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まだ君の記憶に僕がいたのなら。
- 失った記憶。 -

「ねえねえ瞬、次はどこ行くの?」
僕の彼女、後藤優希は僕の服をつかみ楽しそうに聞いた。
「そうだなー‥」
少し考えるそぶりを見せてから、
「海にでも行こうか」
と答えた。本当は出かける前から最後に海に行こうと決めていた。
海かーとつぶやいた優希の反応を見て、だめだったかと不安になったが、
「夜の海ってなんかロマンチックだね!」
と笑っていたのを見てホッとした。
「じゃあ、そろそろ買い物終わらせて海に行こうか」
「うん!じゃあこれ買ってくるね」
急いでレジに向かう優希を見て僕はくすりと笑ってしまった。

海を目指して車をはしらせて少したった。
「ねえ、瞬」
「ん?どうした?」
窓のから外を見ている優希に話しかけられたから、僕は少し視線をそっちに向けた。
「海に行ったら今日はもう最後なんだね」
少しさびしそうだった。
「次はいつあえるのかなー」
「そうだね‥。来月まで会えないかな」
僕はカメラマンの仕事をしてるから、会える日が限られている。ちなみに優希は小さい頃からフラダンスをしている。前に1度見に行ったが、きれいだった。
「そっか‥」
また、さびしそうな顔をした。
「もう着くぞー」
「え、本当⁉︎」
優希は車の外を見た。そして外を指差し、
「ねえ、海見えるよ!きれい‥」
と青い海を見てうっとりしている。そんな優希に少し見惚れてしまっていた。もう目の前の海が楽しみだった。

でも、神様は酷かった。

僕らを海まで連れて行ってはくれ無かった。

信号待ちしてる僕らの車に横からトラックが突っ込んできた。しかも、優希が座っている助手席のほうに。突っ込まれた衝撃で僕は窓を頭で割って、意識が朦朧となった。優希はトラック本体がぶつかった。 僕らとトラックの事故で道路は通行止めになった。

さらに神様を恨んだのは、トラックの運転手が軽傷なのに対し、優希は重傷だということだ。加害者が軽傷、被害者が重傷。こんなのおかしすぎる。あ、僕は頭を切って重傷だったけど、優希に比べれば軽傷だ。優希は左腕の骨折と左足の骨折。

そして、


記憶を失った。





読んでくれた方、ありがとうございます!
次もよろしくお願いします笑。
<2016/08/04 19:03 ちゃんみお>消しゴム
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