「大きい家ですね!」
「そーかぁ?」
雨の中、俺の家を見つめる君。
とっても寒そう。
「ま、入れ。」
鍵を開け、ドアの中へ入れた。
「本当に大丈夫だったんですか?」
「今更、それ聞く?」
君は、「そーですよねぇー」と笑った。
可愛い子犬って感じが、
やっぱりほっとけない。
「ここでまってろ。タオル持ってくる。」
玄関の明かりをつけてから
廊下を進み、洗面所に行く。
鏡に映った自分はびしょ濡れだった。
んーー、このままだと風邪ひくな。
早く着替えよう。
そう思ったあと本当の目的を思い出してあわててタオルを取った。
再び、玄関に戻る。
自分の髪の毛をわしゃわしゃしながら
タオルを差し出した。
「ん、ほら。タオ………ル。」
んん?この、下級生…。
「先輩どーかしましたか?」
「いや、どっかの子役にそっくりだなーって。」
君は、え?という顔をしてうつむいた。
「気づいちゃいましたか…。」
うん。めっちゃ、そっくり。
名前は確か……『白石由希』って子だったかな。
思い出した瞬間ハッとした。
「そっくりさんじゃなくて、本人なんですよね。」
本人が目の前にいる?
「………え、なんかの冗談?」
いや、冗談にしてはそっくりすぎ…か。
「嘘ついてどうするんですかー。」
そういう君の顔は悲しそうだった。
「『笑顔は悲しみの裏側に……ですよ?』」
あぁ、確かそれは…。
「ドラマ『可愛い子はモテるなんて嘘』の台詞、だよな。」
君は、驚いたのか顔を上げた。
「見てくれてたんですか。ありがとうございます。本当に、嬉しいです!」
「ん、まぁ、暇だったし。というか、早く拭いて?」
「え?」
何が、「え?」なんだよ。
「人気子役に風邪ひかれても困るし。」
君は、戸惑いながらも俺の手からタオルを取った。
「あの……」
「何だ?」
たっぷりためたあと君は言った。
「私を後輩として、見てくれるんですか?」
意味が分からない質問に驚く。
「え。そりゃそうだろ。後輩じゃん。」
「その…『子役』じゃなくて、『後輩』ですか?」
子役とバレて悲しい顔をしたくらいだから
子役として特別扱いしてほしい訳じゃないよな?
「確認するが、子役として見られたい訳じゃないんだろ。」
俺の言葉を聞いて、君は満面の笑顔を見せた。
さすが、子役。
直接見られるとキュンとしなくはない。
ふと
………こんなことが起こるなんて
人生バカにできないな。
と、思った。
これは、バリバリ『非日常』だ。
雷が自分に直撃するに値するくらい。
なんたって、今話題沸騰中の超がつくくらい
人気な子役と家で二人きりなんだから。
「で。何で、子役が嫌なのさ。」
「嫌な訳じゃないんです。ただ、普通の女の子ってどーいう感じの生活なのかなって。」
なんてレベルの高い悩みなんだ。
思ったけど、口に出さなかった。
たぶん、この天然でも悩みたくなるくらい
子役にとって大きな問題なんだろう。
「じゃ、由希ちゃんがイメージする普通の女の子になれば?どれからでも、手伝うけど。」
すると、たちまち笑顔になった。
「あ。はなしを聞く前に。
ちゃんと、濡れた服着替えて。」
すると、困った顔をされた。
子役なだけあって、表情が豊か。
「あーー、着替えなんて持ってないです。」
と言われてもなぁー。
風邪ひかれると本当に困るんだけど。
「しょうがない。とりあえず、俺のジャージ着れば?」
確か、今日洗濯したばっかりなはず。
でも……男子のジャージ着るの嫌か?
「すいません。…借ります!」
ま、嬉しそうだしいいか。
「そーかぁ?」
雨の中、俺の家を見つめる君。
とっても寒そう。
「ま、入れ。」
鍵を開け、ドアの中へ入れた。
「本当に大丈夫だったんですか?」
「今更、それ聞く?」
君は、「そーですよねぇー」と笑った。
可愛い子犬って感じが、
やっぱりほっとけない。
「ここでまってろ。タオル持ってくる。」
玄関の明かりをつけてから
廊下を進み、洗面所に行く。
鏡に映った自分はびしょ濡れだった。
んーー、このままだと風邪ひくな。
早く着替えよう。
そう思ったあと本当の目的を思い出してあわててタオルを取った。
再び、玄関に戻る。
自分の髪の毛をわしゃわしゃしながら
タオルを差し出した。
「ん、ほら。タオ………ル。」
んん?この、下級生…。
「先輩どーかしましたか?」
「いや、どっかの子役にそっくりだなーって。」
君は、え?という顔をしてうつむいた。
「気づいちゃいましたか…。」
うん。めっちゃ、そっくり。
名前は確か……『白石由希』って子だったかな。
思い出した瞬間ハッとした。
「そっくりさんじゃなくて、本人なんですよね。」
本人が目の前にいる?
「………え、なんかの冗談?」
いや、冗談にしてはそっくりすぎ…か。
「嘘ついてどうするんですかー。」
そういう君の顔は悲しそうだった。
「『笑顔は悲しみの裏側に……ですよ?』」
あぁ、確かそれは…。
「ドラマ『可愛い子はモテるなんて嘘』の台詞、だよな。」
君は、驚いたのか顔を上げた。
「見てくれてたんですか。ありがとうございます。本当に、嬉しいです!」
「ん、まぁ、暇だったし。というか、早く拭いて?」
「え?」
何が、「え?」なんだよ。
「人気子役に風邪ひかれても困るし。」
君は、戸惑いながらも俺の手からタオルを取った。
「あの……」
「何だ?」
たっぷりためたあと君は言った。
「私を後輩として、見てくれるんですか?」
意味が分からない質問に驚く。
「え。そりゃそうだろ。後輩じゃん。」
「その…『子役』じゃなくて、『後輩』ですか?」
子役とバレて悲しい顔をしたくらいだから
子役として特別扱いしてほしい訳じゃないよな?
「確認するが、子役として見られたい訳じゃないんだろ。」
俺の言葉を聞いて、君は満面の笑顔を見せた。
さすが、子役。
直接見られるとキュンとしなくはない。
ふと
………こんなことが起こるなんて
人生バカにできないな。
と、思った。
これは、バリバリ『非日常』だ。
雷が自分に直撃するに値するくらい。
なんたって、今話題沸騰中の超がつくくらい
人気な子役と家で二人きりなんだから。
「で。何で、子役が嫌なのさ。」
「嫌な訳じゃないんです。ただ、普通の女の子ってどーいう感じの生活なのかなって。」
なんてレベルの高い悩みなんだ。
思ったけど、口に出さなかった。
たぶん、この天然でも悩みたくなるくらい
子役にとって大きな問題なんだろう。
「じゃ、由希ちゃんがイメージする普通の女の子になれば?どれからでも、手伝うけど。」
すると、たちまち笑顔になった。
「あ。はなしを聞く前に。
ちゃんと、濡れた服着替えて。」
すると、困った顔をされた。
子役なだけあって、表情が豊か。
「あーー、着替えなんて持ってないです。」
と言われてもなぁー。
風邪ひかれると本当に困るんだけど。
「しょうがない。とりあえず、俺のジャージ着れば?」
確か、今日洗濯したばっかりなはず。
でも……男子のジャージ着るの嫌か?
「すいません。…借ります!」
ま、嬉しそうだしいいか。
