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自画像(一)
- プロローグ -

もう、生きるのにつかれました。
すべてがつらくてしかたないです。
なので、この世界からにげようと思います。
さようなら。 あら井よしお

よし、書き終わった。
あとはここから飛び降りるだけだ。

しかしそれにしても、
いつから僕はこんなになってしまったんだろう。
いや、これは元々だな。

思えば小さい頃からそうだった。
僕は、言葉を覚えるのが遅かった。歩き始めるのも遅かった。おそらくだが、両親に期待をされる度に僕はキョトンとした顔で見つめ返し、その度に落胆や焦り、怒りの入り雑じった目で睨まれていたと思う。小児科の病院らしき場所に何回か行ったのも記憶にあるが、その都度家で両親がケンカをし、特に母は涙を流していたのも鮮明に頭に焼き付いている。

言葉は音のようにしか聞こえてなかったが、映像や画像ははっきり覚えている。そう、これこそがこのどうしようもない僕が持っている唯一の特技だ。だが、今そんな事はどうでもいい。早くここから消えよう。

そう思い、ベランダのドアを開けたその時だった。
突然目の前が痛いほど明るくなり、僕は瞬間的に目を閉じた。そのまましばらく経っただろうか。
目を開けると、目の前に一人の老人が立っていた。




今回は以上になります。
読んでくださった方は是非、感想も送って頂けると助かります。よろしくお願いいたします。

<2016/08/13 22:01 新参者>消しゴム
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