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腐向け書いてみた
- 久しぶり -

«朱音(しゅおん)目線»

俺には、今日で付き合って一年になる彼がいる。
彼は警察官。
忙しい彼の公休が記念日と重なったのは、本当に奇跡だと思う。
何て言ったって前に会ったのは1ヶ月前。
ピーンポーン ピーンポーン
来た…!!
マンションの下の住人のことなんて
考えてる暇もないくらい嬉しくて、
ドタドタと玄関へダッシュした。
急いでドアを開ける。
「おかえり」
って、え。
「あ、宅配便です。何か…すいません。」
何なんだよ、紛らわしい!
雑にサインをし、受け取った。
中を見るのが面倒なので、適当に置いておく。
…まだかなぁ。
楽しみでソワソワする。
いや、ゾクゾクするの方があってるかもしれない。
落ち着こうと思って水を飲んでいたら
チャイムが鳴った。
別の人だと嫌なので、今度はそっとドアを開ける。
すぐ本物…本人だと分かった。
「朱音。久しぶりだなー。お邪魔します。」
ズカズカと部屋へ入るところは昔から変わらない。
それに、スラッとした背も足も。
あと、サラサラな髪。
俺の大好きな彼、『紫夕』だ。
「ん?どーした、朱音。ボーッとして。」
あ。いけない。
「紫夕おかえり!あと、久しぶりだねっ。」
「ただいま。…相変わらず小さいな。」
「は、はぁ!?小さくねぇし!」
「うんうん。ツンデレ、いや、ツンなところも変わってない。」
実際のところも、俺は小さくない。
むしろ大きいんじゃないか?
だって、170cmあるんだから!
…紫夕の180cm超えには負けるけれども。
「紫夕が大きすぎるんだよ。」
「そう?あ。アレ、もう開けた?」
アレじゃ分からない、と目で訴える。
「まだ、届いてなかったりする?
宅配便で届くように手配したんだけどなぁ。」
あ、あの紛らわしい人が持ってきたヤツね。
心当たりがある箱を持ってくると、
紫夕は「そう。コレ。」と、言って開け始めた。
「何?それ。」
小さな箱の中には、小さなボトルが入っていた。
「これ、白ワイン。さっ、飲もう!」
手を引かれリビングへ行き、
「グラス出して。」と、言われるがままにワイングラスを出した。
コポコポと注がれている
ワインからいい香りがしてくる。
「さ。座ろう。」
とっても、急いでるなぁ。
なんて思ったけど、時間を無駄使いしたくないのは自分も一緒なので素直に座る。
「じゃ、カンパーイッ!」
「かんぱーい。」
どう?どう?と、目で聞いてくる紫夕を無視して味わう。
「飲みやすい。」
辛すぎないところが何倍でもいけそうな感じだ。
「そうでしょー。おいしいでしょ。
絶対、おいしいって言ってくれると
思ったんだー。よかった、よかった。」
美味しいとは言ってないけれども。
まぁ、美味しいからいいんだけど。
10分くらい経ったところで、
おつまみでも出そうかなと思い
「テレビ見ながら飲もう」と誘った。
堅苦しく飲むのはお互い好まないので即OK。
「ん、姫様立てますか?」
と、長身の紫夕がひざまづき
手を出して来た。
「俺、酒強いの知ってんだろ。
こんなんで、酔うかって。」
「ほう。」
なんだよ、「ほう。」って。
すんと、グラスを奪い取られ、
テーブルの上に置かれた。
「立ってみ。」
は…あ?
よく分からないがとにかく立つ。
グランッ。
いきなり、地面が傾いた感覚がして
力が抜けて気づいたら紫夕の腕の中だった。
「え?…な、何だよ…これ。
俺、絶対酔ってないのに。はぁ?」
いつもより力が入らなくて、
訳が分からなくて、
自分より上にある紫夕の顔をただただ見つめる。
「だから、立てますかって、聞いただろう。」
だって……俺、酒強いって。
今までこんなことはなかったし。
しかも、あんなグラス一杯で。
「姫。気分はどうですか?ん?」
「わ、悪いわけないだろ。だって、
久しぶりに会っ……んっ!?」
正直ヤバイと思った。
久しぶりだったからだろうか。
今までで一番気分がよくなるキスだった。
紫夕が、足がガクガクして力が入らない俺の
背中と頭を支える。
俺の目から涙が一筋流れたところで
キスは終わった。
「おっと、危ない。はぁーー…ふふっ最高だな。」
崩れかけた俺をお姫様抱っこで運ぶ紫夕。
ベットに下ろされたところでやっと
息が整った俺は、「何だよ、これ…。」と聞いた。
正直、しんどい。
紫夕は「さぁーね。」と言うかのように
首をかしげた。
言うか言わないかためらっているようにも見える。
「んー、まぁ、本当のところ、こんなにすごいとは思ってなかったんだけどねー。何て言うか……」
たっぷりためたあと紫夕は言った。
「実は…媚薬っつーの?アレ。」
はぁあ!?
口には出なかったものの、心で叫ぶ。
媚薬って、あの…変な気分になるヤツ…だよな。
でも、なんだか納得がいった。
だって、本当に変なんだよ。
紫夕と目が会うだけで、なんか
自分をコントロールできなくなりそうなくらいドキドキして。
体が熱くて。
メチャクチャになってしまいたい気分なんだ。
「で、気分はどーなの、お姫様は。」
「正直、しんどい。」
「ん?詳しく、何がしんどいのか教えて。」
「紫夕がいるだけで、しんどいの。」
それで?と、目で言われた気がした。
我慢するのがしんどいんだよ。
口に出すのもしんどい俺は、上から被さっている紫夕の首に手を回した。
「ふ~ん。すごい、効果だ。」
ニヤッとしたように見えた。
「つまり……。」
「したいんだね?」と耳元で囁いた紫夕に
数十分後、意識を飛ばされた。

友達に洗脳され、腐の世界を知りました。
(あぁ、純粋だったのに……。)
自分が書くのも結構、楽しいですね(笑)

読んでくださった方ありがとうございます!!
感謝感謝です!
<2016/08/13 23:49 桃たぬき>消しゴム
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