おためし小説投稿

登録一切不要で小説投稿!
文字サイズ変更 
東方風碧伝
- 第1話 山のクマさん -

~あらすじ~

 山奥で迷子になってしまい、クマに襲われたオレ。助けを求めて走りだした先にいたのは………?



「ふぇ?…………すいません、貴方は、どなたでしょうか?私は射命丸 文(しゃめいまる あや)。……鴉天狗という妖怪、です。」


 射命丸文さん。変わった名前だな。っと、そんなこと思ってる暇はない!今はクマに襲われてるんだった!でも、だからと言って、こんな可愛い子に助けを求めるのもどうかと思うけど………命には変えられない!ここは男らしく、ハッキリと言おう!


「………えっと、すいません、今、大きなクマに襲われているんです…。」


 うあああぁぁああ!!!ダメだーーー!こんなショボイ声、全然だめだ…………。


「………うーん、では、助けたら名前、教えてください。」


 え?助けたらって、できるのぉ!?


「えっ!でも、貴女も危ないですよ!」


 どこからどう見ても、完壁に10代前半の少女だ。こんな子がクマに勝てる訳がない。


「ふふっ、大丈夫ですよ。こんなクマくらい、すぐに倒せますから。心配してくれてありがとうございます。」


 ………なんか、逆に感謝されてしまった。普通は心配するだろ………とか思ってたら、クマが茂みから出てきた。そしてまばたきをすると、クマは倒れていた。腕や脚に傷がついており、気絶している。


「よし、倒せましたね。さぁ、貴方の名前、教えてください。」

「いいですよ。僕の名前は須洞 碧(すどう あお)。射命丸……少し変わった名前ですね。(自分で言っててなんだけど、オレに「僕」って、似合わなさすぎる!………あれ?何かが右端で動いてる………たしか、あそこにあったのは…………!こっちにくるっ!)……危ないっ!」


 オレは彼女……射命丸 文を突き飛ばした。次の瞬間、クマに脚を爪で引っかかれた。咄嗟の事で、彼女はポカンとしており、少したってから、痛みが能を刺激する。しかし、耐えられないほどの痛みではなく、浅い傷の様で、血もあまり出ていない。……とは言っても痛いが、彼女は怪我をしなかったのだ。つまり、結果オーライだ!まあ、まだクマはいるが………


「須洞さん!」


 彼女は、オレを見つけると、安心したかのようにため息をつく。やっぱり可愛い。と思ってると、いつの間にかクマがこま切れに………


「須洞さん、大丈夫ですか!?血が…………」

「……っ、これくらい大丈夫ですよ。」

「良かったぁ……でも、このままだと、歩けませんね。うーん、家に行って、応急措置しましょうか。少しつかまっててください。………着きましたよ。」


………え?約1秒で家って着く物なの!?

 しかもなんか、イケメンっぽい人(?)が玄関で仁王立ちしてる…………


「文!はぁ、心配したんだからな!………その人は?」


………呼びすて、いいな…………………


「えっと、歩いてたらクマに襲われてたのを見つけて、それで……」

「うーん、人間は本当は入れちゃいけないんだけどなぁ………でも、怪我してるし、どう見ても人里の人間じゃないからな………まあ、まずは怪我を直さないと。」


 人里?どこの昔話だよ!?


「そうですね。それじゃあ、桐の家って空き部屋ありましたっけ?」

「うーん、ないなぁ。でも、文の家も空き部屋なかったし。」

「なんで知ってるんですか?」

「ヒミツだ!」


 これ絶対、本人に言わないで家の中に入ってるだろ!


「うーん、それじゃあ、どうしましょう………」

「! そうだ!倉庵の道具を全部どかせば、それなりの広さがある!」

「そうですねっ!」


 そろそろオレが忘れられてる頃だろう。


「……あの、すいません、貴方の名前は?僕の名前は須洞 碧です。」

「ごめん。俺の名前は紅葉山 桐だ!あと、敬語じゃなくていいからな。呼びすてでもいいぞ。」

「それじゃ、えっと、質問させてもらっていいかな?ここはどこ?」

「ここは、妖怪の山。鬼や天狗、他の妖怪とかがいっぱいいるけど、食べられなくてよかったな!ちなみにここは、幻想郷というところの中にあって、忘れられたものが来る場所だ。外に帰りたかったら、怪我が治ってから言ってくれ。」

「分かった。それじゃ、帰るまでの間、よろしく。文、桐。」



{ おまけ }

 ちなみにオレの部屋……倉庫は、文の家の一番西側にあった。文はだいたい桐の家にいるため、この家には寝るときしか帰ってこない為、好きなように家を使ってよい、とのことだった。まぁ、歩けないけどね!

はいっ!作者のさきです!今回は、「東方文桐録」の28話(32回目の投稿)の碧視点でした!
 主に、この作品は文桐録の内容の、碧視点、という感じなので、ほとんどが同じですが、文桐録では見られない、碧の心情などを書いていきます!↓以下、設定↓
 須洞 碧(すどう あお)
・気付いたら妖怪の山にいた、普通の人間。主人公。見ためはけっこうイイカンジで、黒髪に青色が少しかっている。瞳はこげ茶色。14歳。桐達の2つ上。主に青色の服を着ている。
<2016/08/18 15:24 さき>消しゴム
Copyright(C) おためし小説投稿 Since2013 All Rights Reserved.