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雨も想いも突然に
- 高嶺の花 -

「じゃーな。また、明日。」
「おう。」と返事をして友人とわかれる。いつもの帰り道。
雲って暗くなった空を見上げて
雷でも落ちないかなーと、考えた。
暇だし退屈だ。
同じようなことを繰り返す日々。
なんて、価値のない日々なんだろう。
俺のやってることは、ロボットでもできることなんじゃないかと思う。
いっそ、ロボットが代わりに
……って、こんなこと考えても日常は変わらねーよな。
「あーぁ。暇…。」
誰もいないことを確認して独り言を言った。
しばらく歩くと、ぱらぱらと雨が降り始めた。
鞄に手を突っ込み中を手探りで探す。
傘を持っていないとわかり、
すぐ近くの屋根の下へ入った。
すぐに、ザーーッと強くなった。
コンクリートをえぐるかのような勢いに「強ッ」と驚く。
そんな、雨の中を誰かが走ってきた。
姿は見えないものの、水をバシャバシャ飛ばしながらしながら走る音が聞こえる。
近づいてきてすぐに、下級生だとわかった。
「あ…。すいません。」
同じ屋根の下へと飛び込んできた
下級生だと思われる少女は
遠慮気味に言った。
「別に。暇だし。」
ん?返事として、違うか?
って、一瞬思ったけど、どーでもいいよな。
どーせ、今だけの仲だ。
「先輩…ですよね?」
少し驚いた。
話しかけてくるなんて。
「え?あぁ、そう。君は?」
少女はニコッと笑った。
「雨が大好きな女の子ですよー。」
自己紹介…まず、名前言おうか。
つか、先輩に対してふわふわしすぎだぞ。
「俺、海。『うみ』って書いて『かい』な。」
「あ、そうなんですか。」
いや、だから。次は、君の番だよ。
「君は?」
こちらを向いた君は再びニコッて笑った。
「由希です。」
「ん、雪?」
「天気の雪じゃないですよ。
自由と希望です。」
ふわふわしたしゃべり方の由希ちゃんに
ぴったりだと思った。
「雨、すぐに止みますかね?」
「さぁ。」
でも、あと十数分で止むだろう。
「家、行きません?」
「は?」
急な言葉に思わず声が出ていた。
「先輩の家って、憧れですよー。」
漫画の見すぎじゃないのか……?
しかも、家って君の家じゃなくて先輩の……。
「俺んち…?」
「はい。」
動揺している俺に君は真顔で言った。
「寒いんです…。濡れて。」
あぁ。これは、子犬を拾う気持ちなんじゃないだろうかと、拾ったこともないのになぜだか思う。
可愛い犬に見えたからだろうか。
口が勝手に動く。
「い、いいよ?」
初対面の下級生に何言ってるんだ…。
でも、可愛い君の瞳に勝てなかったんだよな。
小動物みたいな愛らしい姿に
軽く胸が締め付けられた気がしたんだ。

とりあえず、ここまでです。
読んでいただきありがとうございます。

……自然な天然の破壊力って、
スゴいですよね。
最近、友達を見てて思いました。

続き……どうなるんでしょうか…。
<2016/08/11 01:52 桃たぬき>消しゴム
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