~とある朝~
チチチ・・・
ベッドで寝ていた俺、
【水井 翔】(みずい しょう)は、鳥のさえずりで目が覚めた。
しかし俺は朝に弱く・・・
翔「・・・う~ん、あと五分」
いつもそう言ってもう一度布団に潜り込もうとする。
この五分、割と重要。
「郵便で~す!」
翔「・・・はぁ」
しかし起床したての五分間は、郵便兄ちゃんの元気な声でカットされてしまった。
仕方なく玄関まで行き扉を開けると、郵便兄ちゃんは次の配達に行ってしまったようで、
そこにはポストに無造作に突っ込まれた封筒だけが残っていた。
翔「しかし一体誰からだ?俺の知人は大体この辺りに住んでるし・・・」
そう言って少し考えたが、開封すればわかる、という結論に達し、
翔「とりあえず、開封してみるか」
包みを破り、中身を確認してみると・・・
翔「・・・手紙?」
差出人不明の、一通の手紙が入っていた。内容は・・・
翔「「幻想郷が危ないの」?・・・はぁ?」
意味がわからなかった。
朝だから寝ぼけているわけでもなく。
翔「どうせいたずらかなんかだろう」
さっさとゴミ箱にでも捨ててもう一度寝よう。
そう考え、後ろに振り返ると。
翔「え?」
そこにあったのは、神社とかでよく見られる大きな鳥居だった。
翔「は、はぁ!?お、俺の家は一体・・・」
突然のことに驚き、慌てていると、
???「あら、どうやらおいでのようね」
後ろから声が聞こえた。声の質からして多分女性だろう。
翔「誰だっ・・・て」
もう一度後ろに振り返ると、そこには・・・
???「貴方かしら?この幻想郷を救ってくれるのは?」
巫女さん&神社のアンハッピーセットが目の前に広がった。
・・・嬉しくねぇー!!!
この状況でこんなセット渡されても全然嬉しくねぇ!!!
???「あら、もしかして私に見惚れてる?」
翔「見惚れてねぇから!確かに可愛いけど、状況が状況だからね!?」
???「そ、そんなこと言われても、全然嬉しくなんかないんだからね!?」
翔「まさかのツンデレ!?・・・じゃねぇ!ここどこ!?」
???「・・・説明がまだだったわね、私は【博麗 霊夢】(はくれい れいむ)
この幻想郷で巫女をやっているの///」←少し恥ずかしい
翔「そうそれ。その幻想郷ってなんなの?」←落ち着いた
霊夢「幻想郷というのは、この世界のこと。手紙が来てたでしょ?」
翔「来てたけど・・・」
霊夢「幻想郷・・・忘れ去られた者たちが辿り着く未開の地。
ここでは忘れさられこの地に来た妖怪と少数の人間が共存・・・していた」
翔「していた・・・?」
霊夢「つい最近のこと、突然妖怪達が自我を失い暴走したの」
翔「暴走!?それじゃあ、人間は・・・」
霊夢「力の無い人間は、全滅。私や私の、知り合いのような能力のある者以外はね」
翔「ち、ちょっと待ってくれよ!それじゃあ俺も・・・」
霊夢「いいえ、貴方には能力がある。この幻想郷は訪れた者の能力を覚醒されられるの」
翔「お、俺の能力って一体・・・?」
霊夢「《創造を司る程度の能力》。この幻想郷を救うために、探し求めていた能力」
翔「救うための能力・・・?じゃあ俺は」
霊夢「ええ、それを決めるのは貴方よ」
幻想郷復興のために現実を捨てるか、幻想郷を捨て現実に戻るか、ね。
~次回に続く~
