
うわ、信じられちゃったよ。
健にとって他人は全員敵なのに。
凄いよね。
あたし、最強。
ダメだ。
調子にノッてきた。
『ごめん……また……』
「あぁ、はい。ゆっくりしてね」
『うん……』
健の電話の声って凄い可愛いのね。
あたしはそんな事を考えながら電話を切った。
久城さん、居なくなって落ち着かないんだね。
あたしはこの時、まだ健の本当の気持ちには辿り着けて
いなかった。
