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君を知らぬ僕は
- その日僕等は恋を知る -

7月6日
(え、どういうことだ?)
(中村桜良は、自分にコンプレックスがあった。自分の仲のいい友達がいつも話題の中心にいて、それに自力で加われない自分が嫌いだった。どうして自分と仲良くしてくれてるのかもわからなかった。それが、、、私と同じだったの、、、)
(俺は、中村さんが大切だ。修学旅行の時、中村さんにすごく助けられたんだ!いつも、優しく笑ってる、、、誰よりもみんなのことを見ている中村さんが、、、俺は、、、)
(戻って来てほしいの?)
(あぁ。)
(そう。)
橋本さんが糸を引っ張ると、写真が光だした。
(本当を言うとね、私、直人くんと恋人だったの。でもね、私、見ちゃったんだ。直人くんの薬指に指輪があったの。私がいても邪魔でしょ。いても、みんな進んでる。進んで無いのは私だけ。)
(、、、)
(だから、いいよ。私はもう一度、あのなかに戻る。親友と一緒に直人くんとあなたたちを見守ってるよ。)
(、、、でも、、、)
(いいの。中村桜良にも、謝りたいし、、、)

ゆっくりと橋本さんの体が写真に吸い込まれていく。
(ありがとう)
橋本さんは笑っていたような気がする。

意識が遠のく寸前に中村さんの姿が見えて少し安心した。

<2016/08/10 17:40 桜雨>消しゴム
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