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愛し
- 誕生日 -


今日は俺の誕生日 二十歳の誕生日は恋人と過ごすのが夢だった。
バイトの帰りにケーキを買って愛しい恋人の帰りを待つ。
あいつが好きなショートケーキ

「喜んでくれるかな。」

何て自分の誕生日なのにあいつのことばかり考えてる自分に呆れる。
俺の恋人は歳上で、働いてるからどうしても一緒に居る時間が短くなってしまう。
だけど、今日は二人で居ようと約束した。だから、大人しく待っていよう。

とは言っても、時計が気になる。
もう既に9時を回っている。仕事が長引いているのかな、何て考えるけどいつもより会いたい気持ちが高まっているから、何となく不安でどうしようも無い。

時計の針は10時を回った。

「まだかな、事故とかにあってなければいいけど……。」

LINEにも連絡を入れたのに既読がつく様子も無い。
もう半ば自棄になっていた。
ケーキの箱を開けて寂しさを紛らわせるように食べる。
口の中に生クリームの甘さが溶けて無性に悲しくなって涙が溢れた。

「優…。」

ぽつりと彼の名前を零した、その時。
背後からやわらかい花の香りと共に抱き締められた。
びくっと肩を震わせ驚くと、

「ごめんな、遅くなった。」

何て少し苦笑いしながらも優しい声音で呟く彼。
恭が驚いていると、手に持っていた花束を手渡し軽く微笑んだ。
つづけて"寂しかった?"何て聞いてくるから、態と寂しくない、何て強がった。
でも本当は寂しかったし会いたかった。だから帰って来てくれて今とても嬉しい。
だけど、表に出すのはやっぱり恥ずかしい…。
照れ隠しに顔を背けていれば、覗き込まれて軽くキスされた。
不意打ちに戸惑う、後頭部に手を添えて優しいキス。
いつも優しい、俺の大好きな 優。

「ん、ふ…ァッ 」

完全に身を委ねていれば薄く開いた唇から舌をねじ込まれて、小さく喘ぎにも似た声が漏れる。
恥ずかしくて胸を押し返すも、今度は頬を掴まれて強引なキスをされた。

こんなの初めてで脳味噌が溶けそう。
歳上の余裕というか、俺ばっかり必死なのが何だか憎い。
やっきになって俺も舌を入れたら、軽くふっと笑われた。
きっと馬鹿にしてるんだろうな。

だけど舌で歯列を舐めて、上顎をなぞられた時はもうそんなこと考える余裕もなかった。
ただ気持ち良くて身を任せるしかなかった。

数分して長いキスから解放された時には、俺はもう寝起きみたいにあほ面だったと思う。

親指の腹で涎を拭う優がかっこよくてぼーっと見詰めていたら、不意に

「…好きだよ。」



だって。
もう遅れたことも、何も言い返せなかった。












初投稿です!
思ったより腐表現は少なく主人公も女々しかったので、、あまり抵抗は少なく読めるのかなと思います。
終わりが掴めなかったのですがきりよく終わらせることが出来て良かったです!!

拙い文章でしたが、有難うございました!
<2016/08/13 06:44 飴>消しゴム
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