「へぇー…わあ…はじめてみた…」
「…あの…」
「リンーお客様困ってますよ〜」
「もしやこの翼って本物?本物なの…?」
「リンってば、おぉーい」
好奇心を隠すことなく、キラキラとした目で僕の、翼を眺める少女は、まだうなじが香るような少女だった。
香色の優しく垂れる髪は、短く切り揃えられていた。癖毛なのか、ふわりくるりと毛先が不規則に巻かれていた。
好奇心に燃える青緑の双玉を、長いまつ毛が覆っている。
その白磁のような肌には、高揚からか桃がかかっていて、なんとも禁欲的な美少女だ。
随分と前に出会った、グリードと名乗る男は、僕の翼に張り付いて「わぁ、ふわふわや〜」なんて、楽しそうにしていた少女を引っぺがした。
「リン、やめて差し上げろ」
「なんでさ…」
「…こいつは全く…」
ため息を吐いたグリードは、さながら少女の母のようだった。
僕と出会ったときは、胡散臭い詐欺師のような男だと思っていたが、こんなにも優しい人だったなんて。
目の前の光景にほっこりとしていると、グリードが僕に向かった。そして、にへらっと薄い笑みを浮かべる。
「…改めまして、僕はグリード。…まあ聞いてのとおり偽名なんだけど、その辺は悪しからず。
今回は魔薬の提供、誠にありがとうございました〜」
「いえ、その、元はと言えば僕のこの体質を…」
そんなことおっしゃらずに〜とへらへら笑うグリード。僕が胡散臭いと思った最たる理由は、この笑みにあるということが分かった。
「でもすごいや、『天』っていうと、伝説の空中都市でしょ」
「そうそう、この前飛行船借りた時にたまたま見つけてさ〜」
「なんでも、あそこも幻獣師が…」
「だから…」
どんどんどんどん話題が逸れていく。痺れを切らして、僕は大きく声を上げた。
「っあの、グリード、さん!
幻獣師さまがいらっしゃると聞いて、此処来たのですが、その幻獣師さまは一体どこでしょうか?」
僕は何としてでも、幻獣師さまに力を貰わなくてはならないのです。
そう言っていくうちに、2人は静かになった。
やっと幻獣師さまのところへ案内してくれる気になったのか。
「はじめまして、わたしはリン。鹿に、米に、夕にヰとかいて、麟といいます」
「…は、」
「翼なんてあまり見れるものではないので、興奮してしまいました」
「あの」
「グリード、お客様にお茶でも出してさしあげて」
「了解〜」
「…っ、さっきから何を…!」
「お客様」
僕を制した少女の瞳は、もう宝石なんて、陳腐なものではなくなっていた。
「ご依頼、“麒麟”の幻獣師リンが、承りましょう」
まるで野獣が如く、光る瞳。
まるで神が如く、神秘的なまでに美しい、その姿は、
––––––––まさに、伝承通りの“幻獣師”であった。
「…あの…」
「リンーお客様困ってますよ〜」
「もしやこの翼って本物?本物なの…?」
「リンってば、おぉーい」
好奇心を隠すことなく、キラキラとした目で僕の、翼を眺める少女は、まだうなじが香るような少女だった。
香色の優しく垂れる髪は、短く切り揃えられていた。癖毛なのか、ふわりくるりと毛先が不規則に巻かれていた。
好奇心に燃える青緑の双玉を、長いまつ毛が覆っている。
その白磁のような肌には、高揚からか桃がかかっていて、なんとも禁欲的な美少女だ。
随分と前に出会った、グリードと名乗る男は、僕の翼に張り付いて「わぁ、ふわふわや〜」なんて、楽しそうにしていた少女を引っぺがした。
「リン、やめて差し上げろ」
「なんでさ…」
「…こいつは全く…」
ため息を吐いたグリードは、さながら少女の母のようだった。
僕と出会ったときは、胡散臭い詐欺師のような男だと思っていたが、こんなにも優しい人だったなんて。
目の前の光景にほっこりとしていると、グリードが僕に向かった。そして、にへらっと薄い笑みを浮かべる。
「…改めまして、僕はグリード。…まあ聞いてのとおり偽名なんだけど、その辺は悪しからず。
今回は魔薬の提供、誠にありがとうございました〜」
「いえ、その、元はと言えば僕のこの体質を…」
そんなことおっしゃらずに〜とへらへら笑うグリード。僕が胡散臭いと思った最たる理由は、この笑みにあるということが分かった。
「でもすごいや、『天』っていうと、伝説の空中都市でしょ」
「そうそう、この前飛行船借りた時にたまたま見つけてさ〜」
「なんでも、あそこも幻獣師が…」
「だから…」
どんどんどんどん話題が逸れていく。痺れを切らして、僕は大きく声を上げた。
「っあの、グリード、さん!
幻獣師さまがいらっしゃると聞いて、此処来たのですが、その幻獣師さまは一体どこでしょうか?」
僕は何としてでも、幻獣師さまに力を貰わなくてはならないのです。
そう言っていくうちに、2人は静かになった。
やっと幻獣師さまのところへ案内してくれる気になったのか。
「はじめまして、わたしはリン。鹿に、米に、夕にヰとかいて、麟といいます」
「…は、」
「翼なんてあまり見れるものではないので、興奮してしまいました」
「あの」
「グリード、お客様にお茶でも出してさしあげて」
「了解〜」
「…っ、さっきから何を…!」
「お客様」
僕を制した少女の瞳は、もう宝石なんて、陳腐なものではなくなっていた。
「ご依頼、“麒麟”の幻獣師リンが、承りましょう」
まるで野獣が如く、光る瞳。
まるで神が如く、神秘的なまでに美しい、その姿は、
––––––––まさに、伝承通りの“幻獣師”であった。
ややこしくなってしまい申し訳ございません^_^;
簡単に言いますと、リンは幻獣師で、同じ幻獣師のヴァイパーとは多分何か関係があります、多分。
リンの友人兼部下であるグリードは、彼女の薬と仕事をもらうために、世界中を旅しています。
そして、そこで出会ったのがエリック。エリックは、幻獣師に用があり、そして貴重な“薬の提供者”です。なのでグリードが連れてきました。
そして、今に至るわけです。
いやぁ、文とは難しいですね…これを言いたかったのです。
これからやっと物語が始まります。
皆さまどうぞ、暖かい目で、宜しくお願い致します。
多分この先ここまでしっかりとリンが喋ることはないと思われます。
割と本気で。
簡単に言いますと、リンは幻獣師で、同じ幻獣師のヴァイパーとは多分何か関係があります、多分。
リンの友人兼部下であるグリードは、彼女の薬と仕事をもらうために、世界中を旅しています。
そして、そこで出会ったのがエリック。エリックは、幻獣師に用があり、そして貴重な“薬の提供者”です。なのでグリードが連れてきました。
そして、今に至るわけです。
いやぁ、文とは難しいですね…これを言いたかったのです。
これからやっと物語が始まります。
皆さまどうぞ、暖かい目で、宜しくお願い致します。
多分この先ここまでしっかりとリンが喋ることはないと思われます。
割と本気で。
